2003年度 採集記(茨城県 カミキリ編 -5-)

「♪ ちょっと待って! プレイバック! プレイバック! ♪」

う〜〜ん、待てないよ...。 >百恵さん



2003.05.21 (Wed)

茨城県 某所

   天気:晴れ
   気温:17.3 度
   湿度:57.8%
   風力:1〜2
茨城県、へなちょこカミキリロード... 編(2)

● 星座、血液型、占いはバッチリなのよ!

さあ、今日も週に一回の「野生児」に戻る時間がやって来た。

冒頭にも書いたが、この採集へ行きたいという衝動だけは「待てない」...。

さて、午前中は「マジですか?」というほど強い雨が降っていたものの、お昼前ぐらいから急に雲が晴れて陽射しが強まり、まさに「ムシ蒸し」するような絶好の採集日和となった。

さらには、朝のニュースでやっていた「星座」「血液型」の占いはいずれもバッチリで、否応なしに何かとてつもなく良いことが起こるような予感がする。

そんな得も言われぬ雰囲気に包まれつつ出発した。

例のごとく、まずは土場ちゃん...。

先週よりは好条件だからムシもいると思うんだけど...。

まずはお約束...。

一応、泣きゲット。

[ Gaurotes doris BATES, 1884 ]

が、やはり前回同様カミキリムシの姿には乏しい...。

シャア専用モビルスーツがさらに勢いを増して乱舞しているぐらいだ...。

う〜〜ん、シャアって1人のはずなんだけどな...。

シャア専用モビルスーツダマシ...。

[ Purpuricenus temminckii (GUERIN-MENEVILLE, 1844) ]

その後、セクハラと言われても仕方ないほど材の隅々を舐めるように見てみたが、洒落たカミキリムシは一切見つからない...。

メスをロックオンしたオス...。

まあ、昔の格言にもあるように「ゴマフカミキリは犬も食わぬ」という感じで、今回は採集せず...。

ということで、ここは退散...。


● 「掬わせて!!」「叩かせて!!」

で、ポイントへ到着。

先週と比較し、明らかに陽射しが強く風も弱い。

ムシが動くには申し分のない条件と思われる。

とりあえず、車で流しながら、花が咲いていないかチェックする。

すると、しばらく行ったところで1本だけウワミズザクラが咲いていた。5分咲き程度であったが、開いている花には無数のムシが飛来している。

こりゃいいかも。

早速、掬わせていただくことにする。

何かは採れるでしょ!

愛馬をなでる馬主のような優しいタッチで花にネットをかけ、底が真っ黒になったあたりで、期待感とともにたぐり寄せてみる。

しかしながら、カミキリムシはシロトラ、トゲヒゲトラのみという惨憺たる内容で、入っている大半のムシは、アブ様、ハチ様、永久に同定不能な迷宮逝き様たちであった...。

まあ、ニホンカネコメツキというやや珍?なコメツキムシが入ったのがせめてもの救いかもしれない。

別の花にもハムシしかいない...。


倒木でもこのとおり...。


ハマり込んでいるうえに、ツルツル滑って採れない...。

そして、悪あがきに林縁のビーティングをしてみるも、ミヤマヒサゴコメツキの一種が1頭だけ採れた他はクモばっかりであった...。

一体、カミキリムシはどこへ行ってしまったんだ?

本当はクリストフとかヘリウスとか採りたいんだよなぁ...。

あああああ、相変わらず「へなちょこ」だ...。


● ガレガレ

そうなると、やはり心はゴミムシへ。

というわけで、ガレ場に突入しガレガレを開始。

しばらくやっていると、何やら見慣れない四角いゴミムシを発見した。

もしや...。

ああああっ!!!

これはっ!!!!

っしゃ〜〜〜〜!!!!!!!

やった〜〜〜〜!!!!!!!

痛ててて、噛みつきやがった。

でも、お前だけは許す。

ちなみに、ゴミムシを「素手」で掴んだのはこれが初めてです...。


ニッコウオオズナガゴミムシ
[ Pterostichus macrogenys BATES ]

ああああ、や〜〜〜〜っと採れた。

茨城県産では究極のプテロ、念願&悲願のニッコウオオズナガゴミムシだ。

さすがは「オオズ」と言うだけあって、著しく「巨頭化」した形態が素晴らしくアンバランスで心底シビレる。

とにかく、めっちゃうれしい!!

ほんと、私はこの「喜び」を得たくてムシを採っているようなものだ。

もちろん、どれも私ごときが狙って採れるムシなのだから、大したことではないのかもしれないが、そんなことはどうでも良い。

さて、興奮が冷めやらぬなかで、さらにガレガレしていくと、未採集のプテロ数種と、これまた驚いたことに、もう1頭ニッコウオオズ(今度は♀で、さらにオオズ!)を採ることができた。

うひょひょひょ、これが占いの結果なんだろうな。

ということで、温泉→奮発メシを満喫し、ホクホク気分で帰路についたのであった。

また来週...。


● エピローグ

うむむむ、今回はどう見ても明らかに「ゴミムシ編」...。

カミキリ採集の「へなちょこ偏差値」は90ぐらいだろうか。東大理IIIに合格するぐらい高いかも...。

しかし、狙っているのはあくまでカミキリムシだから、意地でも「カミキリ編」の看板は下ろさないもんね...。

まあ、最近は「芸風」が変わったねと言われるが、今日はオオズが採れたから何でもOKかな。


★★ 採集成績 ★★

■ カミキリムシ科:Cerambycidae

● ハナカミキリ亜科:Lepturinae

カラカネハナカミキリ 3 exs.
[ Gaurotes doris BATES, 1884 ]

● カミキリ亜科:Cerambycinae

シロトラカミキリ 1 ex.
[ Paraclytus excultus BATES, 1884 ]

ベニカミキリ 1 ex.
[ Purpuricenus temminckii (GUERIN-MENEVILLE, 1844) ]

総計:3 種 5 頭

オサムシ科:Carabidae

● ナガゴミムシ亜科:Pterostichinae

アブクマナガゴミムシ 2 exs.
[ Pterostichus nishiyamai KASAHARA ]

ニッコウオオズナガゴミムシ 2 exs.
[ Pterostichus macrogenys BATES ]

ハラトゲナガゴミムシ 2 exs.
[ Pterostichus spiculifer spiculifer BATES ]

ミヤマナガゴミムシ 1 ex.
[ Pterostichus rhanis rhanis (TSCHITSCHERINE) ]

ハネカクシ科:Staphylinidae

ツヤケシブチヒゲハネカクシ 1 ex.
[ Anisolinus elegans SHARP ]

コメツキムシ科:Elateridae

ニホンカネコメツキ 1 ex.
[ Gambrinus niponensis (LEWIS) ]

他、未同定種あり

ゴミムシダマシ科:Tenebrionidae

クロルリゴミムシダマシ 1 ex.
[ Metaclisa atrocyanea (LEWIS) ]

ゾウムシ科:Curculionidae

アトジロカレキゾウムシ 2 exs.
[ Acicnemis dorsonigrita VOSS ]

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記載日:2003.05.22
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