灼熱の亜熱帯・るど&びお全力虫年の島旅...
へなちょこカミキリロード 2006
 

 
2006.06.23 (Fri) 〜 2006.06.25 (Sun)
 
うううううう...。

痛てててててててて...。

「筋肉痛」が出現し始めたようだ...。

一応、寝起きの頭の体操として、上から乳酸値の高い筋を列挙してみよう...。

頚棘筋、頭最長筋、僧帽筋、広背筋、肩甲挙筋、棘状筋、棘下筋、大円筋、大・小菱形筋、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、深指屈筋、母指球筋、大胸筋鎖骨部、胸最長筋、胸棘筋、大殿筋、中殿筋、小殿筋、梨状筋、内閉鎖筋、大内転筋、大腿四頭筋、半膜様筋、前脛骨筋、ヒラメ筋、腓腹筋、足底方形筋、短指屈筋、小指外転筋、そしてなぜか右胸鎖乳突筋...。

う〜〜〜ん、けっこういろいろ痛いね...。

まあ、さすがに連日の強行軍的な活動による疲れが出てきたことは否めない...。

気持ちだけは若いつもりだが、体はそうでもないようだ...。

何にせよ、あれだけ憧れ、楽しみにしていた島旅も、あっという間に最後の1日(実際には半日ぐらい)を残すのみとなってしまった...。

とにかく今日は頑張らないと...。

っしゃ〜〜〜! 気力を振り絞ってベットから跳ね起きた。

とりあえず、黙々とホテルのチェックアウトを済ませ、黙々と灯火セット他を宅配へ出した後、黙々とコンビニで食料などを調達した。

黙々と帰る準備が大方終わった後、黙々と昨日採り逃がしたモリヤイと最終決戦を行うため、黙々と朝から蒸し暑い中、黙々と鉄の馬に容赦なくムチを入れ、黙々とポイントへ直行した。

ガガガガガガガガガ〜〜〜〜! ブシュ〜〜〜〜〜!

何だか、ポイントへ一番乗りかも...。

「えいエイ! おおおおオオオオオ〜〜〜!」

心の中で3回雄叫びを上げ、早々に「一番網」を空に向かって突き立てた。


びお@びお

本日は びおさんと並んでモリヤイの飛来を待つ布陣で勝負をかける。

横からの不意打ちにもある程度対応できるように一定の距離は開けておくとしよう。

吹き上がってくるムシを採るには、林道を遊び人のように浮羅浮羅しながら採るか、じっくり野伏せりのごとく待ち伏せして採るかになるが、昨日は前者で失敗したため、最終日の本日はひたすら待つ後者の作戦を選んだというわけだ。


イジュ@イジュ

最悪、ここなら目の前のイジュが壁となり、渦を巻くようにロールダウンしてくるパターンもあるはずだ。

時間はまだ7時を少し回ったぐらいだが、目の前にあるイジュの花には、各種のハナカミキリ、オオシマミドリなどの飛影が見える。

モリヤイを待つ間、飛翔するそれらをモリヤイに見立てて適宜掬い、いつか来る本命のためのイメージトレーニングをしておく。

ふよふよ、ひ〜〜らひら、さくっとネットイン。

ぷゆ〜〜〜ん、さくっとネットイン。

ぶ〜〜〜ん、シュパっ、さくっとネットイン。

ビ〜〜〜〜〜〜〜〜ン、しゅわわわっ! あああああああ、なんと、空振り...。

こんな感じで様々な飛翔パターンで自分のスイーピングを試行錯誤する。

で、調子に乗って掬っていたら、かなりの数が採れてしまった...。

「来ないねぇ...」

『あああ、この緊張感耐えられない...』

2人でブツブツ言っていると、私の頭上をチョイワル系でアシナガバチ風なムシが颯爽と飛び去っていくのが見えた...。

うりゃ〜〜〜〜〜〜! 待て〜〜〜〜〜!!!!!

しゅわっ! しゅぴん! すわっと!

絶妙なスピードで竿の長さを伸ばしながら掬ってみたが、不運にも全て空振りだった...。

またまたチクショ〜〜!! くそったれ(なオレ)!!!

『今の飛び方、ネキだよね!』

「びおさんも飛んでる姿見えた? あれはまじでモリヤイだったよ...」

あああ、悔しい...。

それはそうと、ずっと空を見上げていたから首が痛くなってきた...。

ちょっと一休み...。

私は諸般の事情により、うっかりしているとすぐにドロドロ血となってしまうため、失った量より多めの水分をここで一気に補給し、血管内をタプタプにしておかねばならないのだ...。

ジャバザハットのごとくお茶をグビグビと飲み、すくっと立ち上がった瞬間、私の左やや上方から私を見下ろす形で横切るように飛ぶ「ネキ影」を鷹の目のような鋭い視力(@メガネで矯正済みだが...)でキャッチ!

全身の筋肉にいつもより多めの電流が流れたような感覚で反射的にネットを振った...。

伝家の宝刀、飛天・牛斬り!

シュピナシュピピン〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

入った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

う〜〜〜ん、この手応えは...


アマミホソコバネカミキリ [ Necydalis moriyai Kusama,1970 ]

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

っしゃ〜!!

採った...。

一応、嬉しさ、感動は文字で表現したつもりだが、実際は写真の手ぶれ具合や露出の悪さで感じ取っていただきたい...。

「採ったよ、びおさん!」

『今のいい感じでネキの飛び方だったよね、お見事! おめでとう!』

ここでガッチリと「握手の儀」。

っしゃ! びおさんも頑張ってね!

そして待つこと15分ぐらい...。

ふわ〜〜〜っと、1頭のネキ影が私の頭上を16ビートでかすめ飛び、びおさんの方へ向かっていった。

「行ったよ! びおさん! ネキだよ!」

『あああ〜〜 分った! 見えたよ! あああ、いいい、ううう、えええ、おおお!』

『ダメだ〜〜〜! 逃げられた...、無念...』

ヤツは びおさんの目の前を巧みにすり抜けて上空へと飛び上がっていった...。

ああああ、残念、もう少しだったね、あと5センチぐらいかな...。>びおさん

「大丈夫、また来るよ、どんまい!」

が、そうは言ったものの、それから30分ほど何も飛んでくることはなかった...。

う〜〜〜ん、幾分緊張の糸が解れてきたので、ちょっと周辺をチェックしてこようかな。

奥のサイトにムシ屋さんが2名ほど入っていたので、そちらの状況を見に行ってみることにした。

「ネキどうですか?」

『まだですね』

実はこのサイトこそ一番人気が高いそうなのだが、まだ飛来がないとのこと。

ムシ屋さんのいた場所を後にし、さらに先まで進んでみると、左右には鬱蒼とした原生林が佇んでいた。

斜面の下の方にはスダジイの大木が何本も倒れており、あのムシのことが頭をよぎる。

そう、ダークオレンジの妖虫こと「フェリエベニボシカミキリ」、そのムシだ。

宝石に例えれば妖艶に輝くタンジェリンだろうか、その人気、希少性は数多のムシ屋を魅了してやまない。

いつかは私もこの沢を下っていくのだろうな...。


こんなシーンを夢見ながら...

さて、林道沿いのイジュの花を掬いつつさらに先へ行ってみる。

500mほど歩いてみたが、基本的にはネキをゲットしたポイントと変わらないため、ここで踵(きびす)を返し、びおさんのところまで戻ることにした。

はてさて、びおさんの調子はどうかな?

ん!

ネキを待っているかと思ったら、林縁の葉をスイーピングしている びおさんを発見。

もしや、もうすでに採っていて、余裕の構えなのかな?

「どうですか?」

『う〜〜〜ん、どうもダメみたい...』

「まだ9時だから、チャンスは十分にありますよ、諦めずいきましょう!」

9時とは言っても、ここの9時の気温はとても高く、立っているだけで大汗をかき、メマイがしてくるほどだ...。

この後、私の体力もそうそう持たないだろう...。

なるべく日陰に陣取り、さらに姿勢を低く、青空を視界のバックに広く入れてネキ影を1秒でも長くロックオンできるようにしておこう。

さあ、準備OK、どこからでも飛んで来やがれ!

5分ぐらい待っただろうか、ちょうど左側からふわ〜〜〜っと、予想通りイジュを壁にして大きくロールダウンしながら右手前の懐的エアポケットに入り込んでくる一筋の飛影が見えた。

飛翔スピードと視線の移動が一致し、一気にロックオン、静かにネットを振った。

ネットの先端が風を切りながら小さなアーチを描き、黒い影が瞬時に白い網の中へと消えた...。

っしゃ〜!

入った...。

ネットの中身を確認するまでもなく、「採ったよ、びおさん!」

『まぢか!??』


まぢ@まぢ


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約0.7MB ( 24 sec. full version )
ピンボケご容赦...

うううう...、先ほどではないにしても、この手足の震え、どうにもならない...。

暑いからなのか、緊張からなのか、汗が止めどなく噴き出してくる...。

はぁ...、夢のようだ。

ギガンがリュウケンドーだとしたら、モリヤイはリュウガンオーと言ったところかな。

それにしてもデカい♂だ...。

これは地元のムシ屋さんもけっこうデカいと驚いておられたほど...。

デカ♂が好きな私としては、これ以上嬉しいことはない。

さて、私はこれでもう十分。

あとは びおさんにどうしても採ってもらいたい。

ネキ影が見えたら、とにかく知らせよう。

おおおおおお、はるか上空をネキが飛んでいるが、これはさすがに和田アキ子でも届かないか...。

そして、再度、つつ〜〜〜〜っと びおさんの背後からチョイワル系が出てきた。

「いるよ、後ろ!」

『えっ?? どこっ?? あああ、見えない...』

う〜〜〜ん、吹き上げ採集はスイーピングしている花を譲るようにはいかないなぁ...。

で、結局、びおさんがモリヤイをゲットできないまま、ゴールデンタイムを過ぎてしまった...。

「どうしますか? 粘りますか?」

『う〜〜ん、どうしようかねぇ...、ちょっとだけ粘ろうかな』

「じゃあ、私はその辺をウロついてみますね、30分後にあそこの広場で待ち合わせましょう」

ということで、びおさんと別れた私は林縁をルックアップしながら、林床斜面下をうかがう。

「よし、いつかは決心しなけりゃダメなんだ...」

そう何度も心の中でリフレインし、一呼吸置いてから沢伝いに降りていった...。

ガツガツ、ザッザッザ!

「希望の鍵が輝けば 奇跡が舞い降りる...」

無意識のうちにそう口ずさみ、一歩一歩足元を確認しながら進んでいくが、恐怖心がどうしてもぬぐえず、たった10m進むのにえらく時間がかかる。

そして、このうだるような暑さ...。

こんな採集を平気できる人は、はっきり言ってどうかしているよ...。

結局、4〜5本の倒木を恐る恐るチェックしたものの、ムシは何一ついなかった...。

そうかぁ、そう言えば、フェリベニはまだ発生してないみたいなんだよね...、そんな地元の方の言葉が脳裏をよぎる...。

私は何年も前から「行かないで後悔するよりは、行って後悔したい」と公言しているが、今回ばかりはかなり後悔した...。

ビクビク震えながら来た道を引き返し、なんとか林道へ辿り着いた...。

友人の採集記に「乾いたタオルが絞れるぐらい汗をかいた...」とあったが、まさにそうなった...。

さて、無事にびおさんと再会し、島内を適当に回って空港まで帰ろうということになった。

・・・ 島内巡回.com ・・・

結局、特筆すべき成果がないまま、空港方面へ...。


ここで食べた「鶏飯」は最高だった...


さようなら...

来年また来る...、そう心に誓った2人を乗せて飛行機はゆっくり離陸したのであった...。


ふぅ〜〜〜、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の島旅にあたり、事前情報をいただきました皆さまにこの場を借りて心より感謝申し上げます。

そして、びおさん、お疲れさま。

★★★ 採集成績 ★★★

島のカミキリムシ...。

その他、島のビミョーなムシなど。

記載日:2006.07.14

 
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