日々の甲虫雑感(2002年 3月・下旬)

爛漫

今年は史上まれに見るほど「春」の訪れが早い。

よく「春爛漫」という言葉が使われるが、「爛漫(らんまん)」とはどういう状態をいうのだろうか?

実は私も正確な意味を知らなかったため、ちょっと辞書を調べてみた。それによると「花の咲き乱れたさま」を表すとある。

なるほど、まさにこれからそのような時期に突入するではないか。場所によっては今がそうかもしれない。

そしてもう一つ、よく新聞やニュースで取り上げられるものとして、春到来の前兆とされる「春一番」という強い南風がある。

気象学的には、立春から春分までの間に最初に吹く秒速8メートル以上の南風らしい。期間限定な風のため、吹かない年もあるという。

要するに、春一番は日本上空に重量感をもってデンと居座る冷たい「冬の高気圧」の衰えを教えてくれる風ということになる。感覚的には「寒い、冷たい」という冬の定常状態を打ち破る風とも言えるだろう。

さあ、せっかちな「春」の到来に、ムシたちはどう反応するのであろうか?


2002.03.21 (Thu)
● すごい風 

祝日というのに、本日の午後は仕事...。

ものすごい風が吹き荒れる中、仕事の帰りがけに近所の桜を見て「花見」をしたつもりになった。

ニュースで見た通り、本当に桜が満開だ。

強風に花びらが舞い、まさに「春よ〜♪」の状態となっていた。

ただ、ほとんど散ってしまった桜もあり、とても4月までは持たないだろう。

晩年の豊臣秀吉が主催した有名な「醍醐の花見(1598年)」が、現在の暦の4月後半に催されたことを考えると、地球温暖化という要因が無視できないのかもしれない。と、ふと思ってしまった。


2002.03.22 (Fri)
● バックアップ 

本日は、現在のメインマシン「iBook」のHDのバックアップ作業を行った。

採集記関係のファイル(加工前のオリジナル画像などを含む)だけでも1GBほどあり、それに仕事関係のファイルを合わせた総量が約1.5GBという途方もない容量となってしまい、コピーの時間も2時間近くかかった...。

非常にくたびれた作業だったが、HDがクラッシュしたときのことを考えると、無駄ということはないだろう。

大容量化というものは大変便利な反面、大変面倒なものである...。


2002.03.23 (Sat)
● 外道コーナーを更新 

久しぶりに「外道コーナー」への投稿があったため更新しました。

ご投稿いただいた「Kent 109」さん、ありがとうございました。

 → 「クワガタ採集の外道達


2002.03.24 (Sun)
● 相棒からの寄稿文 

昨年のシーズン中に仲間内で灯火採集のデータを集めていたのだが、ようやくその集計結果がまとまったのでアップします。

「くわ馬鹿 2002年春号」との同時掲載です。

集計&統計解析ご苦労さま。 >相棒

 → 「灯火採集データ解析


2002.03.25 (Mon)
● カエデ 

相棒からの情報によると、関東の平野部ではすでにカエデが咲き始めているという。

う〜〜ん、「季節よ、ちょっと待ってくれ」という感じだ。

まだこっちは完全に「スイッチオン」できないんだよねぇ...。


2002.03.26 (Tue)
● 好奇心 

昨晩、子供の頃の夢を見た。小さな捕虫網を持って、純粋にムシを追いかけている昔の自分の姿を今の自分が遠くから客観的に眺めている夢だ。

過去の自分に思わず話しかけたくなるほどのリアルな情景に少々胸が苦しくなった。おそらく、うなされていたと思う。

最近は採集がとんとご無沙汰なので、そんな夢を見るのかもしれない。

でも、なぜ私はムシが好きになったのか?

なかなか難しい自問だが、結局のところ、すべては「好奇心」の仕業だろう。

自分とは異なる生物への好奇心。どんな種類があり、どんな形で、どんな色や模様をしていて、どんな動きをし、どんな環境に暮らし、どんな物を食べ、何故に生きているのか。図鑑などの紙に描かれた虚像を見るのではなく、可能なかぎり実像を知ってみたい。そんな感覚だ。

私の場合は、その好奇心の主たる対象が、幸か不幸か、幼児体験の一環としてたまたま未知の魅力を大いに感じ得た「ムシ」であったということになる。つまり、その好奇心を満たすため、自分の方からムシ達へ近づき、実際に「見て、触って、採って」いるのだ(と思う)。

しばしば、採集の原動力として「狩猟本能」という言葉が引き合いに出されるが、物があふれ、飽食の時代を生きる現代人の私に、そんなギラギラした本能が本当に残っているのか?

それとも、畑に実った「果実」を収穫するといった「農耕民族的」な感覚なのか?

まあ、どっちでもいい...。

いずれにせよ、人間としてこの世に生を受けたからには、対象が何であれ好奇心のあるうちが「華」なのかもしれない。

好奇心が無くなった時点で、私は隠居し「世捨て人」となろう。

■ 結 論 ■
火曜日の日記に、こんな駄文を長々と書いているということは、本日は採集していないということです...。


2002.03.27 (Wed)
● 黄昏(たそがれ) 

黄昏とは日没ぎりぎりの薄暗い時間帯であり、「あああ、今日も一日が終わってしまう」というどことなく感傷的で、なんとなくまったりとした雰囲気が私は好きだ。

卑近な例としては、ちょうど陽が山の稜線にかかる灯火採集のスタート時間とも一致する。まあ、灯火採集の直前はテンションが上がりまくり、感傷に浸る余地などないが...。

そもそも「黄昏」は、「誰そ(たそ)、彼(かれ)」という短い文章が語源となっている。現代文に直すと、「あそこにいる人は誰?」という問い掛けとなる。

つまり、周囲が薄暗くなり、離れたところにいる人の顔がよく見えなくなる状況。その時間帯を、黄昏(時)と表現するようになったというわけだ。

日本語というのは奥が深く面白い。

私は高校時代、勉強嫌いでほとんど授業を聞いていなかったのだが、そのことに触れた古文の授業だけは妙に感心し今でも鮮明に覚えている。


2002.03.28 (Thu)
● もう少し 

4月の足音が聞こえてきた。

季節のほうも、ちょっと先走った感じがあったが、ここのところやや足踏みしている。

さあ、あともう少しだ。


2002.03.29 (Fri)
● 雨... 

ここ1〜2日は、季節が逆戻りしたような寒い雨。

近所のサクラやコブシは一斉に花を落としてしまい、春の華やかさは一瞬でどこかへ消えてしまった。

天気予報では、今年の4月と5月は気温が平年より高くなると言っていたが、実際はどうなるのだろうか。

あああ、早く思う存分採集がしたい...。

さて、突然だが、4月中に本HPサーバの引っ越しをしようと思っている。

相互リンクをさせていただいている方々には、引っ越しが終わり次第、個々にお知らせします。


2002.03.30 (Sat)
● 動物の足跡 

hoshiさんのページに「動物の足跡」のことが掲載されていたので、暇な時間にネットを検索してみた。

すると、ネットというものはすごいもので、動物の足跡に関するページが多数引っ掛かってきた。

<参考ページ>
http://www.hiraodai.co.jp/hnoc/Guide3/P28_29.pdf
http://www.valley.ne.jp/~betto/animal_tracking.html

結局、どの動物のものかは正確に同定できなかったのだが、ネコあるいはイヌ科の動物であるぐらいまでは分かった。

「アニマルトラッキング」という動物の足跡を観察し、それを辿っていくアウトドアの楽しみ方もあるようだ。なかなか面白そうである。

また、「足跡図鑑」なる図鑑も発見し、本当にいろんな物があると感心してしまった。

http://www.nikkei.co.jp/pub/science/page/ashiato/ashiato.html

hoshiさんのページへ → hoshiのオオクワ求めて三千里


2002.03.31 (Sun)
● 日韓翻訳 

NTT - goo 翻訳実験」というページのなかに、翻訳の無料サービスがある。

「くわ馬鹿 2002年春号」に、海外のクワガタサイトを紹介している「爆発栄螺」さんの記事「Insect web Guide」があったため、早速、韓国のサイトを翻訳させてみた。

翻訳させるのは、このページだ。

→ 「ARIM COLLECTION

まず、トップページから一段下のページへ入ったところを翻訳させてみた。

クワガタムシ科の「はさみむし科」はなんとなく分かる気がするが、カミキリムシ科は「空小科」と翻訳された...。

そして、ハンミョウは学名なのか何なのか、意味不明な翻訳結果が出た...。

次はヒメオオクワガタの説明文。

「小僧王はさみむし」、う〜〜ん、きっと「ヒメ」という単語が「小僧」なんだな...。

しかし、「(水)」とか「(癌)」って何だろう?

文脈から判断すると、それぞれ「♂」と「♀」ってことか?

「モムギル」ねぇ...。


続いてカミキリムシのページ。

クロカミキリ亜科が「検定空小児科」だって...。


うむむ、「未同情かみきりむし」...。

英語で「Unidentified」とあり、未同定ということだろう。

まあまあのニアピン賞。


一方で、なかなかナイスに訳されているところもある。

その他、面白い訳文(カミキリムシの名前)を下に列挙する。

覚ますの時かみきりむし
私たちかみきりむし
着こなしかみきりむし
私たちあばたかみきりむし
砂漠ひき蛙かみきりむし
赤ちゃん右端かみきりむし
鬱陶かみきりむし
塩素かみきりむし
ろ馬かみきりむし
私たち謝りかみきりむし
げんこつ色かみきりむし
私たち犯かみきりむし
早春犯かみきりむし
小僧長い足犯かみきりむ

というわけで、けっこう楽しめた。

まあ、そもそも無料サービスを利用してマニアックなページを翻訳させているのだから、正確さは追及しないほうがいいだろう。


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