2001年度 採集記(栃木県 カミキリ編 -2-)

さくっと1時間

今日は仕事の帰りに、前回下見をしておいた「材置き場」にて採集を行なってきた。

東京へとんぼ帰りせねばならないので、正味1時間のミニ採集である。

カミキリは来ているだろうか?



2001.05.18 (Fri)

栃木県 某所

   天気:快晴
   気温:26.8 度
   湿度:36 %
   風力:2(軽風)
栃木産カミキリ、ミニ採集編

● 材置き場へ直行

仕事が終わるやいなや、4月に下見をしておいたポイントへ直行した。

今日は本当に時間がない。

順調に到着し、急いで車を降りる。

前回と同様、材の量は多く期待が持てるポイントだ。この気象条件なら、いないはずがない。

と、いきなり針葉樹の材上に「きらっ」と太陽光を反射するムシを見つけた。

すかさず捕まえてみると、ムツボシタマムシであった。

栃木県では初採集となる。

角度によっては、グリーンあるいはパープルメタリックに輝く。

味のあるタマムシだ。

[ Chrysobothris succedanea SAUNDERS ]

広葉樹(クヌギ)の材のすき間に、ゴマフカミキリを発見。

これじゃ、お尻しか見えない...。

すぐ近くの材にも、もう1頭発見。

アップで見ると迫力があるが、本当は「ずんぐり」していて可愛いカミキリである。

ちなみに、超超超、普通種。


一応、背中からも撮影してみたが、保護色が仇となり模様などがよく判らない...。

[ Mesosa myops myops DALMAN, 1817 ]

さて、引き続き材上を観察していくと、足早に歩き回るトラカミキリを見つけた。

これは、エグリトラカミキリという種類だ。

これまた普通種なのであるが、もう1種「クロトラカミキリ」というこれに似たカミキリがおり、なかなか肉眼では同定が難しい。

上翅(背中)の紋様がとにかくそっくりなのだ。

[ Chlorophorus japonicus (CHEVROLAT, 1863) ]


この2種の鑑別点として、上翅最尾端の「トゲ」を見る必要がある。

写真は本日採集した「エグリトラ」のもので、このように「トゲ」が出ていて尖っている。

一方、「クロトラ」ではここまで尖っていないという点で区別できるとのことだ。


ケヤキの材上には、多数のタマムシがぶんぶん飛び回っていた。

おそらく、付いている材からもケヤキナガタマムシと思う。

動きが素早く、手づかみでは2頭しか採れなかった...。

[ Agrilus spinipennis LEWIS ]

写真は撮っていないが、シロテンナガタマムシも1頭採集できた。

そして、同じくケヤキの材に美しいトラカミキリを発見した。

キスジトラカミキリという超普通種だが、背中に刻まれた黄色の紋様が黒地に映える。

比較的大型なトラカミキリだ。

半逆光で、体毛がふさふさしているのが判る。

ふと辺りを見回すと、そこら中にいっぱいいるではないか。
[ Cyrtoclytus caproides caproides (BATES, 1873) ]

何気にカメラを近づけても逃げない。

本当に「ハチ」とそっくりである。

個人的には、けっこう恰好良いカミキリだと思う。


材の陰にも...。

こいつも全く逃げる気配がないので、しっかりと生態写真を撮らせていただいた。


● というわけで終了

あっという間の1時間。

こんな好条件の日はそうないため、もっとやっていきたいところだが、予定通り終了ということにした。

後ろ髪を引かれつつ、ポイントを後にしたのであった。


● エピローグ

普通種のみの採集であったが、忙しい合間の楽しい1時間であった。

また機会があれば行ってみたい。


★★ 採集成績 ★★

キスジトラカミキリ  4 exs.
[ Cyrtoclytus caproides caproides (BATES, 1873) ]

ゴマフカミキリ  3 exs.
[ Mesosa myops myops DALMAN, 1817 ]

エグリトラカミキリ  1 ex.
[ Chlorophorus japonicus (CHEVROLAT, 1863) ]

ケヤキナガタマムシ  2 exs.
[ Agrilus spinipennis LEWIS ]

シロテンナガタマムシ  1 ex.
[ Agrilus sospes LEWIS ]

ムツボシタマムシ  1 ex.
[ Chrysobothris succedanea SAUNDERS ]


記載日:2001.05.18
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