2001年度 採集記(北関東〜福島県 カミキリ編)
2001.07.19 (Thu) 〜
2001.07.22 (Sun)

   群馬県 利根郡
   栃木県 塩谷郡
   福島県 南会津郡

   天気:晴れ一時雨
   気温:19.3 〜 32.2 度
   湿度:51 〜 98 %
   風力:0〜3
● 栃木県

さあ、いよいよ栃木県へ突入だ。

途中、温泉へ入って汗を流した後、今晩灯火を張るポイントまで急行する。

そのポイントというのは、前回、超珍品と言われる「カラマツカミキリ」を偶然採集し得た場所のすぐ近傍である。

日没直前に辿り着くことができ、黙々と灯火セットを組み立てる。

まあ、この場所を選んだのも、別にカラマツカミキリが灯火に飛来するかどうかを確かめたかったというわけではなく、たまたま広いスペースがあったというだけだ。念のため。

今晩は月齢、気温ともほぼ最高の条件であり、何が飛んでくるのか楽しみだ。
と思ったのもつかの間、早くも幕面にカミキリが飛来した。

っしゃ〜!

ヒゲナガシラホシカミキリだ!!

欲しかったカミキリである。
[ Eumecocera argyrosticta (BATES, 1884) ]


そして、さらにうれしいことに、ジュウニキボシカミキリも飛んできた。

文句の付けようのない美しさだ。

[ Paramenesia theaphia (BATES, 1884) ]


大型カミキリの中では、トップランクで恰好良いヒゲナガカミキリも多数飛来した。

ヒゲの長さも、まさにトップランクだ(写真に入りきれない...)。

[ Monochamus grandis (WATERHOUSE, 1881) ]


一方、地味なところでは、ツシマムナクボカミキリ。

近くのカラマツ材から飛来したに違いない。

[ Cephalallus unicolor (GAHAN, 1906) ]


そして、掲載するのはあまり気が進まないが、灯火の常連、ノコギリカミキリもやってきた。

どうも、ゴキと同じに見えてしまう(じゃあ、手で掴むなって)。

[ Prionus insularis MOTSCHULSKY, 1857 ]

このほか、シラホシカミキリハンノアオカミキリヒゲナガモモブトカミキリなどが、飛んで灯に入る夏の虫となった。

カミキリ的には、なかなか成績の良い灯火採集であった。

クワガタもそこそこ採れたようで、相棒も一安心といったところだ。

深夜1時頃になり、私は体力の限界(千代の富士風に)、先に睡眠を貪ることに...。


● 近所でミニ採集

ううううっと目が覚めると、日はすでに昇りきっており、車の中はサウナ状態。

こりゃかなわんということで、急いで車の外へ飛びだした。

相棒は昨晩、何時まで粘ったのか知らないが、まだ夢枕の様子。

ちょっと時間つぶしに、その辺にあるソダをルッキングしてみることにした。

樹種は判らないが、新旧入り交じった材が多数転がっている。

早速、枝の1本1本をチェックする。

おっと、目の前にいた!

タテスジゴマフカミキリという、けっこう乙なゴマフカミキリ。

立て続けに3頭ゲットする。
[ Mesosa senilis BATES, 1884 ]

ほかには既採集のサビカミキリ系が数種といったところで、何気にしょぼかった。

そうこうしているうち、相棒が起きだしてきた。

さくっと灯火セットを片づけ、いざ、栃木のブナ林へ向かうこととなった。


● ブナ林

本日の目標は、ブナ林のカミキリを採集することである。

言うまでもないが、ブナ林に生息するネキダリス「オオホソコバネカミキリ」や「クロホソコバネカミキリ」、そして「ヒゲシロホソコバネカミキリ」などがメインのターゲットとなる。

昨日、ギガンティアで惨敗を喰らっているだけに、自ずと自信はないのだが、何としても自力採集を果たしたい。その一心で福島県境に近い、ある林道を目指した。

ところが、その入り口まで来てみると...。

が〜〜ん...。

のっけから全面車両通行止め。

工事だって...。
う〜〜ん、いきなり出鼻をくじかれるが、頭の中はネキ一色である。

どれだけ歩かねばならないのか想像もつかないが、とにかく徒歩にて林道へ入ってみることにした。

わ〜〜お、ここの林道のノリウツギはどれもほぼ満開状態であり、有象無象が花に群がっている。

有象無象 →
念入りにルッキングしつつ、目ぼしそうなカミキリのみ掬ってみた。

おや、真っ赤なカミキリ。

これは、キヌツヤハナカミキリという種類。

確かに上翅の表面には絹のようなツヤがある。
[ Corennys sericata BATES, 1884 ]


おやおや、また赤いカミキリ。

オオハナカミキリというらしい。

あまり大きくないけどね。
[ Konoa granulata (BATES, 1884) ]

結局、ノリウツギでの未採集種は上記の2種のみであった。

そんなことより、ブナの立ち枯れを探さねばならない。

ブナ林のネキダリスは好んでブナの立ち枯れに飛来するらしい。

相棒とともにキョロキョロしながら、林道を練り歩く。

しかし、一向に良さそうな立ち枯れは見つからない。

一体、何キロ歩いただろうか?、暑さも相俟って、すでにバテバテである。

なんだか、採れる気がしなくなってきた...。

徐々にテンションが低下していく中、やっとのことで林縁にそびえ立つ真新しいブナの立ち枯れを発見することができた。

もう、これに全てをかけるしかない。2人で一心不乱に急斜面を降りていく。

まずは慎重にブナの表面を観察していくと、何やら「ハチ」でもなく「カミキリ」でもないような「変なムシ」が這っているではないか。

なんだ?

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