カミキリムシ不毛地帯を征く...
へなちょこカミキリロード 2006
 

 
2006.05.04 (Thu) 〜 2006.05.06 (Sat)
 
ということで、あっという間にやってきたGW...。

うかうかしていると、あっという間に過ぎ去ってしまいそうなので、とりあえず出かけることにした。

では、行ってきます...。



今回は画像が多いため、動画については勝手ながら QuickTimeバージョンのみのアップとさせていただきます。
お手数ですが、プラグインのインストールをお願いいたします。



さて、行くと言ってもどこへ行くのかということになるが、どうしようか...。

例年この時期は各地でビミョーな発生状況であり、毎度ビミョーに行き先に困る...。

で、無い知恵を絞り、ネリネリに練った結果、今回は相棒の希望もあり、昨年ある事情によって行きそびれた件の島へ行くことにした。

過去の記録から、カミキリムシの採集は厳しいと予想されるものの、逆に何か未記録種でも採れればラッキーであり、そう考えるとワクワクとすらしてくる。

昨年の夏に思う存分採集をしたこともあり、今年はいわゆる「種数の呪縛」から逃れられそうな予感がするので、ちょうど良いだろう。

前にもどこかで書いたが、某局の美人アナウンサーに「るどるふさん、2006年の抱負は?」とインタビューされることがあれば、「自分のムシ採りをするだけです」そう自信を持って答えられそうだ。

↑ 相変わらずカッコイイんだか、カッコワルイんだか不明...。

脱線がひどくなる前に、ここで話を戻しておこう。

その島へのアクセスについては、海路、空路の両方があり、通常は満場一致、ミラクル満票で海路なのだと思うが、今回は時間の節約を考え、コスト高に目をつぶって空路を選んだ。

ということで、飛行場へズームイン...。


小さい...

19人乗りの小さな飛行機で多少は心配だが、正味40分の空の旅ということで、怖がっているヒマもないだろう。

搭乗者名簿に氏名、年齢などと「体重」を書いて、金属探知器によるボディチェックを受けるが、コミューター便ならではのまったりとした雰囲気がなかなか良い。

ちなみに、チケットは存在しない...。

で、係員に飛行機まで誘導され、ゴツっと、頭をぶつけながら搭乗...。

痛ててて...。


狭い...

それでは、Take Off...。

 


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約1.7MB ( 50 sec. full version )

高速は渋滞中...


離陸して5分程度だが、すでにどこを飛んでいるのか分からない...


江ノ島かも...


ブロッケン現象...


あっという間に到着...

預けた荷物も数分で受けとることができた。

ロビーには旅館の方が迎えに来てくださっていたので、その車で一路旅館へ...。

旅館に着き、採集準備を整え、早々にレンタカーをゲットして、いざ出陣...。

今回は「島」ということで、細かい情報を一切入手せずに来てしまったため、まずは全島を一通り見ていくことにした。


とりあえず、旅館前の花にてハナムグリを泣きゲット...


離島の雰囲気がむんむん...、でもないか...

現地の状況を確認するため、適当に道へ入り、適当に車を停めて、ルック&ビートを繰り返す。

ムシ採りには、何と言ってもこの試行錯誤が重要だ。


先を行く相棒...

天気はまったく申し分がなく、湿度もほどほどにあって、条件としては良い方だと思う。

まあ、これなら何かしらは採れるだろう。


幸い、伐採された枝もそこそこ落ちており、叩き甲斐がある

ほよ、何か落ちたぞ!


シナノクロフカミキリ [ Asaperda agapanthina agapanthina Bates,1973 ]

っしゃ〜〜〜!

なんと毛並みの良いシナノクロフだこと...。


クモノスモンサビカミキリ [ Graphidessa venata venata Bates,1884 ]

っしゃ〜〜〜!

本土のもとの比較すると、ちょっと茶色っぽいかな...。

その後、シナノクロフをもう1頭と、ヒメクロトラを落とすことができ、とても幸先の良いスタートとなった。

さらにカミキリムシを求めて、枝道へ枝道へそれていく...。

畑を横目に見ながら林道を進んでいると、よちよちと歩く黒っぽいムシを発見した。

何じゃろか?


らっき〜〜〜!


ヒメツチハンミョウ [ Meloe coarctatus Motschulsky,1857 ]

とてもエキセントリックな甲虫なのだが、私としては大歓迎でウエルカムである。

びおすけさんも「BSE」に指定しているムシだしね。

ただ、茂みの奥から際限なくわらわらと出てくるので、さすがにお腹いっぱい...。

一体、何頭いるんだろうか?

キリがないので適当に切り上げ、再び島内の巡回へ...。

しばらく島を回っていて気がついたのだが、実はクワガタを採りに来ている若人らがけっこういるようだ。

話してみると皆なかなかの好青年であり、彼らからいろいろと現地情報を教えてもらうことができた。 >感謝!

で、各地にスダジイの伐採地が散見され、その都度期待感が高まるのだが、いずれの場所もな〜〜〜んも居ない淋しい状況であった...。


本当に何もいません...


淋しいもんです...

さらにビーティングにも精を出すが、時間を追うごとに乾燥がキツくなり、カミキリムシはおろか、コメツキムシやハムシの姿すらまったく見られなくなった...。

う〜〜〜ん、厳しい...。

うなだれながらとぼとぼと車へ戻る途中、大木の脇に少々大型のゴミムシのようなムシが転がっているのを発見!


何でしょうか?


クワガタのようです...

死骸ではあったものの、とりあえず相棒に報告しておいた...。

結局、カミキリムシの姿を見たのは最初だけで、その後はさっぱりという乏しい内容...。

時期的な問題もあるとは思うのだが、初日の印象は「とにかくムシがいない島」であった...。

う〜〜〜ん、だめだこりゃ...、ということで、今日はお終い...。

宿に戻る...。


ディナーでございます...

さすがは島だけあって、魚介類尽くしの料理。

今日の反省をした後、深い深い眠りについた...。

・・・ 睡眠.com ・・・

っしゃ〜!

今日も晴れている!

旅館の方にお弁当を作っていただき、早速出発。

昨日下見した場所のなかから目ぼしいポイントを数ヶ所ピックアップし、そこを中心に回ってみようと思う。

起伏の激しい島内、アップダウンを繰り返しながらひた走る。

で、最初のポイントはまったくのヌルヌルだったため、昨日クワガタの死骸を拾ったあたりへ行ってみることに...。

おお!


ミクラミヤマクワガタ [ Lucanus gamunus Sawada et Y.Watanabe,1960 ]

へぇ〜〜、これがあのクワガタかぁ。

確かに、よく見ると小さくてけっこう可愛い。

相棒によれば、このクワガタは飛ばないミヤマクワガタで、オサムシのような流浪の徘徊生活をしているそうだ。

っしゃ、いっちょ探してみっか!

ということで、林縁のビーティングをしながら地面のルッキングをするという、見るべき場所が相反する行動を開始した。

歩くこと数分...。


いた〜〜!


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約0.7MB ( 17 sec. full version )

なんと、アスファルトの道路上も歩いているのか!

これはカルチャーショック!

なかなか面白いぞ!

その後もぽろぽろと道路上のクワガタを見つけつつ、同時に叩き網も頑張るが、カミキリムシの方がどうも芳しくない...。

ここまでカミキリムシがいないとは!

これもカルチャーショック!

ふぇ〜〜〜、まずいなぁ....、とため息をついた数秒後、路面に赤いものが落ちているのを発見。


ホシベニカミキリ [ Eupromus ruber (Dalman,1817) ]

おおおお! これはホシベニ...。

ただ、他界する寸前で、すでにムシの息...。

でも、新たな種類と出会えてすごく嬉しい。

相棒も順調にクワガタを発見できているようだ。

で、相棒と二人で道を歩いていると、今度は前方に黒い物体が...。

おおお! 何かな?


あちゃ〜〜

そして、ふと目線を上げると、そこにはもの凄い光景が...


うむむむ...


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約1.0MB ( 26 sec. full version )

 

う〜〜む、ヒメツチハンミョウによる、ヒメツチハンミョウのための、ヒメツチハンミョウの自治区が形成されている...。

これは圧巻...。


ついでにハムシもゲット...

さて、適当に枝道に入ってみると、実は林床にクワガタが多くいることが判明。

これはラッキ〜ということで、相棒と本格的に探してみることに...。


わ〜〜お!


わ〜〜お!


わ〜〜お!

私としては、まるでオサムシを探しているようで面白い。

ところが、昼食を挟んで午後になると、昨日と同様、ムシの気配がまったくなくなってしまった...。

せいぜい見つかるのは...、


ハチと...


ヒメツチハンミョウぐらい...

ふ〜〜む...。

ここで、ちょっと気分転換のため、あのムシを狙ってみることにした。

びゅ〜〜んと車を走らせ、何となくいそうな雰囲気の場所で車を停めた。


これはいるっしょ!

状態の良さそうな枯れ竹を選んで、パキ、ポキ、パキ!


リーチ!


ロン!


ハチジョウウスアヤカミキリ [ Bumetopia oshimana heiana Hayashi,1963]

っしゃ〜〜〜!

まさに教科書通り、前回の経験がとても役に立った。

そして、すぐにもう1頭をゲット...。


フルオープンにしたところ...

蛹室の上下には細長い木くずが詰まっているので、それが成虫のいる目印となる。

ちなみに、幼虫の場合は粉のような糞が詰まっているだけである。

さあ、これでブーメのいる場所が判明したので、クワガタの探索へ戻ることにした。

クワガタ屋さんたちが多いため、虫影は少ないものの、根気よく探すとポツポツと見つかり、期待を裏切らないのが嬉しい。

午前中に回ったポイントを行ったり来たりしながら、それなりに発見することができて相棒も一安心。

クワガタの行動パターンも何となく見えてきた。

一応、夕方まで粘ってみたが、トカゲとカタツムリぐらいしかいなくなったため、本日の活動を終了とした。


イヤというほどいるカタツムリ(マイマイカブラレ)様...

・・・ 睡眠.com ・・・

おはようございます。

本日は若干雲って風が強いものの、どうやら雨は降らないようだ。

まあ、あまり乾燥するのも良くないのだが、雨の中の探索はとてもしんどいので、この3日間好天が続いたのはラッキーと言う他ないだろう。

さあ、今日も張り切っていこうか...、できるだけ...。

とりあえず、昨日クワガタをそこそこ見かけたポイントを巡回してみることに...。

例のごとく、カミキリムシを狙って上を、クワガタムシを探して下を交互に見ながら歩く。

おお!


もう...


説明は省きます...


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約5.1MB ( 139 sec. full version )

 

というわけで、クワガタムシの探索はお終い。

飛行機出発までの時間をカミキリムシの採集に充てることにした。


昨日の続きをば...


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約0.5MB ( 19 sec. full version )


コンパクトに収まっているこの姿が何とも言えない...

訪れるカミキリ屋がほぼ皆無だけあってか、フィールドはまさに手付かず...。

次から次へとブーメが湧いて出てきて、本気で頑張れば凄いことになりそうだ...。

で、びおさんへのお土産分を確保した時点でタイムアップ...。

後ろ髪を引かれ、とても名残惜しいが、空港へ向かった...。


あああ、帰ってしまうのね...

さようなら〜〜。


↑ 動画 ↑
QuickTime: 約3.1MB ( 87 sec. full version )

ということで、お疲れさま。 >相棒  


 

う〜〜ん、カミキリムシ的には少々淋しい感があったが、総じて楽しい採集行であった。

ミクラミヤマクワガタという特徴的なクワガタムシとの出会いも貴重な経験となった。

また機会があればこのような旅をしてみたいと思う。

現地でお世話になった若いクワガタ屋さんたちに、この場を借りて御礼申し上げます。

ありがとうございました。

★★★ 採集成績 ★★★

ハチジョウウスアヤカミキリ、シナノクロフカミキリ、クモノスモンサビカミキリ、ヒメクロトラカミキリ、ホシベニカミキリ。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2006.05.08

 
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