2005年 ジャーニーでボイジャーな旅

へなちょこカミキリロード特別編

- EPISODE II -
 

 
2005.07.18 (Sun)
 
さて、ここで選択に迫られる...。

というのも、実はこの夏休み中にもう1ヶ所行っておきたいポイントがあるのだが、大変遠いエリアであり、そこへ行くには一旦自宅へ帰ってから再出発しなければならないのである...。

現在のポイントでも、まだ採りたい種類の半分も採れていないし...。

う〜〜ん、どうしよう...。

まあ、どっちにしても一度帰宅して、それから考えるか...。

ということで、自宅へ直行した...、のだが...。



高速道をかなり自宅寄りまで来たところで、そういえば知人がこの連休でその遠いポイントへ入っていることを思い出した。

SAで休憩がてら電話を入れてみると...。

「まだムシが出てませんね...」

なんと、そうですか...。

う〜〜ん、まあここまで戻ってきちゃったし、即断できないので、とりあえず今日は家に帰ろう...。

・・・・ 葛藤@自宅.com ・・・・

で、結局、もう一度同じポイントへ逆戻りすることに決めた。

アホか、オレ...。

・・・・ 昨日来た道を引き返す.com ・・・・

で、ポイントへ到着...。

まずは、昨日時間的に×であったムシを中心に探すことにした。

が、本日はどうも朝から雲が厚く、気温も低く、風も強く...。

採集にはまったく向かない条件であった...。

あああ、来るんじゃなかったかなぁ...、こりゃ先が思いやられる...。

でも来てしまったのだから最善を尽くすしかない。

とにかくムシを探そう...。


なんだか、すごいこと(セセリ玉)になっている...

想像した通り、ポイントにカミキリムシの姿はなく、途方に暮れてしまった...。

その後、車で各所を巡回してみるも、どこも同じ状況であった...。

場所によっては幼木がお辞儀するほどの強風である。

これは条件が好転するまで待つしかないだろう...。

1時間ぐらい待って、さらに2時間ぐらい寝ただろうか、先ほどに比べ風は弱まり、薄日が差すようになってきた。

これはいけるかもしれない、ということで再度各ポイントを回ってみることにした。

まずは、樹皮を這うあのムシをチェック...。

ホストを1本1本確認していくと、ぎりぎり手を伸ばせば届くところに、ちょこまかと動くムシを発見...。

動きが速くとても写真を撮れそうもないので、背伸びをしてそのままゲット...。


ミドリヒメスギカミキリ [ Palaeocallidium kuratai YOKOYAMA,1972 ]

っしゃ〜〜!

やっと、ここの kuratai を採ることができた。

この妖艶なグリーンが何とも言えない。

ただ、数は非常に少ないようで、追加を得ることはできなかった...。

で、残る未採集2種はダメなようで、いる雰囲気がまったくない...。

仕方なく別のポイントへ行くことにした。

到着後、早速めぼしい箇所をチェックしていく。


カタキハナカミキリ [ Leptura femoralis (MOTSCHULSKY,1860 ]

おおお、ムシが出てきているようだ。


タテスジゴマフカミキリ [ Mesosa senilis BATES,1884 ]


ツマキトラカミキリ [ Xylotrechus clarinus BATES,1884 ]

さてさて、もう一度ヤツボシ君を見に行くか...。

・・・ 一瞬凍りつく.com ・・・

ああああああ!

なんという光景...。

ヤツボシカミキリが4頭も幹に張り付いているではないか...。

さらには、2頭のヤツメ、フトオビカンボウトラまで...。

これは絶対に写真に収めなければならない。

早速、D70のレンズを換えて、ヤツボシ君たちのギリギリまで寄ってみると...。

ポロっ、ポロっ、ポロっ、ブ〜〜ン...。

ああああああああああ、全部いなくなっちゃった...。

やばい、やばい、なんということをしてしまったんだ...。

すぐに落ちたヤツらを探すも、どこにもいない...。

マジですか...。

しばし立ち直れないほどの強大な絶望感と一種の罪悪感にさいなまれていると、数分後、幸運なことにペタっと1頭のヤツボシ君が目の前に...。

え〜〜〜い、生態写真なんか撮ってられるか!


ヤツボシカミキリ [ Saperda octomaculata BLESSIG,1873 ]

っふぅ〜〜〜、なんとかゲット...。

数年前に採った個体より色は鮮やかだが、それでもちょっとくすんだ青かな。

それにしても、こんなに敏感なカミキリムシとは...。

で、追加を期待すべくしばらく待ってみたが、不思議なことにそれ以来1頭も飛んでくることはなかった...。

う〜〜ん、ムシは本当に奥が深い...。

さて、本日の天候(曇り時々雨)ではクモマハナはちょっと厳しいだろうから、その後昼を挟んで夕方近くまで採集済みのカミキリムシを各種採集して楽しんだ。

一通り採った後、明日はもう一度大物にチャレンジしようと移動をかけることにした。

でも、道沿いの花は一応チェック...。

少し標高を上げたところで終わりかけのショウマを掬っていると、向うのほうから見覚えのある方が手を振りながら小走りしてきた。

ん!、誰だっけ?

ああああ、Sさんだ!

1年ぶり以上の再会となる。

お話を聞くと、最近トドマツカミキリが採れているらしいので、それを見に行くところだったそうだ。

じゃあ行きましょうかということで、同行させていただくことにした。

で、ポイントに着いてみると、確かにいそうな材であった。

しばらく待ってみると、プルプル震えながらゴキブリみたいなムシがいきなり目の前に飛び出してきた...。

おおおお、トドマツに違いない。

以前、カラマツカミキリを発見したときのことを思い出した。

この手のカミキリムシは乱暴につかむと簡単に脚がとれてしまったりするので注意が必要だが、樹皮がゴツゴツしていてなかなか難しい...。

が、なんとか無傷でつまむことができた。


トドマツカミキリ [ Tetropium castaneum LINNAEUS,1758 ]

エリトラがとても柔らかくカミキリムシらしくないため、昔はあまり好きなグループではなかったのだが、今やその貴重さを知ってからはとても愛おしく見える。

未来永劫いつまでもブヨブヨなカミキリムシでいてほしいものだ。

その少し後に、Sさんも1頭採ることができ一安心(私だけ採ったら申し訳ないところだった...)。

Sさんにお礼を述べ、ここで別れた。

さあ、明日は大物に再挑戦だ。

>>> EPISODE III <<<

★★★ 採集成績 ★★★

EPISODE III にまとめて掲載

記載日:2005.07.22

 
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