2002年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -25-)

そろそろ限界か...

今回で都合4回目の「ヒロコ」挑戦。

さすがに時期的限界が近づいてきた感が否めないが、とりあえずヌルデの花が散るまでは頑張ってみるつもりだ。

ということで、本日もヒロコを「待ち伏せ」しに行こう。



2002.08.21 (Wed)

茨城県 某所ほか

   天気:晴れ
   気温:26.1 度
   湿度:55.4 %
   風力:1〜3
茨城産カミキリ、「ヒロコ」(4) 編

● 恐る恐る

まずはヒロコ挑戦の前に、例のトラフカミキリの御神木を見に行くことにする。

先週は「理由A」が発生していたため、泣く泣く採集を諦めねばならなかった経緯があり、この1週間、そのことがトラウマとなって頭から離れなかった。

今日は素晴らしい青空が広がっているが、私の心はそれを打ち消すように曇っている...。

そんな不安な気持ちを抱きつつ、いつもの道を進んだ。

御神木へそのまま行こうと思ったが、その前に1ケ所だけ寄り道。

どうも素直に直行する気になれない。

広葉樹を中心に堆く積まれた材の山。

う〜〜ん、何もいない...。

仕方ない、御神木へ行こう。

いつもの場所へ車を停め、恐る恐る近づいてみる。

おおおお、どうやら「理由A」は発生していないようだ。

まずは一安心。

根元まで歩み寄り、御神木の表面を観察する。

おおっ!、何かいるぞ。

キボシカミキリかな?

ネットで突っついて落してみる。


正解!

とりあえず、リリース。

[ Psacothea hilaris (PASCOE, 1857) ]

その後、しばらくルッキングしてみたが、キボシカミキリ以外はいないようだ。

初めてここで採集してからすでに2週間が過ぎているため、もう終わってしまった可能性がある。

ついてないなぁ...。

と思ったら、いた!!

あああああ、涙...。

いてくれてありがとう。

[ Xylotrechus chinensis (CHEVROLAT, 1852) ]

確認できたのはこの1頭のみであったが、感無量だ。

この様子だと、ここでの「シーズン@トラフカミキリ」は終わりと思われる。

今季は短い付き合いだったが、楽しませてくれてありがとう。

ということで、このポイントを後にする。


● ストーキング

いつものカラスザンショウのポイントを順に流す。

すると...。

ああああ...。


カラスザンショウの太い枝が、根元から折れている...。

台風13号の仕業だろう。

なんか不吉な予感...。

倒れた部分を見てみると、どの房もすでに「実」となっており、花はひとつも見当たらない。

カラスザンショウも終わってしまったようである。

かと言って、ヌルデはまだこれからだし...。

参ったな〜〜〜〜。

と、先へ進んでいくと、かろうじて花の残っている場所があった。

う〜〜ん、ここで粘ってみるしかないか...。

ストーカーのように、ヒロコの待ち伏せを開始した。

しかしながら、何度掬っても相変わらずの「ハチ」「アブ」、そして「ハエ」...。

ヒロコの「ヒ」の字すらネットに入らない状況だ。

はぁ〜〜〜、ストーキングも楽じゃない...。

少々疲れたので、「いつものやつ」を掬って気分転換。

カラスザンショウをホストとする黒っぽいタマムシ。

多分、コクロナガタマムシだと思う。

[ Agrilus yamawakii Y.KUROSAWA, 1957 ]

このような枝を払った部分に、毎週、たくさん群がっているのである。

一向に数が減る気配がない...。

5頭採集した時点で飽きてしまった...。

ここで、別の2〜3ポイントを確認しに行ったが、どこも同じようなもので、花は風前の灯火だ。もちろん、カミキリムシなどは1頭もいない...。

あとやるべきことと言えば、ヒロコのホストである「ネムノキ」立ち枯れをチェックすることぐらいだろうか。

ということで、立ち枯れを探してみる。

これは先週 びおすけさんが発見したネムノキ立ち枯れ。

ぱっと見は、何もいない。

んんん??、根元で何かが動いている。


う〜〜ん...。

君もネムノキに宿ってるの?

[ Mesosa longipennis BATES, 1873 ]

別の場所で、もう1本発見。

これは部分的に枯れている衰弱木。

が、ここも何もいない...。

試しに枯れた枝を折ってみたが、カミキリムシに食害された形跡はみられる。

樹皮が剥がれて食痕がむき出しになっており、羽脱孔も幾つか開いている。

しかし、ヒロコのものかどうかは不明だ。

孔の大きさからは、少なくともアオスジやナガゴマフのものではなさそうだが...。

この枝を細かく折って中を調べてみるも、食痕のみであった。

結局、午後4時半まで、各カラスザンショウ、ネムノキ立ち枯れを行ったり来たりして粘ってみたが、とうとう今週もヒロコの姿を拝むことはできなかった...。

やはり私は採集が下手なようだ...。

う〜〜ん、無念...。

車まで戻る途中、最後の抵抗とばかりに林道沿いの植物をビーティングしていると...。

むむむ、これは何だ?

もしかして...、カミキリ?

..........................................。

ああああ、しまった〜〜〜。

採っちまった...。


100種目@茨城県...。

せっかくヒロコの特等席を残しといたのに...。

あああ、何ということだ...。

[ Atimura japonica BATES, 1873 ]

まあ、採ってしまったものはしょうがないか...。

コブスジサビカミキリ。

このようなクズの蔓が巻き付いた場所を叩いたら落ちてきた。

ああああ、やっぱ叩くんじゃなかった...。


むむむ...。


まるで、今の私の気持ちをそのまま表現したような光景だ...。


で、これはキマワリ...。

ということで、本日は戦意喪失のため撤退。

灯火もできません...。


● エピローグ

また来週...。


★★ 採集成績 ★★

ナガゴマフカミキリ  2 exs.
[ Mesosa longipennis BATES, 1873 ]

コブスジサビカミキリ  1 ex.
[ Atimura japonica BATES, 1873 ]

トラフカミキリ  1 ex.
[ Xylotrechus chinensis (CHEVROLAT, 1852) ]

総計:3 種(含初採集 1 種) 4 頭

祝・100種@茨城 >私

コクロナガタマムシ  5 exs.
[ Agrilus yamawakii Y.KUROSAWA, 1957 ]


記載日:2002.08.21
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