日々の甲虫雑感(2001年 5月・上旬)

ヒラヤマコブハナカミキリ [ Enoploderes bicolor OBAYASHI, 1941 ]

カミキリ採集において、春のカエデ採集は恒例行事のようである。

およそ30年前から20年間にわたり発行されていたミニコミ誌(カミキリニュース)などを読んでみても、「カエデ採集をしなければ春が来た感じがしない」という印象を随所で受ける。

なかでも、当時「珍品」とされていた「ヒラヤマコブハナカミキリ」の採集は、春の一大行事に位置づけられていたようだ。高尾山における「ヒラヤマ決戦」などとセンセーショナルな見出しが踊り、上野公園の花見のごとく異常な盛り上りを呈していたことが刺激的な記事から容易に読み取れる。ポイント一帯に5m以上の網が乱立し、飛んでくる「赤いムシ」 をめぐってチャンバラのように網を交錯させていたというのだから、虫に興味がない人から見ればさぞや異様な光景であっただろう。

*:ヒラヤマ〜はカエデの花上で採集するというよりは、飛翔中の個体を待ちかまえ網で掬っていたようである。

現在では、その「ヒラヤマコブハナカミキリ」も生態がほぼ明らかにされ、いつ来るかも分からない飛翔中の個体をわざわざ採らなくとも、アカメガシワやカエデの生木にある「ウロ(芯腐れ)」を探せば、さほど採集困難な種ではなくなったと聞く。もともと「くすんだ赤色」をした地味なカミキリであり、標本箱にずらっと並べたとしても今や羨む人はあまりいなくなったという。

まあ、珍品度が落ちたとはいえ、今年から本格的にカミキリ採集を始めた私としては、以前のカミキリ屋が歩んだ道をしばらく踏襲してみたいと思っている。つまり、なるべく当時の採集作法に準じ、時期に応じて旬のカミキリを狙っていこうということである。

結果はともかく、私の採集記を通してカミキリ採集の流れを感じ取っていただければ幸いである。


2001.05.01 (Tue) ● 茨城産カミキリ、雨は止んだが...編

GWまっただ中、天候がすぐれない。

茨城県平野部の気温も12度と低く、これじゃカミキリは飛ばないだろう...。

駄目元の出撃である。

採集記 → 『ここ

● カミキリ用語の基礎知識

カミキリ採集に関する用語・略語の中には初心者にはなじみにくいものも多い。

とりあえず、私が調べたものに関して解説リストを作成してみた。

今後もコツコツと追加していく予定である。

 → 『カミキリ用語の基礎知識


2001.05.02 (Wed) ● メンテナンス

GW中にサーバのメンテナンス等を行なうため、接続できない場合があります。

予めご了承ください。


2001.05.03 (Thu) ● ドライブ

本日は家族で茨城方面へドライブ。

常磐道方面の渋滞は軽いだろうという予想が当たり、比較的スイスイ走ることができた。

採集はナシだったが、すごい数の「鯉のぼり」を見ることができた。

ここまでたくさんあると、さすがに壮観である。


2001.05.04 (Fri) ● 東京産カミキリ、カエデ@奥多摩編

相棒を引き連れ、奥多摩方面にてカエデ採集を行なってきた。

やはり、どうしても「ヒゲナガコバネカミキリ属」が採りたい。

奥多摩のカエデはどんな状況なのだろうか?
採集記 → 『ここ


2001.05.05 (Sat) ● 休養

今日は「こどもの日」で相変わらず休日だが、どこへも出かけず。

すこし体を休めようと思う。


2001.05.06 (Sun) ● リンクを更新

カミキリ採集を本格的に始めるに当たり、カミキリHPの老舗的サイトである「カミキリムシ情報館」とリンクを張らさせていただいた。

私自身、ここを読んで日夜勉強させていただいているので、カミキリに興味のある方は是非ご覧いただきたい。

 → 『カミキリムシ情報館


2001.05.07 (Mon) ● コルリの新芽採集

ここのところ「クワガタ採集」からとんと離れてしまっているが、昨年来の楽しみである「コルリの新芽採集」は何があってもやる予定だ。

究極の新芽採集が楽しめる「檜枝岐」の雪解けも順調に進んでいるようなので、今月末か来月の初めには行きたいところである。

できれば発生の大爆発に合わせて行きたいので、うまくスケジュールの調整を行なわなければならない。

タイミングを外すと結果が「悲惨」なだけに、なかなか時期を読むのが難しい。


2001.05.08 (Tue) ● 茨城産カミキリ、カエデ大爆発@だけど雨...編

何故か、火曜日の午後は天気が悪い。

こんな日にカミキリ採集とは「アホ」の一言だ...。

またまた駄目元の出撃である。

採集記 → 『ここ


2001.05.09 (Wed) ● 訂正

昨日採集したカミキリの中に、同定ミスを発見した。

これがそのカミキリ。

採集記では「シラケトラカミキリ」と書いたが、よく観察してみると「ヒメクロトラカミキリ」であった。

この2種は一見似ているが、大きさ(シラケ>ヒメクロ)、上翅の斑紋に違いがある。

[ Rhaphuma diminuta diminuta (BATES, 1873) ]

というわけで、各所の記載をすべて訂正した。

申し訳ございません...。


2001.05.10 (Thu) ● 天牛

「日本産カミキリ大図鑑」を購入したこともあり、相棒から採集品の同定を頼まれている。

何十種類もあるのだが、なかには珍品も混じっており、私よりも標本のバリエーションが豊富である。

これはヨコヤマヒゲナガカミキリという種類で、人気の高いカミキリだ。

じ〜〜っと背中を見ていると、立体的に何かが浮き出てくるような模様をしている。

灯火でそこそこ採れたらしい。

[ Dolichoprosopus yokoyamai GRESSIT, 1973 ]

一方、このカミキリの体長は、なんと3ミリほどしかない。

ヘリグロチビコブカミキリという種類だ。

吹けば本当に飛ぶほど、とにかく小さい。

私など、採れていても気がつかないかもしれない。

[ Miccolamia Isomiccolamia takakuwai HASEGAWA et N.OBAYASHI, 2001 ]


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