2005年 ジャーニーでボイジャーな旅

へなちょこカミキリロード特別編

- EPISODE IV -
 

 
2005.07.23 (Sat)
 
っふ〜〜〜、楽しく充実した採集行だったが、やはりギラギラの欲望をストレートにぶつけ続ける採集は正直とても疲れる...。

いくら採りこぼしたムシが採りたいとは言っても、少々やり過ぎたかもしれない...。

帰宅してからの2日間は、まるで伸び切った輪ゴムのようであった...。

一言で言えば、廃人...。

しかしながら、体力が回復してくると、採れなかったムシがようやく採れたときの得体の知れない快感が、みずみずしい記憶とともにみるみる蘇ってくるから手に負えない...。

う〜〜ん、でも、この夏休みで採集に充てる日程はすべて消化してしまっており、今さらもう一度行くというのも非常に気が引けるのよね...。

行け! >るどるふ

背後から私の祖先がそう叫ぶ。

分かりました...。

ということで、今回は肩の力を抜いて「ぶら〜〜り」復活のお気楽採集として行ってきます...。



で、出発しようと思った矢先、愛車のバッテリーが上がっていてエンジンがかからないというトラブルに見舞われた...。

愛車も相当疲れていたようだ...。

一言で言えば、廃車...。

えっ、廃車??

ぶるぶるぶるっ、まだまだ頑張ってもらわないと困るぞ...。

行け! >愛車

背後で私がそう叫ぶ。

JAF → ディーラー → バッテリー交換と難なくクリアすることができ、結局出発...。

ぶら〜〜り、またやって来てしまった...。

おおおおお!、ラッキーなことに、天気がとても良い。

いつもこうだと嬉しいんだけどね。


どこまでも青い夏の空...、どこまでも白い夏の雲...


おはようございます...

至るところ、蜻蛉@トンボだらけ...。

ということで、ふら〜〜っと良さそうなエリアに迷入。

今回は新たな立ち枯れや倒木を、情報や先入観にとらわれず自分で探してみようと思う。

おや、ヤブ漕ぎが必要だが、向うにいい感じの倒木があるぞ。

ここ1年以内に倒れたトウヒのようだ。

太さはさほどないものの、大量のフィトンチッドを発散しており、良いムシが寄ってきそうな雰囲気でムンムンしている。

私もα波が出まくりだ...。

α波α波α波α波α波α波α波α波α波α波α波α波α波α波...。

材の近くまで寄り、表面をゆっくり観察していくと...。


ブービエヒメハナカミキリ [ Pidonia bouvieri PIC,1901 ]

なんだ、ピドニアさんか...。

うむむむ...。


ハイイロハナカミキリ [ Rhagium japonicum BATES,1884 ]

おおお、こんな時期にまだいるのか...。

南会津での経験から、6月のカミキリムシだと思い込んでいた...。

でも、このカミキリムシらしからぬ宇宙人的でもっさりしたフォルムが好き。

で、さらに先端の方をチェックしていくと...。

うむむむむ...。


ヒメマルクビヒラタカミキリ [ Asemum punctulatum BLESSIG,1827 ]

いつぞやの南会津以来、ご無沙汰しております...。

う〜〜む、良いムシがけっこういるもんですな。

と、次の材を探しに行こうと立ち上がった瞬間...。

うむむむむむむむ...。


触角がずいぶん短いけど...


トドマツカミキリ [ Tetropium castaneum LINNAEUS,1758 ]

↑ 本日は緑っぽい個体...。

なんだかとても幸先の良いスタートかも。

ビーティングでヘリグロアオ(久々)も落ちてきた...。

一通り観てしまったため、ここでちょっと移動...。

いい機会なので、何気に今まで素通りだった箇所をチェックしておこうか...。

調子の良いときは、調子に乗ってみる。

おやおや、何かいますぞ。

 

 

 

 

 


アラメハナカミキリ [ Sachalinobia rugipennis koltzei HEYDEN,1887 ]

おおおお、またお会いできましたね...。

以前は狙ってもまったく採れなかったカミキリムシだが、今や比較的高い確率で出逢える存在となってしまった。

あああ、なんという幸せ...。

このエリア万歳!

ということで、もうちょっと彷徨ってみる。

ん!、花が咲いているぞ。

集虫力があるかどうかは分からないが、周囲にはうっすらと独特の匂いが漂っている...。

近くに寄ってじっくり観てみると...。


バイケイソウ [ Veratrum album subsp. oxysepalum ]

うお〜〜〜〜、カミキリムシが鈴なりだ...。

一番多いのはピドニアで、その他ホンドアオバホソハナ、カラカネハナ、ヤツボシハナ、ツヤケシハナなどなど、子孫繁栄のための活動が同時多発的に粛々と繰り広げられている...。

もう採り焦る必要は1ミリもないので、ゆっくり観察しながら欲しいムシだけをまったりつまませていただく。

このエリアでは珍しい晴天下、そよ風を感じながら、そして小鳥のさえずりを聴きながらのんびり優雅にムシを採る。

私にとってこれ以上の贅沢はない。


チビハナカミキリ [ Grammoptera chalybeella BATES,1884 ]

これ、最初は珍しいピドニアの♀かと思い込んでいたが、実はチビハナカミキリだった...。

ちょっとぬか喜び...。

でも、生涯初採集なので結果オーライ。

それにしても、本当にいろんな種類が訪花している。

何時間観ていても飽きない光景だ。

んぐぐぐ...!、ちょっと待てよ...。

これはもしかして...。

 

 

 

 

 


ああああああ....


クモマハナカミキリ [ Evodinus borealis (GYLLENHAL,1827) ]

嬉しさに追い討ちをかけるように、立て続けに3頭が飛来した。

こんな近くでお目にかかれるとは...、もうメロメロでございます...。

う〜〜ん、楽しませていただいた。


休憩タイム...

さて、今度は別の針葉樹を探してみよう。

本日は前回回りきれなかった場所を中心にチェックしてみる。

およよよ、これは良いかもしれないぞ。

あああ!

やばい、1個落とした...。

ああああああ!

もう1個いる。

っしゃ!

採った!

 

 

 

 

 

 


キジマトラカミキリ [ Xylotrechus zebratus MATSUSHITA,1938 ]

ニイジマトラに似ているが、ニイジマトラじゃない...。

正真正銘、あこがれ続けたゼブラだ...。

ああああ、やっと逢えた...。

本当にここまで長かった...。

採られていただいて、本当にありがとうございます。

 

おい、根元を見ろ! >るどるふ

背後で誰かがそう叫ぶ。


ブチヒゲハナカミキリ [ Corymbia variicornis (DALMAN,1817) ]

ご助言ありがとうございます。 >背後の方

このカミキリムシも数年前(カミキリ採集を始める前)にリョウブの花にて1頭採ったきりだったので、再会できてとても嬉しい。

 

 

ということで、もういいでしょう...。

結局、今回もチャイロヒメコブハナカミキリとは出逢えなかったのだが、念願のゼブラに逢えたのだから十分満足だ。

ようやく夏休みの採集にピリオドを打つ決心がついた。

ここまで執拗にやって採れないのは、何かを暗示しているのかもしれないしね。


来年の7月、また来ます...

- fin -

短い時間でしたが、お話ができて楽しかったです。 >現地でお会いしたカミキリ屋の皆さま

ありがとうございました。

★★★ 採集成績 ★★★

クモマハナ3、マツシタトラ3、マルガタハナ2、ヤツボシハナ2、トドマツ1、ヒメマルクビヒラタ1、ミドリヒメスギ1、アラメハナ1、ハイイロハナ1、カラカネハナ1、ブチヒゲハナ1、チビハナ(*)1、ルリハナ1、ナカネアメイロ1、キジマトラ(*)1、ミドリ1、ヤツメ1、ヘリグロアオ1、セミスジニセリンゴ1、シラネヒメハナ3、ニッコウヒメハナ2、ブービエヒメハナ1、ニセフタオビヒメハナ1、他未同定ピドニア各種(順不同)。

その他、ビミョーなムシなど。

*:生涯初採集...。

記載日:2005.07.26

 
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