2002年度 採集記(茨城県 甲虫編 -6-)

久しぶりに

本日はもともと夕方に所用があったため、近場のポイントで平地のムシを探そうと思っていたのだが、急遽その用事が無くなってしまった。

ということで、来週に予定していた「isseiさん」との採集を1週早めることとなった。

isseiさんは、最近、お仕事の関係で茨城県へ赴任されたそうで、本県における採集にとても意欲的でいらっしゃると聞いている。

今回はお近づきの記しとして、僭越ながらいつものポイントへご案内させていただき、茨城での採集を一緒に楽しもうと思う。



2002.11.27 (Wed)

茨城県 某所

   天気:晴れ
   気温:5.0 度
   湿度:非計測
   風力:2〜3
茨城県、甲虫珍道虫(6) 編

● 初対面

仕事の終了後、とりあえず isseiさんとの待ち合わせ場所へ向けて出発した。

今日はどのような材で雑甲虫を狙おうかなぁ、ガレ場は凍りついているだろうなぁ、などと思いを巡らせながら車を走らせる。

平野部ではいまだ紅葉が見られるが、もうさすがにお腹いっぱいで、少々飽きてきた感がある...。

ちょうど待ち合わせ場所の駐車場へ入ったと同時に isseiさんから電話があった。

ちょっとだけ遅れるということなので、その辺を散策してみることにした。

ゴミムシなどはいるかもしれない。

こんな小道へ進入。

しばらく坂道を上っていくと、うれしいことに側溝があった。

落ちていた木の棒で、早速かき分けてみる。


おおおお、これはクビアカツヤゴモクムシかな。

既採集のため放置...。

[ Trichotichnus longitarsis MRAWITZ ]

そしてもう1種発見。


マルガタツヤヒラタゴミムシ
[ Synuchus arcuaticollis MOTSCHULSKY ]

未採集種かと思ったが、帰宅後の同定では既に採集済みのゴミムシであった...。

そうこうしているうち、isseiさんが到着された。

軽く初対面の挨拶を済ませ、私の車で一路ポイントを目指した。


● ブナ林

道中、ムシの話をしながら楽しくドライブ。

ぐいぐい標高を上げ、いつものブナ林へたどり着いた。

天気は比較的良いものの、気温は5度と冷蔵庫の中のような寒さだ...。

しっかり着込んで斜面へ突入した。

予想通り、地面は固く凍りつき、落ち枝を拾い上げると石も一緒に付いてくるといった塩梅である...。

息を切らしながらようやく尾根近くに到達。

すると、運の良いことに目の前に美味しそうなブナの立枯があったため、表面を観察してみる。

おおおお、ビンゴ!

ボロボロに朽ちた部分を手で崩すと、一撃でルリクワガタの♀が出てきた。

これはラッキーだ。

記念に isseiさんに差し上げ、さらに別の部分を崩してみたが、その後の成虫追加はなかった...。

幼虫@ルリクワガタ

ということで、私は別の材を探しに笹ヤブを漕いでいく。

しばらくして、再びマークを発見。

よしよし。


わ〜〜お!


わ〜〜お!

[ Platycerus delicatulus delicatulus LEWIS, 1883 ]

ここで、ツヤハダクワガタにターゲットを絞ろうと林内を彷徨うも、なかなか良好な材と出会うことができない。

ちょっと気分が萎えてきた...。

しかしながら、ルリクワガタの材は豊富で、ついつい削ってしまう...。

う〜〜ん、


君らは、


今でも、


「いつものやつ」なのね...。

ルリクワガタ以外には、体長2ミリほどのすご〜〜く小さな甲虫を偶然ゲットできた程度だ...。

ルリクワガタはさすがに十分なので、別の甲虫を探すべく材を物色していく。

若干赤枯れたマダラ材が転がっていたため、マダラクワガタかコメツキムシでも出ないかと割ってみた。

いた〜〜。


謎すぎて同定し得ず...
[ not identified ]

ケブカクロコメツキ ※
[ Ampedus vestitus LEWIS ]

※ 近縁種、クロコメツキの可能性もあり

その後、散々斜面を探してみたが、結局、ツヤハダ材とは縁が無かった...。

立枯れと格闘中の isseiさん。

そして、あっという間に日没寸前となってしまった。

今回はせっかくの機会なので、以前から温めてあるとっておきのツヤハダ材へ isseiさんをご案内させていただいた。

ぜひとも、感触をつかんで帰っていただきたい。

が、結果は幼虫が数頭出ただけで、残念ながら成虫採集は果たせなかった。

下の写真は、かろうじて採集できたゴミムシダマシの仲間。

ツヤハダと紛らわしい...。


ヨツコブゴミムシダマシの仲間
[ Uloma sp. ]

とうとう日没を迎え、敢え無く下山...。

そして、いつもの温泉で体の芯まで温まり、夕食の後、解散となった。

帰りがけに、本日発売された桑田佳祐のCDを購入。

これを聴きながらまったりと帰宅した。


● エピローグ

久しぶりの合同採集ということもあり、楽しい時間を過ごさせていただいた。

このところ日没が早く、あまり採集時間が確保できなかったが、小型種(クワガタ)の採集に関して多少なりとも参考になったのであれば嬉しいかぎりである。

isseiさんは、他に茨城のネブトクワガタを採集しようという熱意に溢れており、ぜひともその夢を実現していただきたい。

また機会があればご一緒しましょう。

お疲れさまでした。


★★ 採集成績 ★★

ルリクワガタ 10 exs.
[ Platycerus delicatulus delicatulus LEWIS, 1883 ]

マルガタツヤヒラタゴミムシ 2 exs.
[ Synuchus arcuaticollis MOTSCHULSKY ]

ケブカクロコメツキ 1 ex.
[ Ampedus vestitus LEWIS ]

ヨツコブゴミムシダマシの仲間 1 ex.
[ Uloma sp. ]

他、数種、数頭


記載日:2002.11.28
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