2001年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -15-)
2001.09.18 (Tue)

茨城県 某所

   天気:曇り時々晴れ
   気温:26.7 度
   湿度:65 %
   風力:1(微風)
● 茨城のモミ林

この辺りにあるのかどうかは知らないのだが、なんとなくモミの有無が気になっていたため、この機会に探しておくことにした。

しばらく道を走っていると、見覚えのある「樹影」が見えてきた。

ん!、あれは「モミ」じゃないのか?

車の速度を上げ、そこへ急行する。

やっぱりモミだ。

このエリアにもあったんだ。

今まで何度も通過している場所なのだが、まったく気がつかなかった...。


いつもながらの、葉のアップ。


これも台風の仕業か、枝がばっさりと折れている。

周囲を見渡してみると、かなりの本数のモミが生えており、ちょっとした群生地帯となっている。

茨城県におけるオオトラカミキリの記録はないが、一度、自分の目で確認しておくことは重要だろう。

ということで、それぞれのモミを片っ端から見ていくことにした。

基本的に健康そのもののモミが多く、まったくオオトラの気配はない。

しかし、少ないながらそうでないモミも混在しているようである。

むむむ、樹液がだらだら流れているぞ。


これは何かの食痕だろうか?


これも怪しい。


あとは、脱出孔があれば「クロ」と言えようものだが、残念ながら今のところ見つからない...。

モミの間を縫うように歩いていると、向こうのモミの樹幹に「不自然な褐色のコブ」が見える。

何かが止まっているように思えるのだが...。

何だ?

その木に近づくに連れ、いよいよその褐色のコブはリアリティを増してきた。

動いているぞ、「絶対にムシだ!」、そう確信できた。

ああああああ!

ああああああ....。

ああああああ....。

ああああああ....。

..................。

一匹どころか、多数のカマドウマが幹にべったりと張り付いている...。

「一昨日きやがれ」という感じだ。

遠目とは言え、これをオオトラと見間違うのだから、私もどうかしている。

というわけで、この後も2時間ほどかけて丹念に樹幹を調べてみたが、明らかに「脱出孔」と言えるものは見つけることができなかった。

時間も時間になったので、道沿いの植物を観察しながら帰路についたのであった。


● エピローグ

茨城県にもオオトラカミキリはいるのか?

まったく想像もつかないが、このエリアは過去に何度も調査されているにもかかわらず、記録がないのだから、本当にいないのかもしれない。

ただ、今回は「クロ」と言えないまでも「グレー」な所見は得られたので、このままあっさりと諦めてしまうにはもったいないだろう。

多産地でさえ、野外で出会うのは稀なカミキリムシなのだから。

いずれにせよ、しばらく様子をみようと思う。


★★ 採集成績 ★★

アカアシクワガタ 10♂23♀(すべて現地リリース)


記載日:2001.09.19
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