2003年度 採集記(茨城県 甲虫編 -7-)

ということで...

今週も行っときますか..。



2003.02.19 (Wed)

茨城県 某所

   天気:晴れ
   気温:7.6 度
   湿度:非計測
   風力:1
茨城県、甲虫食べ歩き 編(7)

● 水際巡り

昨日降った雪で、山地はほぼ全滅だろう...。

う〜〜ん、それにしても、このところ1日おきに雨か雪というかなり不安定な気候だ。言わば「一寒一温」であり、三寒四温どころではない...。

というわけで、今回は県内の水際を回るのが賢明かもしれない。

まず最初は以前から「怪しいなぁ」と思いつつも、素通りしてしまっていた河川敷を見に行ってみる。

国道、県道、その他の道を突っ走る。

途中から変則的な道を通り、目的とする河川敷へ到着した。

河川敷はけっこう広い。

川まで歩くのは大変そうだ...。

とりあえず、右に見える雑木林へ入ってみるか...。

ぬかるむ畔道を延々と歩く。

おおおお、なかなか良さそうじゃないか。

まったく手付かずの太い材がごろごろと転がっているぞ。

赤枯れた材を選び、崩してみる。

さあ、何かいるだろうか?

ん!

いつものポーズを取るゴミムシを発見...。

ヨリトモナガゴミムシかも。

[ Pterostichus yoritomus BATES ]

そして、私の好きな紋様が目に飛び込んできた。

やはりいつものポーズ...。


ここも...。


いくらでもいる...。

[ Panagaeus japonicus CHAUDOIR ]


ヨリトモナガゴミムシ
[ Pterostichus yoritomus
BATES ]

ヨツボシゴミムシ
[ Panagaeus japonicus CHAUDOIR ]

当然、オサムシのゲットも期待したいわけなのだが、目ぼしい材をいくつかチェックしてみたものの、まったくと言ってよいほど出てこない...。

しかし、このポイントは今後も楽しめそうなので、深追いはしないことにした。

最低限、オサムシが濃いならすでに1頭ぐらいは出てきているはずである。ここはもともと薄いのだろう。もちろん、私が下手くそということもある。

ここで次のポイントを探すべく移動する。


● 河川敷その2

しばらく県道を走っていると、比較的大きな橋が前方に見えてきた。

橋の手前から河川敷へ続きそうな小道が別れているので、躊躇せず進入した。

細い道を行くと、予想通り河川敷へ到着。

適当な場所へ車を置き、早速、河原をチェックしてみるが、はっきり言ってぱっとしない...。


う〜〜む...。

小規模な雑木林はあるものの、流木などの材が1本も見当たらないのである。

しかたなく、崩れかけた崖をほじくってみることにした。

幸い、これはけっこう「当たり」だったようで、数種のゴミムシが「テトリスのブロック」のようにクルクル回転しながら転がり落ちてきた。


カワチマルクビゴミムシ
[ Nebria lewisi BATES ]

カワチゴミムシ
[ Diplous caligatus BATES ]


コホソクビゴミムシ
[ Brachinus stenoderus BATES ]


アシミゾナガゴミムシ
[ Pterostichus sulcitarsis
MORAWITZ ]


コマルガタゴミムシ
[ Amara simplicidens
MORAWITZ ]

ウスモンミズギワゴミムシ
[ Bembidion cnemidotum
BATES ]


アオゴミムシ
[ Chlaenius pallipes GEBLER ]

ヒメケゴモクムシ
[ Harpalus jureceki (JEDLICKA) ]

う〜〜ん、私にしてはなかなかの成果。

で、いろいろ場所や条件を変えて崖を調べてみたのだが、ムシがまとまって出て来る所と、まったくいない所とあるようだ。

この点はどんな採集方法でも経験するところであり、ムシ達が好む条件の良い場所というのはそんなには多くないということなのだろう。

だいたい見てしまったので、さらに大きく移動してみる。


● リベンジ

さて、だらだらとアテもなく車を走らせていると、以前、惨敗したエリアへ差し掛かってきた。

う〜〜ん、その時の記憶が強く残っているため、あまりやる気も起きないのだが、かと言って時間もそんなに残っていないので、リベンジをすることにした。

やるからには、何らかの成果を出したいものだ。

そんな気持ちで、ポイントへ入った。

林道沿いの斜面を見てみると、強烈な竹やぶのなかにそこそこ太い材があるようだが、どう考えてもアプローチ不可能なものばかり。

今回も苦戦を強いられそうだ...。

と思っていると、ふと下の方へ続く獣道のような細い道を発見した。

ちょっと怖いが、意を決して斜面を下ってみた。

すると、スペース的にはかなり狭いが、枯れた葦に一面を覆われた水際へ出た。

で、理想的な材には乏しいものの、後ろを見れば切り立った崖があり、赤土をのぞかせている一角も見られる。

ということで、試しにそこを崩してみることにした。

どうだろうか...。

一番柔らかそうな部分に嵌まった石を数個落としてみると、なんか紫色に輝く前胸背板のようなものが小さな穴から見える。

むむむ、明らかに未採集種。

にわかにアドレナリンが分泌し始め、やや震える手でその一角を掴んでみると、思った通り綺麗なゴミムシが手の中で動き回っていた。

やった〜〜!

その他、未採集種を含む数種類のゴミムシを得ることができた。

ただ、興奮していて生体写真を撮るのをすっかり忘れてしまった...。


ルイスオオゴミムシ
[ Trigonotoma lewisii BATES ]


キンナガゴミムシ
[ Pterostichus planicollis
(MOTSCHULSKY) ]


ヒメキベリアオゴミムシ
[ Chlaenius inops CHAUDOIR ]

ヤマトトックリゴミムシ
[ Lachnocrepis japonica BATES ]

ということで、リベンジは一応の成功かも。

また来週...。


● エピローグ

かなりの距離を走り回ったが、それなりの結果が出たので嬉しいかぎり。

ただ、今後はもう少し現場の「生体写真」を撮れるよう、精神修養に励まねばならないだろう...。


★★ 採集成績 ★★

ヨツボシゴミムシ 14 exs.
[ Panagaeus japonicus CHAUDOIR ]

ヨリトモナガゴミムシ 10 exs.
[ Pterostichus yoritomus BATES ]

アシミゾナガゴミムシ 3 exs.
[ Pterostichus sulcitarsis MORAWITZ ]

キンナガゴミムシ 3 exs.
[ Pterostichus planicollis (MOTSCHULSKY) ]

ヒメキベリアオゴミムシ 3 exs.
[ Chlaenius inops CHAUDOIR ]

ヒメケゴモクムシ 3 exs.
[ Harpalus jureceki (JEDLICKA) ]

ウスモンミズギワゴミムシ 2 exs.
[ Bembidion cnemidotum BATES ]

カワチマルクビゴミムシ 2 exs.
[ Nebria lewisi BATES ]

コホソクビゴミムシ 2 exs.
[ Brachinus stenoderus BATES ]

スジコガシラハムシダマシ 2 exs.
[ Heterotarsus carinula MARSEUL ]

アオゴミムシ 1 ex.
[ Chlaenius pallipes GEBLER ]

カワチゴミムシ 1 ex.
[ Diplous caligatus BATES ]

コマルガタゴミムシ 1 ex.
[ Amara simplicidens MORAWITZ ]

ルイスオオゴミムシ 1 ex.
[ Trigonotoma lewisii BATES ]

マルガタゴミムシの一種 1 ex.
[ Amara sp. ]

ヤマトトックリゴミムシ 1 ex.
[ Lachnocrepis japonica BATES ]


記載日:2003.02.20
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