2002年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -2-)

出直し

先週は「竹」をホストとするカミキリムシの材採集を行ってみたのだが、いかんせん不勉強すぎた。

その後、幾分かの予備知識を頭にたたき込んだので、今回も同じく「竹」なカミキリムシに絞って挑戦してみたいと思う。



2002.02.12 (Tue)

茨城県 某所

   天気:曇り
   気温:7.3 度
   風力:2(軽風)
茨城産カミキリ、バンブークエスト II 編

● 近場で

今回は先週以上に時間制限があるため、涙を呑んで近場で済ますことにした。

茨城の職場はまったくの市街地にあり普通の住宅街なのだが、夏季の灯火採集では「ハイイロヤハズカミキリ」が飛来するなど、それなりの実績があるエリアでもある。

竹林が見つかればなんとかなるかもしれない。

という甘い予測の元、適当に周辺を車で流すことにした。


● 竹

数分走ったところで、まずは最初の竹林を発見。

民家の脇にひっそりと佇んでいるが、日当たりはそこそこ良く、ボサボサという感じは受けない。

ざ〜〜っと、竹を見て回る。

しかしながら、あまり枯れた竹材は見当たらず、あっても食害された形跡が認められないことから、ここは早々に見切ることにした。

ということで、次を探しに走る。

で、あっという間に次のポイントを発見する。

ここはさっきの場所より、うっそうとしていて寒々しい。

中へ入るのにも「小さな勇気」が必要な雰囲気である。


とりあえず、形跡を発見できたが、どうにも古すぎる...。

割る気にもならない。

一通り見てみたが、ここはダメなようだ。

さらに次へ急ぐ。

しっかし、この辺りは「竹林」が豊富なエリアのようで、車に乗ってすぐに2つも3つも竹の群生が視界に入る。

ただ、極めて人目につく場所であったり、人家のすぐ脇であったりと、入り込んでいくことに躊躇するポイントが多い。

まあ、ゴミ同然の枯れたタケを削るだけなので、恥も外聞もなく採集すればいいのだろうが、一歩間違えばタケノコ窃盗団の一味と思われてしまいそうなシチュエーションである。

あいにく「見せムシ(※)」も持っていないことから、ムシ採りなんですよと言ったところで、信用はゼロだろう。市街地でのムシ採りはなにかと強い精神力が要求される。

※ 「何やってるんだ?」と尋ねられた際、「こんなのを採ってるんです」と言うためのサンプル的なムシ(成虫)のこと

ようやく、すんなり入っていけそうな竹林を見つけることができた。

コナラなど広葉樹の二次林と竹林が混在しているポイントだ。

林内も適度にほったらかされた感じで、なかなか良さそうである。

ちょっとキツめの斜面を登りつつ突入する。

自分の二の腕ほどの枯れた竹がゴロゴロと転がっており、それなりに雰囲気は良い。

で、即座に脱出孔を発見した。

十中八九、ベニカミキリのものだろう。


脱出孔はいくらでもある。

適当なものを選び、表層を剥いでみると...。

「黄な粉」のような淡黄色の糞で充満した食痕が出現。

ストレートに脱出孔へつながっている。

しかしながら、幼虫も成虫も一切その姿はない...。

バリバリと周囲に響き渡るほど大きな音を立てて割り進んでいっても、現在進行形でムシが宿っている痕跡は一向に発見できない。

ふ〜〜む、選んでいる材が古いのだろうか?

それなりに新旧織り交ぜて削ってはいるのだが...。

それとも単に運が悪いだけなのか?

よく分からなくなってきた。

ここは前のポイントの目と鼻の先にある場所。

しかし、「私有地ハイルナ」「タケノコとるな」という不気味な看板が立てられていたため、しかたなくパスする。

そろそろタイムアップの時間が迫ってきた。

あと1〜2個所しか見られないだろう...。
ということで、常磐道のインター付近まで来てしまった。

それにしても、のどかな光景である。


常磐道の橋げたの直下に、忘れ去られたかのごとく伐採された竹が山積みに。

産卵マークや脱出孔などはあるだろうか?

駄目元で観察する。

すると、数本の竹に脱出孔が開いていたため、試しに削いでみると。

う〜〜ん、これもベニカミキリのようだが...。


やはり抜け出た後である...。

ふぇ〜〜、タイムアップ、そしてギブアップ...。

心残りながら、今回も茨城を後にすることとなった。

しっかし今日は寒い日だったなぁ...。


● エピローグ

今回も結果を出せなかったが、自分のやっていることがまったく間違ってもいないということは分かってきた。

もう少し時間が取れれば、いけるかもしれない。

諦めずに頑張ってみよう。


★★ 採集成績 ★★

ボーズ


記載日:2002.02.12
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