Adios! 茨城の旅(オーラス)...
へなちょこカミキリロード 2006
 

 
2006.06.13 (Tue)
 
う〜〜〜ん、とうとうこの日がやってきてしまった...。

長年走り回ってきた茨城の地とも、とりあえず本日をもってお別れとなる...。

様々な想い出が脳裏をよぎるが、まあ、茨城をゆっくりと味わい、思いっきり噛みしめながら最後の一回りをしてきたいと思う。

では、行ってきます...。



さあ、最終採集日、一番気になるのは天気であるが、予報によると幸い雨は降らないようだ。

最後を飾る採集となるのであるから、ドピーカンでムシムシという状況を夢見ていたものの、梅雨入りしている現在、贅沢は言えないだろう...。

雨が降らないだけでも、神様のお慈悲と感謝すべきだ。

回るコースは、前回の伐採地をと考えていたが、さすがに気温が心配であったため、今回は思い切って今季あまり足を運んでいないエリアを中心にすることとした。

ということで、出発...。

カミカミ、ムギュムギュ...、茨城を噛みしめながら車を走らせる。

う〜〜〜ん、今日が最後になるのかと思うと、見慣れた景色も「感無量」...。

最初に行こうとしていたポイントの近くに湿地を発見したので、ネクイハムシがいないかどうか、ちょっとだけ調べてみることにした。


パっと見は良さそうだけどね...

う〜〜〜ん、何もいない...。

おや?

水面をよく見てみると、一面にギラギラとガソリンのような油が浮いている...。

これではムシは期待できない...。

環境が汚染されていることにショックを感じながらこの場所を後にした...。

・・・ 移動.com ・・・

さて、とりあえず到着...。

デジカメと叩き網を持って、ポイントへ突入した...。


何だか薄暗いよね...

ここは基本的にアカマツの二次林であり、ヒメシラオビ、ナカバヤシモモブト、カラフトヒゲナガなどを狙って来てみたのだが、とてもそんな凄いムシが採れそうな雰囲気は微塵も感じられない...。

まあ、そうは言っても、何もしないで引き返すわけにもいかないので、やることだけはやっておこう...。

「ダメだった...」「いなかった...」「あまりに採れないから、もうムシ屋辞めるよ...」ということも、実際にやることによってしか得られない貴重な情報だからだ。

ということで、枯れ枝、倒木、立ち枯れなど様々な状態の材を観察し、順次叩いていく。

数十分やっただろうか、これが何一つムシが落ちてこない...。

別にカミキリムシじゃなくてもいいんだけどなぁ...。

だめだこりゃ...。

がっくりと両肩を落としながら車へ戻る...。

・・・ 移動.com ・・・

しばらく走っていると、ちょっとしたクリの群落があり、見事に満開を迎えていたため、思わず車を停めた。

この辺りはヨツボシカミキリの記録もあるため、駄目元でやってみるか...。

久々にネットを取り出し、スーイピングを開始。


ブンブン、羽音が聞こえる...

目ぼしいところを10ヶ所ぐらい掬った段階で、ネットをたぐり寄せる。

真っ黒になったネットの中をゆっくりと吟味していくと、ほとんどがハチ、アブ、ハナムグリ、ジョウカイボン、その他超ビミョーなムシで占められ、カミキリムシの姿など全くもって見られない...。

なぬ!

ちょっと待てよ!


ウスチャジョウカイ [ Athemellus insulsus (Harold,1878) ]

あああああ、かなり柔らかい...。

アカムネハナかと思って、一瞬びびった...。

で、とにもかくにも、周囲の環境は申し分がないため、なぜここまでカミキリムシがいないのか理解できない...。

その後、けっこう気合いを入れて掬い続け、ようやくベニカミキリ、キイロトラ、トゲヒゲトラ、ツヤケシハナなどがポツポツと得られた...。


ベニカミキリ [ Purpuricenus temminckii (Guerin-Meneville,1844) ]

ふ〜〜む、まあ、これも今までなかった記録なので、ありがたいことだ...。

さらにしつこくやってみたが、状況がこれ以上好転しないため移動をかける。

・・・ 移動.com ・・・

おおおおおお!

またまた湿地を発見!

ネ・ク・イ、ハ・ム・シ、ネ・ク・イ、ハ・ム・シ。

いてくれ〜〜、ネクイハムシ...。


けっこういいじゃん!

ずぶ〜〜〜っとハマる直前まで身を乗り出し、葉の一枚一枚に視線のレイザービームを浴びせていく...。

しかし、カメムシ以外何もいなかった...。

この湿地の上流には水田がいくつかあるようだが、農薬などを使っているのかな?

まあ、いずれにしてもそんなに古い印象を受けないため、実は環境がイマイチなのかも知れない。


シロオビナカボソタマムシ [ Coroebus quadriundulatus Motschulsky,1866 ]

林縁のキイチゴからタマムシを少し摘んで、このエリアに別れを告げた。

・・・ ドライブ.com ・・・

ということで、到着...。

今度はヤマトチビコバネの探索だ。

これまで若干の採集経験を積ませていただいたので、本日は公的な採集記録のない場所で叩いてみることにした。


湿地としては、六本木ヒルズ級...


薄気味悪さも、六本木ヒルズ級...


アカメヤナギはたくさんある...

で、小一時間、散々ビートしまくったが、ヤマトチビコバネは1頭たりとも落ちてこなかった...。

まあ、予想通りの結果だったが、ここまで落ちてこないとさすがにショック...。

体に殺虫剤を振りまいたにも関わらず、体中を蚊に刺されてしまった...。

で、ちなみに落ちてきたのは...、


ヒメヒゲナガカミキリ [ Monochamus subfasciatus subfasciatus (Bates, 1873) ]

あとはニイジマチビカミキリ、ケシカミキリぐらいだった...。

こんな感じで、カミキリムシ的にはパっとしない内容であったが、普段目にしないカワトンボやイトトンボを観察できたり、鳥をゆっくり見たり、トータルではいろいろ楽しかったからいいかな...。

よし! お終い!

正味7年間続けた茨城県定期探索の終了を宣言した。

ああああ、長かった...。

思えば、茨城県は近県よりカミキリムシ相がとても貧弱な県であったが、その分、発見できた時の感動は大きかった。

最初は何一つ満足にできなかった私も、お陰さまで茨城県産カミキリムシを131種採らせていただくまでに成長した。

そして、何より、このような環境で修業をさせていただいたからこそ、他県でもその経験が十分に活かされてきたと言える。

この7年間、本当にありがとう。 >茨城県

第二の故郷としてこれからも機会があれば採集に来ようと思う。

ということで、またいつか...。

★★★ 採集成績 ★★★

ツヤケシハナカミキリ、ベニカミキリ、ヒメヒゲナガカミキリ、ケシカミキリ。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2006.06.14

 
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