2001年度 採集記(北関東〜福島県 カミキリ編)
2001.07.19 (Thu) 〜
2001.07.22 (Sun)

   群馬県 利根郡
   栃木県 塩谷郡
   福島県 南会津郡

   天気:晴れ一時雨
   気温:19.3 〜 32.2 度
   湿度:51 〜 98 %
   風力:0〜3
● 衝撃のネキダリス!!

「何ですかね?」相棒がそう私に聞くが、当の私も全くわからない。

さらに近づいてよ〜〜く見てみると、どうも「ハチ」ではなさそうだ。

ということは、カミキリ?

まあ、刺されても何でもいいから、下に網を添えて落っことしてみた。

急いで網の中を覗いてみると...。

ネキだ〜!!

ひゃっほ〜〜!!

どこから見ても正真正銘のネキダリスだ。

夢にまで見たネキダリスだ。

思わず相棒と堅い握手をかわす。

やったぞ〜〜!
でも、何ネキ?

もう、何でもいいや、とにかくネキダリスの自力採集に成功したのだ。

この時はうれしさのあまり、種類の同定ができないほど興奮していたのである。

そして、さらにもう1頭、今度は相棒がゲットした。

っしゃ、これでお互い仲良く1頭ずつネキダリスを採ることができた。

これほどうれしいことは、人生の中でそうあるものではないだろう。それだけ思い入れていたカミキリなのだ。

う〜〜ん、感無量。

と、大きく深呼吸をしつつ再度ブナを眺めていると、かなり上の方に比較的大きなムシが尾部を材に押し当てている姿を発見した。

あれこそ「ハチ」かな?

駄目元で網を伸ばしてみる。

すると、難なくネットインに成功。

ただ、どうも「ハチ」とは振るまいが違いすぎる。飛び立とうとせずに、そのまま網の底まで急降下したのだ。

もしや...、カミキリ?

網を覗き込んだ瞬間、さらなる衝撃が怒濤のごとく押し寄せることとなる。

ネキだ〜!!

ここから見ても

そして、ここから見ても

どこから見ても

ネキダリスです。
「ハチですよ、ハチ」相棒が心にもないことを口走っているが、到底今の私の耳には入らない。

ああああ、足がもげないだろうか?、逃げてしまわないだろうか?、写真を撮る手が震えてしまう。

最悪なことに、勢い余ってさっき採集したネキの入った毒ビンを落っことしてしまった。

ゴロゴロと急斜面を転がり落ちる毒ビン。

ああああああ...。

もう、パニック状態だ。

幸運なことに、途中の落ち枝に引っ掛かって止まったようである。

息も絶え絶え回収し、どっと冷や汗。

う〜〜〜む、う〜〜む。

とにかく、うれしい。

もう、どう表現していいかさえ分からなくなってしまった。

ふうっ〜〜。

帰宅後の鑑定では、オオホソコバネカミキリのようである。小さいのが♂、大きいのが♀、つまり1ぺア採集できたことになる。

[ Necydalis solida BATES, 1884 ]

とにもかくにも、よかったよかった。

これで、当初の目標は達成したことになる。一気に力が抜け、心に余裕もできた。

ここで栃木県における採集は終了とし、次なる目的地、福島県南会津郡へ向かうことに決定した。

ちょうど、雲行きも怪しくなってきたので良いタイミングだろう。

ちなみに、これがネキダリスを採集したブナの立ち枯れ。


● 南会津

隣にあるもう一つの険しい林道を走り抜け、今回の最終目的地へ到着した。

途中、満開のノリウツギに耐えきれず、ちょっとだけ採集。

ヒメアカハナカミキリ。

一応、未採集種なので掲載しておく。
[ Brachyleptura pyrrha (BATES, 1884) ]

この段階になると、達成感ゆえ、もう必要以上に力を入れて採集をしなくてもいいと思えるようになってきた。

というわけで、ひとまず温泉にどっぷり浸かり、ゆっくりと疲れを癒す。

そして、今回の採集行最後の灯火をするために、相棒ご用達のポイントへ入ることにした。

さて、ここまで随分長々と採集記を書いてしまったため、最後はさくっと仕上げたい。

さすがに書くのも疲れてきた...。

最後を締めくくるには充分すぎる獲物だろう。

おめでとう。 >相棒


● エピローグ

とても前哨戦とは思えない内容になってしまった。

いずれにしても、今季の大きな目標の一つを達成できたことは、何物にも換えがたい経験となった。

この成果を踏まえて、いよいよ夏休みの本番採集へ行ってこようと思う。

しばらく更新できませんが、1週間後ぐらいにまたお会いしましょう。

ちなみに、たった一人の「ネオ・ネキダリス狂騒曲」シリーズは、今後も続けます。

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