2002年度 採集記(茨城県 甲虫編 -8-)

河川敷の甲虫

先週は雨に泣かされ、思うように採集ができなかったため、今週も引き続き海浜性の甲虫を狙った採集をしようと考えていた。

しかしながら、先日、とある不可抗力な「小事情」が発生したことにより、そのポイントへは行きたくなくなってしまった。

ということで、本日は以前より気にかけていた低地エリアの「河川敷」にてムシを探してみようと思う。



2002.12.11 (Wed)

茨城県 某所

   天気:快晴
   気温:3.2 度
   湿度:30.1%
   風力:1〜2
茨城県、甲虫珍道虫(8) 編

● 寒すぎ...

今週の初めに降った雪には驚かされたが、予報によれば、本日はそれを一気に吹き飛ばすほど晴れるそうだ。

いずれにしても、降り続かなくて良かった。

まあ、北海道での生活経験のある職場の先輩からはいつも、「こんなの雪が降ったうちに入らない」と一笑に付されてしまうのだが...。

さて、ポイントの状況がどうなっているのかは全く分からないが、雪が溶けていることを信じて出発した。

が、しばらく山間を走っていると、斜面にはまだたくさんの雪が積もっており、日陰の路面は凍結している。

ちょっと心配になってきた...。

う〜〜む...。


うむむむ...。


大丈夫?

ともかく、「広瀬香美」の歌が似合うような一面の銀世界が広がっており、今にもスノボを持った若者が出てきそうな雰囲気である...。

さらに車を走らせて峠を越え、標高が下がるとともにモノトーンな景色は徐々に色彩を取り戻してきた。

なんとか大丈夫そうだ。


● 河川敷

どうでもいいことだが、ラジオから流れる「ジャパネットたかた」のコマーシャルソングが耳について離れない...。

仮にムシを売り出しても買わないけどね...。

ようやく川沿いまでたどり着き、適当に枝道を選んで河川敷まで下りてみる。

う〜〜む、なんとも平面な川原だ...。

とりあえず、石越しを試みてみたが、ムシの気配がまったくない...。

また、土手の砂礫を少々崩してみるも、アリ1匹見つからない...。

越冬中のオサムシを採りたいのだが、手ごろな朽木も転がっていない...。

結局、1時間ほどトライしてみたが、何の成果も上げることができなかった...。

う〜〜ん、厳しいスタートだ...。

まったく埒(らち)が開かないため、すごすご撤退、ポイントを変えてみることにした。

5分ほど走ったところで川原へ続く道が見えたため、再びハンドルを切る。

どうだろう?

雪の積もる下り坂を恐る恐る下りてみる。


なるほど、岩がむき出しになった「磯」のような川原だ。

手前の砂地には、たくさんの石がゴロゴロと転がっている。

まずは、何はなくとも石越しだろうから、比較的大きな石を選んで起こしていく。

しかしながら、ゲンゴロウの幼虫らしきムシがいくつか見られるだけで、ゴミムシなどの甲虫はほとんど見当たらない...。

かろうじて下の1種だけという素人にありがちな「情けない」状況だ...。


マルガタゴミムシの一種
[ Amara sp. ]

仕方ないので「回れ右」をして、土手を観察してみることにした。

越冬中のオサムシやゴミムシを採るには、土手や崖を崩すと良いらしい。

ちなみに、このような採集法を「オサ掘り」と呼ぶそうである。

ここで、つまらない駄洒落を思いついたが、これ以上「寒い」のは勘弁なので、書くのは辞めておこう...。

正面像@崖


側面像@崖

早速、先週新調した「バチ鍬」なる「小ツルハシ」を片手に崖の表層を優しくソフトタッチで崩してみる。

手拳大の石がゴロっと落ちた瞬間...。

うおおおおおおお。

何やら「紋」が見えるぞ〜。


うおおおおおおお。

何やらもう1種類いるぞ〜。

う〜〜ん、最近は「チョコレート系」の単色ゴミムシばかり採っていたので、この鮮やかな「紋」はとってもインパクトがある。

これも死ぬほどの普通種なのだろうが、死ぬほど嬉しい。


フタホシスジバネゴミムシ
[ Planetes puncticeps ANDREWES ]

アラメヒゲブトハムシダマシ
[ Luprops cribrifrons MARSEUL ]

やっとテンションが上がってきた。

この調子でもう少し頑張ってみよう。

カツカツ、ボロボロ、カツカツ、ボロボロ...。

こんな感じで半埋没した石を落としていく。

おや???

ジャ〜〜〜パネット


ジャ〜パネット


夢の


ジャパネ〜ット


たかた〜

やっほ〜〜、けっこう綺麗で首の長いゴミムシがたくさん登場。

さらには、グリーンなゴミムシも奥の方に発見。


フタモンクビナガゴミムシ
[ Archicolliuris bimaculata nipponica HABU]

コガシラアオゴミムシ
[ Chlaenius variicornis MORAWITZ ]

ということで、満足してしまいました...。

また来週...。


● エピローグ

先週が消化不良であっただけに、結果はともかく楽しむことができた。

今回は今までにやったことのない採集法を試してみたが、本当にムシが出てきて感動してしまった。

今後も様々なポイントで試してみたいと思う。


★★ 採集成績 ★★

フタモンクビナガゴミムシ 16 exs.
[ Archicolliuris bimaculata nipponica HABU]

アラメヒゲブトハムシダマシ 1 ex.
[ Luprops cribrifrons MARSEUL ]

コガシラアオゴミムシ 1 ex.
[ Chlaenius variicornis MORAWITZ ]

フタホシスジバネゴミムシ 1 ex.
[ Planetes puncticeps ANDREWES ]

マルガタゴミムシの一種 1 ex.
[ Amara sp. ]


記載日:2002.12.12
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