2001年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -6-)

好天!

先日の週間天気予報では、「台風1号」の影響により、この火曜日は天気がぐずつくようなことを言っていた。

そのため、かなり気が滅入っていたのだが、なんと素晴らしいことに本日は見渡すかぎりの青空が広がっている。

どういう風の吹き回しなのか分からないが、やっと天候が味方に付いてくれたと勝手に判断しよう。

あと気掛かりなのは、カエデの状態だけだ。

まだ残っているだろうか?



2001.05.15 (Tue)

茨城県 某所

   天気:晴れ
   気温:24.1 度
   湿度:47 %
   風力:4(和風)
茨城産カミキリ、ああ麗しのヒゲナガコバネ編

● 風は強い

うれしいことに、今日は本当に素晴らしい五月晴れだ。

陽射しも肌が痛くなるほど照りつけており、昼を過ぎた時点での気温は24度と全く申し分ない。

これで風が強くなければ「絶好の採集日和」なのだが、残念ながら風だけが強く吹いている。

遠くの木々が風に吹かれて揺れている様子が、走る車からも確認できるほどだ。

まあ、毎回、何かしら条件が悪いのだが、それなりの採集成績は得られている。今日は今までと比べ、晴れて気温が高いのだから悲観することもないだろう。

通勤路と化した道を順調に走り抜け、いつものカエデポイントへ到着した。


● 今日も短期決戦

今日は東京に仕事を残しているので、あまりゆっくりもしていられない。自分に課した採集時間は2時間である。

とくに今回は条件が良いため、これまで以上に探索範囲を広げるつもりでいる。要領良く見ていかねばならない。

車を停めるやいなや、カエデの開花状態を確認する。先週がまさに「ピーク」であったのだが、今日はどうだろうか?

恐る恐る上を見上げる。

う〜〜ん、予想に反し大半が枯れて散ってしまっているようだ...。

しかし、まだ少しは花が残っているので、駄目元でスイーピングを開始した。

「カエデ四天王」に交じり、トゲヒゲトラカミキリが入っていた。

奥多摩で採集したのと同種である。

とりあえずは一安心だ。

2頭得られた。

[ Demonax transillis BATES, 1884 ]


次のスイープでは、黒いトラカミキリが入った。

ヒメクロトラカミキリかとも思ったが、どうもサイズが大きい。

ふ〜〜む、今度こそシラケトラカミキリのようだ。

帰宅後の鑑定では、ヒメクロトラカミキリでした...。

その後も執拗にスイープし続け、他には、ナガバヒメハナカミキリが1頭得られた。

しかしながら、ここは限界と判断し、先を急ぐことにした。


● 標高を上げる

ず〜〜っと先の方にもカエデの群生地帯があることを下見済みなので、そこを今回の最終目標とする。

が、その途中で小規模ながらカエデが散在しているポイントを発見してしまったため、車を降りてみる。

花は付けていないが、枝に何かが停まっている。

触角が「ひゅっ」と長いので、カミキリであることは一目で判った。

何カミキリだろうか?

車へ網を取りに戻り、「奴」の下へそっとあてがう。

少々の振動を加えると、「ぽろっ」と網の中へ落っこちた。

う〜〜ん、これじゃ何カミキリか判らない...。


というわけで、背中からもう一枚。

これはシナノクロフカミキリだ。

既採集種である。
[ Asaperda agapanthina agapanthina BATES, 1873 ]

さて、何気なく下を見ながら歩いていると、葉の上に小さな甲虫が停まっているのが見えた。

よ〜〜く見てみると、チビタマムシの仲間であった。

図鑑で調べてみると、似たようなのがたくさんあってよく判らない...。

小さいながらも「きらっと輝き」、まるで宝石のようだ。

カメラを近づけても動じない。


と思っていたら、シャカシャカと動き出し、飛び立ってしまった。

ピンボケだが、絶妙なタイミングでシャッターを切れたため、掲載することにした。

このポイントでは以上の成果であり、追加もなさそうなので移動することにした。


● 白い花

しばらく走ったところで、道路沿いに「白い花(ウツギ)」を発見したため、ちょっと寄り道。

ハチとアブがぶんぶんと羽音を鳴らしながら密を吸っている。

カミキリはいるだろうか?

おおおっ!、いたいた。

フタオビノミハナカミキリである。

交尾中のようだ。

これも既採集種だが、そこそこいい生態写真が撮れたのでうれしい。

[ Pidonia puziloi (SOLSKY, 1873) ]

こいつらは、近くの花にもそこそこ見られ、7頭だけ採集した。

他には、セスジヒメハナカミキリが1頭という程度であった。

さあ、それでは件の「カエデポイント」へ急ごう。

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