2002年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -17-)

街灯回り

転勤して以来、夜がとてもヒマである...。

まあ、せっかく今まで開拓したポイントの近くに住むことになったのだから、出かけないのはもったいない。

ということで、今晩も出撃することにした。

今回は、昨晩とは趣の異なるポイントにて「街灯回り」をする予定だ。

それでは、闇夜に乗じてムシを採ろう。



2002.07.05 (Fri)

茨城県 某所

   天気:曇り
   気温:23.6 度
   湿度:73.2 %
   風力:1(微風)
茨城産カミキリ、「夜襲」 編

● ダッシュ!

仕事が終わると同時に愛車へ飛び乗り、一路、ポイントを目指した。

今回行くポイントは、かつて日中に訪れたことはあるものの「夜の顔」はまったく知らない。

どのようなコンディションなのか、非常に楽しみである。

少なくとも、2連敗だけはしたくないので、それなりに気合いを入れてムシを探すつもりだ。

というわけで、日暮れ間近い高速道路をひたすら走り続けた。

やっと、ポイントへ到着。

すでに辺りは薄暗くなってしまっている。

あと10分も経たないうちに、真っ暗になってしまうだろう。

で、ずっと我慢していたため、ここで用を足す。

上を見上げながら、緊張から開放される過程を味わっていると、どうも私の頭上にはヌルデがあるようだ。

そして、葉にカミキリムシがとまっているのが見える。

まさかなぁ、とは思いつつも車から網を取り出して掬ってみた。

やはり、ヨツキボシカミキリであった。

時間的に、ぎりぎりセーフといったところだ。

[ Epiglenea comes comes BATES, 1884 ]

そうこうしているうち、本当に真っ暗となってしまった。

本格的に街灯を探すとしよう。

今晩はなかなか蒸しているため、条件としては申し分がない。久しぶりの街灯回りということもあり、わくわくしてきた。

さて、街灯のない恐ろしい林道を延々と走り続けると、いきなり対向2車線の広い道路へ出た。

むむむ、向こうの方にめちゃくちゃ明るい一角があるぞ。

まずは、あそこからチェックしてみよう。

自動販売機が4台横に並んでおり、眩しいぐらいに明るい。

う〜〜ん、絶好のポイントかもしれない。

早速、懐中電灯で四方八方を照らしながら、ムシを探していく。

すると、「バラバラバラ」という羽ばたき音が、目の前のテーブルのところで消えた。

っしゃ〜!

シロスジカミキリであった。

本格的にカミキリ採集を始めてから初の出会いとなる。


ここまで大きいと、本当に貫録がある。

さすがは日本最大のカミキリムシだ。

[ Batocera lineolata CHEVROLAT, 1852 ]

そして、約10分後にもう1種飛来した。

ホソカミキリ。

ちょっと小振りな個体だ。

[ Distenia gracillis gracillis (BLESSIG, 1872) ]

さて、1ケ所で待っているのももったいないので、この辺で次を探しに行こう。

しばらく走ったところで、再び魅力的な自動販売機を見つけた。

おお!、ミヤマクワガタの♂じゃないか。

実は、茨城県で初めて見ることになる。

こんな平地にもいるんだぁ。

ちょっと驚いてしまった。


あとは、このような常連客のみ。

カミキリムシはヌルであった...。

さらに車で県道を流し、探索を続ける。

大きく右へ折れたあたりから、民家がちらほら見えてきた。

その中に、ひときわ明るい街灯があったため、そこへ車を向けた。

まずは、どうでもいいやつ。


ああっ、いた!

庭石の上にビロウドカミキリが鎮座していた。

[ Acalolepta fraudatrix fraudatrix (BATES, 1873) ]

さらに街灯の下を丹念に探していると、突然、数頭のイヌが吠えだした。

ひえ〜〜、ちょっとマズイ雰囲気...。

仕方なくここは撤退した。

再び、集落から離れ、お化けの出そうな細い道を走る。

すると、1つだけ自動販売機があったので、とりあえず見てみることにした。

周辺には他に灯りがないため、期待が持てる。

よしよし。

サビカミキリを発見。

[ Arhopalus coreanus (SHARP, 1905) ]

で、下の方をライトで照らしてみると...。

わ〜〜お。

アオスジカミキリだ。

茨城県初@私。

う〜〜ん、うれしい。

[ Xystrocera globosa (OLIVER, 1795) ]

この自販機では、以上の成果。

ふと時計を見ると、すでに10時を回っていたため、ここからは帰る方向で探索することにした。

で、ここが最後となるポイントなのだが、なんだか怖いなぁ...。

まあ、今までの経験上、こういう街灯は侮れないので、意を決して向こうまで見に行くことにする。

1本目、2本目と街灯の下をチェックしていく。

しかしながら、クロカミキリが1頭いたのみで、集虫力は案外しょぼいようだ。

うううっ...。

合掌。

というわけで、完全に見掛け倒しのポイントであった...。

やや疲れたので、ここで切り上げることにした。


● エピローグ

今回、このエリアの「夜の顔」を初めて見たわけだが、想像していたよりも良い印象を受けた。

とりわけ、シロスジカミキリとアオスジカミキリのゲット、そしてミヤマクワガタ♂の発見と「茨城初の体験」ができ、個人的には満足な成果であった。

来週あたり、もう一度攻めてみたいと思う。


★★ 採集成績 ★★

アオスジカミキリ  1 ex.
[ Xystrocera globosa (OLIVER, 1795) ]

サビカミキリ  1 ex.
[ Arhopalus coreanus (SHARP, 1905) ]

シロスジカミキリ  1 ex.
[ Batocera lineolata CHEVROLAT, 1852 ]

ビロウドカミキリ  1 ex.
[ Acalolepta fraudatrix fraudatrix (BATES, 1873) ]

ホソカミキリ  1 ex.
[ Distenia gracillis gracillis (BLESSIG, 1872) ]

ヨツキボシカミキリ  1 ex.
[ Epiglenea comes comes BATES, 1884 ]

総計:6 種(含初採集 1 種) 6 頭


記載日:2002.07.05
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