2002年度 採集記(茨城県 甲虫編 -5-)

再挑戦

さて、早いものであっという間に1週間が経ってしまった。

本日も山地性ゴミムシを中心とした採集をしようと思う。

運良く、ニッコウオオズと出会えればよいが...。

というか出会いたい...。



2002.11.20 (Wed)

茨城県 某所

   天気:曇り
   気温:8.2 度
   湿度:31.6 %
   風力:1〜2
茨城県、甲虫珍道虫(5) 編

● ポイントへ直行

本日の天候はあいにくの「曇り」だが、幸いなことにさほど寒くない。

平野部の紅葉はピークをやや過ぎたかな、という感じだ。

ということで、いつものポイントへ到着。

林道を適当に流して目ぼしい沢を探す。

今日はこんな沢を選んでみた。

入り口付近には側溝がいくつか設けられており、なかなか良さそうである。

まずは、一番手前の側溝を探ってみよう。

スコップで丁寧に落葉をかき分け、その下の瓦礫を手で一つ一つどかしていく。

しかし、予想に反してムシの姿には乏しく、甲虫はいつものホソモリヒラタゴミムシぐらいしか出てこない...。

落葉も叩き網の上で篩ってみたが、ハサミムシやムカデが落ちてくるだけであった...。

落葉の下層はかなり多湿で、すでに腐敗しているような汚い色をしており、まるでドブだ。

環境が良くないのかもしれない。

というわけで、堰の山側に堆積している瓦礫をチェックしてみることにした。

すると、ここは良い条件なのか「いつものやつ」が集団でボロボロ出てくる。

主に小高く積み上がった乾燥気味な瓦礫の直下にコロニーを作っているケースが多い。

おおおっと、ハネカクシ。

先週も採集したツヤムネハネカクシの仲間と思われる。

[ Quedius sp. ]

いずれの甲虫も、掘り出されてしばらくはじっと動かないが、突然、私あるいは太陽の光から逃れるように一目散に地面に潜っていくのである。

彼らにしてみれば一大事なのだろうが、その慌てぶりは見ていて面白い。

さて、目新しい甲虫も出てこないので、別の側溝を調べてみることにする。

ちなみに、沢を登って攻めてみたものの、同じような結果であった...。

谷側の斜面に作られた長い側溝。

私もこのような側溝が「美味しく」見えてきたのだから不思議だ...。

とりあえず一番下まで降りて、そこから上に向かってチェックしていこう。

ガガガガ〜〜〜〜っと斜面を滑り降り、早速、側溝内をかき分ける。

すると、大量のトビムシ、ムカデ、カマドウマなどが一斉に逃げ出す。

う〜〜ん、なんかゴジラにでもなった気分だ。

そして、平べったい変なムシがシャカシャカ逃げ回っている。

なんだこりゃ?


色の違うタイプも...。

♂と♀なのかな?

そもそも成虫なの?

いずれにせよ、けっこうたくさんいて気色悪い...。

※ 後日、トワダカワゲラと判明(2002.11.23)

おおお、ガロちゃん...。

[ Galloisiana nipponensis CAUDELL et KING ]

で、ゴミムシ的にはあまり進歩はなく、いつものメンバーがいつもと同じぐらい確認できただけであった。

1頭だけ未採集のハネカクシを採れたのがせめてもの救いか...。


再同定中
[ Now identifing... ]

ツヤムネハネカクシの仲間?
[ Quedius sp. ]

ふぅ〜〜〜、気がつくと辺りはすっかり薄暗くなってしまった...。

気温も急に下がってきたため、本日はこれにて終了。

ニッコウオオズへの路は険しそうだ...。


● おまけ

下山途中、目に留まった側溝を懐中電灯で照らしながらちょっとだけチェック。

かろうじて下の2種をゲットすることができ、ラッキーであった。


ルイスマルムネゴミムシダマシ
[ Tarpela lewisi MASUMOTO ]


ムネアカマメゴモクムシ
[ Stenolophus propinquus
MORAWITZ ]


● エピローグ

ゴミムシ採集はまったく未知なことが多すぎて、なかなか思い通りに成果が上げられないが、その分、何かが採れたときの喜びは大きい。

今後もめげることなく続けてみようと思う。

※ 来週は攻略エリアをガラッと替えてみる予定です。


★★ 採集成績 ★★

ツヤモリヒラタゴミムシ 3 exs.
[ Colpodes xestus BATES ]

クビアカツヤゴモクムシ 1 ex.
[ Trichotichnus longitarsis MORAWITZ ]

クロツヤヒラタゴミムシ 1 ex.
[ Synuchus cycloderus BATES ]

ルイスマルムネゴミムシダマシ 1 ♂ ※ 茨城県初記録
[ Tarpela lewisi MASUMOTO ]

ホソモリヒラタゴミムシ 1 ex.
[ Colpodes speculator HAROLD ]

ムネアカマメゴモクムシ 1 ex.
[ Stenolophus propinquus MORAWITZ ]

ツヤムネハネカクシの仲間(1) 4 exs.
[ Quedius sp. ]

ツヤムネハネカクシの仲間(2) 1 ex.
[ Quedius sp. ]

他、数種、数頭


記載日:2002.11.21
追記日:2002.11.23(トワダカワゲラを加筆、ゴミムシの誤同定を再検討中)
採集記(総目次)2002年度 採集記(目次)茨城県 甲虫編 -6- へ続く....