2003年度 採集記(茨城県 甲虫編 -6-)

オサムシ〜〜

う〜〜ん、今まであまり採集記では触れなかったが、実はかなり凹んでいる...。

と言うのも、オサムシが思うように採れないのである...。

昔、クワガタをせっせと採っていたころに「外道」などと呼んで虐げていた罰に違いない...。

あの頃は狙ってなくても出会えたのに...。

いざ、採ろうとなるとなかなか採れないのが「私流」なのかもしれない...。

もっとも、いわゆる「有名多産地」へはほとんど行っていないので、そのせいもあるかと思うが、それにしてもあまりに情けない「貧果の連続」である...。

たまには「採れる」楽しい採集がしたい。

ということで、今回は非効率な「マイポイント探索」は辞めにして、以前、オサムシ的に良い思いをしたことがあるポイントへ「自分を慰めに」行くことにした...。



2003.02.12 (Wed)

茨城県 某所

   天気:晴れ
   気温:-3.5 度
   湿度:非計測
   風力:1
茨城県、甲虫食べ歩き 編(6)

● 一か八か

さて、ポイントを目指して職場を後にする。

ただ、本日行くポイントは、やや山地のため当然「路面凍結」が予想される。

このところ妙に「ナヨナヨ ナヨッピ〜」な私は路面凍結が怖くて仕方ない...。

う〜〜ん、でもオサムシを「死ぬほど採りたい」という気持ちを今さら引っ込める訳にもいかず「一か八か」で車を走らせるしかない、という結論に達した...。

まあ、このところ暖かかったし、大丈夫だろう。

んん!、でも待てよ、今日は寒いうえに昨日雨がたくさん降っていたじゃないか、凍っているぞ...。

でも、大丈夫だろう、なんとかなるさ。

そんな自分勝手な判断の元、最寄りのICを降りた。

そして、じわじわと標高を上げていくが、幸い、恐れていた路面凍結は無く、順調にポイントへの林道を走ることができた。

ラッキ〜〜〜〜〜!

が、平野部で9度あった気温は、暴落する株価のようにどんどんカウントダウン...。

う〜〜む...。

まあ、織り込み済みと言えば、織り込み済みな気温かもしれない...。

この気温に一抹の不安がよぎるが、そのままポイントへの最後の枝道に入る。

しかし、その不安が的中してしまった...。

ガ〜〜〜〜〜ン...。

これじゃ、駄目だっぺ...。

ああああああああ、敢え無くここで泣きUターン...。

あ〜〜〜〜〜あ...。

さあ、どうしよう?

う〜〜〜ん、参ったなぁ...。

いずれにしても、引き返すしかないか...。

ということで、復路でポイントを強引に探すことにした。

どぅ〜〜〜〜〜んと意気消沈しながら斜面を物色していると、ある広葉樹林に差し掛かった。

ふ〜〜む、ここは大昔一度だけ探索したことのある2次林だ。

ただ、どうひいき目に見てもダメダメで、その時以来「完全に無視し続けた」場所なのである。

これは「ど素人の鋭い勘」なのだが、「ここには甲虫はいない」そんな林だ。

ね...。

まあ、今回は寒いし贅沢も言ってられないので、「オサムシを採る目」で改めてここを見てみることにした。

とりあえず、林内へ入り、材を探してみる。

しかしながら、思った通り、やはり良さそうな材など1本たりとも転がっていない...。

ああああ、駄目か...。

と思った次の瞬間、良いとも言えないが悪くもない材があったので試しに叩いてみた。

ああああああ...。


ああああああ...。


ああああああ...。

いるじゃないかぁ、オサムシ...。

さすが「ど素人の鋭い勘」...。



ホソアカガネオサムシ
[ Carabus vanvolxemi vanvolxemi PUTZEYS ]

う〜〜ん、これは嬉しい誤算。

材を探す気持ちが真剣になってきた。

ということで、良いとも言えないが悪くもない材を求めて歩き回る。

うおおおお、あった...。

うひひひ...。

細い枝に覆われていて少々叩きにくいが、体が勝手に材へ近づいていく...。

で、縁の柔らかいところを優しく崩してみると...。

ひっひっひ...。


ふっふっふ...。


へっへっへ...。


アップ...。


ほっほっほ...。

[ Carabus vanvolxemi vanvolxemi PUTZEYS ]

ホソアカガネオサのアパートになっていた...。

副産物も得られ、悦に入る私...。


アカハラクロコメツキ
[ Ampedus hypogastricus
(CANDEZE) ]

デオキノコムシの一種
[ Scaphidium sp. ]


チョウジョウアナアキゾウムシ
[ Seleuca chujoi VOSS ]

う〜〜ん、大満足。

寒さも限界に達してきたので、そろそろ帰ろうかなと斜面を下っていると、またまた件の材を見つけてしまった...。

あちゃ〜〜〜〜。

出ちゃったよ...。

[ Leptocarabus arboreus parexilis (NAKANE) ]

うおおおお、カッコ良いゴミムシまで...。

[ Pterostichus fuligineus MORAWITZ ]



クロナガオサムシ
[ Leptocarabus procerulus (CHAUDOIR) ]


ニセクロナガゴミムシ
[ Pterostichus fuligineus MORAWITZ ]

で、ようやく車まで戻ってきた...。

よっしゃ、これにて終了!

と思ったのだが、目の前の崖がとっても美味しそうなので、ちょっとだけ悪あがき...。

ゴソゴソと上の方を崩してみた。

わ〜〜お。

ヘビ〜〜〜♪

う〜〜ん、あんまりムシがいない...。

実はアオオサムシを期待していたのだが、そうは甘くないようで、下の小さなムシをかろうじてゲットできただけであった...。


マメゴモクムシ
[ Stenolophus fulvicornis BATES ]

キアシクロムナボソコメツキ
[ Ectinus insidiosus (LEWIS) ]

また来週...。


● エピローグ

ああああ、嬉しい...。

今日の経験を糧に、また頑張ろう。


★★ 採集成績 ★★

ホソアカガネオサムシ 11 exs.
[ Carabus vanvolxemi vanvolxemi PUTZEYS ]

クロナガオサムシ 2 exs.
[ Leptocarabus procerulus (CHAUDOIR) ]

デオキノコムシの一種 2 exs.
[ Scaphidium sp. ]

アカハラクロコメツキ 1 ex.
[ Ampedus hypogastricus (CANDEZE) ]

キアシクロムナボソコメツキ 1 ex.
[ Ectinus insidiosus (LEWIS) ]

コガシラナガゴミムシ 1 ex.
[ Pterostichus microcephalus (MOTSCHLSKY) ]

チョウジョウアナアキゾウムシ 1 ex.
[ Seleuca chujoi VOSS ]

トウホククロナガオサムシ 1 ex.
[ Leptocarabus arboreus parexilis (NAKANE) ]

ニセクロナガゴミムシ 1 ex.
[ Pterostichus fuligineus MORAWITZ ]

マメゴモクムシ 1 ex.
[ Stenolophus fulvicornis BATES ]


記載日:2003.02.13
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