灼熱の亜熱帯・るど&びお全力虫年の島旅...
へなちょこカミキリロード 2006
 

 
2006.06.23 (Fri) 〜 2006.06.25 (Sun)
 
うむむむ...。

いつの間にか朝になっていた...。

覚醒の質としては、ややアナログかな...。

さあ、今日はいよいよネキとの初本格勝負の日である。

一応、券をもらっていて、ホテルでも朝メシを食べられるそうなのだが、もう居ても立ってもいられないため、コンビニで調達してそのままポイントへ入ることにした。

パチンコ玉のように、ものすごいスピードでホテルから弾き出る。

さすがは南国、外は朝とは思えないほど気温が上昇しており、ちょっと歩いただけでも大汗をかいてしまう...。

昨晩、不安感と罪悪感を抱きながら走った道を、今朝は大きな期待感とともに走破する。

ドドド〜〜〜! ザザザ〜〜〜〜! キ〜〜〜! ザザ〜〜〜ン!

豪快な土煙を上げてポイントに辿り着いた。

早速、緊張するなか、ネキへのチャレンジを開始。


さあ、どこからでも吹き上がってこい!

基本的にここのネキは、斜面の下から吹き上がってくる個体を空中で掬い採る「エアファイト」が中心となる...。

もちろん、イジュの花に止ったりもするようだが、それは花粉を後食するというより、単に翅休め的な行動だと思われる(多分)ため、そうそう花を掬ってゲットすることは期待はできないだろう...。

というわけで、反射神経、経験、体力、時の運を要求される採集でもあり、慣れていないとなかなか難しいかもしれない。

かくいう私も、何年か前の海外遠征で多少経験したことがあるぐらいで、正直、上手く採れる自信はない...。

適当にびおさんと分かれて、思い思いのポイントでネキを待ってみることにした。

うっすらとイジュの香りが漂う中、尾根筋に立っていると、ぶお〜〜〜〜〜〜っと、斜面から吹き上がってくる風をもろに体に受ける。

う〜〜〜ん、いい風だ。

早くハチに似たカミキリムシを吹き上げてくれ!

しかしながら、10分、20分、30分と容赦なく時間は進んでいくが、肝腎のムシは吹き上がってこない...。

来ないなぁ...、もしかするとまだ発生していないのかな?

それとも見落としている?

う〜〜〜ん、基本的にはハナムグリらしき飛影が多数と、蛇行しながら飛ぶリアルなハチぐらいしか記憶に無いので、まあ見落としているということはないだろうけど...。

とにかく、このまま待ち続けるのも不安になったため、イジュの花をいくつか見に行ってみることにした...。


イジュ@イジュ

う〜〜〜む、イジュいいよね...。

これ南国っぽくて、クセになるな...。

さて、時間的にもゴールデンタイムなのか、イジュの花の周囲には多数のカミキリムシが乱舞している。

それらしい飛影を片っ端からネットに入れていく...。

うひょひょひょ!

何を採っても大半が生涯初採集なムシなのだから、体の芯からゾクゾクするね。

こんなに紅葉、公用、じゃなかった...(このFEPダメちゃん...)、高揚した気分は久しぶりである。

適当に掬った段階でネットをたぐり寄せてみると...。


アマミヨツスジハナカミキリ [ Leptura ochraceofasciata amamiana Hayashi,1960 ]

っしゃ〜〜!

ヨツスジハナでも手が震えちゃう...。

ここのは一味も二味も三味も四味も五...(後略)違うぞ。

で、これもヨツスジハナかな?


オオシマホソハナカミキリ [ Strangalia gracilis Gressitt,1934 ]

っしゃ〜〜!

体の細さや前胸背の様子がヨツスジハナとは違うようだ...。

この2種はけっこうな個体数がネットに入っていた...。

で、空を見上げていると、花の有無にあまり関係なく、ふよふよと飛んでいるハエのような影が数多く見えるのだが、これらを掬ってみると...。


アマミモモブトコバネカミキリ [ Merionoeda formosana rubriventris Hayashi,1962 ]

っしゃ〜〜!

ひっひっひ...。

ひっひっひ、ヒロコじゃないか〜〜!

そう「Merionoeda属」ということは、つまりはヒロコの親戚なのである。

まあ、脛はあまり毛深くないけど、嬉しいなぁ...。

う〜〜〜ん、感謝感激。

あとは昨日同様オオシマミドリカミキリ、そして写真を撮り忘れたヒゲナガホソハナカミキリが多くみられた。

この5種はこの時期、ここの優占種のようで、飛んでいるカミキリムシを掬ってみると、いずれもこのうちのどれかであった。

これだけハナカミキリが採れると嬉しいものである。

やはり午前中が勝負のようだ。

また、たまにはハナムグリの陰影も掬ってみると、とても綺麗なリュウキュウツヤが入ったり、アマミトラハナムグリが入ったり、これもまた楽しい。


アマミトラハナムグリ [ Trichius lagopus (Fairmaire, 1897) ]

時間は9時、そろそろネキが飛来しても全くおかしくない時間なのだが、一向にそれらしき飛影は視界に入らない...。

う〜〜〜ん、う〜〜〜ん、と空を見上げていると、ちょっと不良(いわゆるチョイワル系)っぽいアシナガバチ風で、やや直線的に飛ぶムシが目の前を斜めに横切っていった...。

ああああああ、絶対にネキだ!

うりゃ〜〜〜〜、待て〜〜〜〜〜!!!!!!

シューマッハ顔負けのスタートダッシュで追いかけるが、ヤツはどんどん私との距離を上方へと向けて広げていく...。

そして、ひょいと高い樹冠部を乗り越えて向うへ行ってしまった...。

ああああああああ、行っちゃった...。

チクショ〜! くそったれ(なオレ)!!

うん、あのチョイワル系な飛び方はギガンにそっくり、あれは絶対にネキ、絶対にモリヤイだ。

逃したのは痛かったが、これでネキの飛影についての記憶が鮮明に甦った。

絶対に次は仕留めるぞ。

と、気合いを入れ直したのは良いのだが、残念なことに、この日の午前中はとうとうネキの姿を拝むことはできなかった...。

まあ、しょうがないか...。

ゴールデンタイムを過ぎると、ネキはまず飛ばないとのことなので、やむを得ずここはスゴスゴと退散...。

ネキとの一騎打ちは最終日へ持ち越し、別のポイントへ行くことにした。

・・・ 移動.com ・・・


っしゃ〜〜〜〜!

適当に枝道へ入り、林縁の叩き網を開始。


オオシマヤハズカミキリ [ Uraecha oshimana Breuning,1954 ]

っしゃ〜〜!

昨日採集できなかったオオシマヤハズだ。

本土のヤハズとビミョーに外観が異なり、なかなか良いカミキリムシである。

この後、適当に移動しながら、各所で林縁を見て、聞いて、感じて、そして叩いていく...。


トカラオキナワゴマフカミキリ [ Mesosa pictipes miyamotoi Hayashi, 1956 ]

っしゃ〜〜!


アマミコブヒゲカミキリ [ Rhodopina modica Komiya,1984 ]

っしゃ〜〜!


スジシロカミキリ [ Glenea lineata lineata Gahan,1897 ]

っしゃ〜〜!

その他、なんだかんだと小さなカミキリムシ、その他ビミョーなムシがそれなりに採集できた...。


さて、今晩の予定であるが、諸般の事情により、昨晩のポイントへはなるべく行きたくない...。

さりとて情報も持っていないため、これは自分たちで探して決めるしかない...。

まあ、何が飛んでくるか分らない採集も楽しいので、林道をあちこち流してロケハンを行うことにした。

ということで、今日もアマミモンキはなし...。

・・・ 移動&ロケハン.com ・・・

う〜〜〜ん、いろいろ見てみたけど、ここが良いかな。

総合的に良いと思われる場所に、灯火セットの設営を行った。

さあ、なんでも飛んで来やがれ!


し〜〜〜ん...

あまりの貧果に無言の2人なのであった...。

さあ、明日は最終日だ...。

つづく...。 → 

記載日:2006.07.11

 
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