島でアイランドな旅 01...
へなちょこカミキリロード 2007 
 

 
2007.03.24 (Sat) 〜 2007.03.25 (Sun)
 
今年3回目の島訪問...。

感覚がマヒしてきたのか、もうこのぐらいの距離は1ミリも遠いと感じなくなった...。

逆に、以前あれほど頻繁に通っていた茨城の方が遠く思えてしまう。

慣れとは恐ろしいものだ...。

さて、島ではすでに春物のカミキリムシが出てきており、早くもシーズンインしたとの一報が入っている。

これまでは材採セットのみを持参していたが、今回からはネットと叩き網が必要となりそうだ。

材採収(=採取+回収)も独特の楽しみがあるが、やはり私の性分としては、いつ逃げられるか分らないシチュエーションで、ムシとの「撮影と採集の真剣勝負」をしたい。

そう、逃げられたっていい、フェリベニだろうがハレギだろうが、逃げるなら逃げろ、それでも私は採る前に撮るのだ。

.........。

う〜〜ん、ちょっとやっぱりそれは言い過ぎかな...。

撤回...。

そんな大物に出くわして逃げられそうになったら、カメラを放り出して一目散に採る...。

へへ...。

それはそうと、唯一心配なのは「天気」...。

これまでの経験上、私が島へ行く日は「狙った」ようにピンポイント・スナイプで「雨」が降るのである...。

それはもう、ゴルゴ13並の命中率の高さと言える。

あまりの豪雨に単なるドライブだけで終わった回もある...。

これはきっと島の女神様が私(のような意気がる へなちょこムシ屋)を拒絶しているということだろう...。

う〜〜ん、厳しい...。

どうしたら女神様の曲がったヘソを真っ直ぐに戻すことができるだろうか...。

まあ、要は「あばたもえくぼ」、最初は嫌いでも何度も何度も何度も会っていると徐々に好きになることがあるように、何度も何度も何度も行っていると、いずれ女神様に好かれるかもしれない。

多少の雨でも凹まずに、そしていかなる状況にも怯まずに通うとしよう。

今季のうちに女神様を微笑ませて、というか腹を抱えてゲラゲラ笑わせて、ハートを射止めてみせるぞ。

ということで、一路、降水確率がビミョーな島へ...。


上空はすこぶる天気がよい...

何事もなく、無事に島へ到着。

空港の外へ出てみると、まだ天気は持っているようで、気温も20度ほどはある。

これは今回の島旅の中でも数少ないチャンスかもしれない。

女神様が私を試しているのだと思う。

「そのうち雨を降らすけど、へなちょこなあなたに採れるかしら?」

いつもなら「・・・ 鶏飯.com ・・・」などとここに記して、鶏飯を駆けつけ3杯+α 食べるところだが、今回は断腸の思い@ダンチョネ節でスルー...。

問答無用であの優良物件のところまで直行する。

・・・ 走る.com ・・・

これで物件が消失していたらやだなぁ...、と若干冷や汗をかきながらアクセルを踏み続けていると、ようやくその物件が見えてきた。

大丈夫だ、ちゃんとあった。

冷や汗を拭いながら車の外へ出る。

ざっと周囲を見渡すと、材の状態はまずまずと言ったところで、何らかはいそうな雰囲気が漂っている。

足下のハブ様に気をつけながら材をチェックしていく...。

が、これが何も居ない...。

おっかしいなぁ...、これほど材の香りがムンムンしているのに飛来しない訳がないんだけどなぁ...。

あああああ、何か飛んでいる!

こちらへ向かってくるので、鈍った反射神経に大量の電流を流して手でキャッチ!!


っしゃ〜〜!

ああああ、あそこにもいる!

逃げるなら逃げろ、それでも私は...(本当に逃げられちゃうので後略...)。


フッケントラカミキリ [ Kazuoclytus fukienensis (Gressitt,1951) ]

あああああ、今度は赤いのが飛んでくるぞ!

で、なんと、私のシャツ、それも丹田の位置にとまった...。

嬉し恥ずかし、泣きゲット!


カサハラツヤケシハナカミキリ [ Anastrangalia kasaharai Makihara,2002 ]

うおおおおおお、これぞシーズンインの証。

ムシが外に出ている。

いずれも生涯初採集種、この時期の普通種のようだが、とても嬉しい。

こういう野外での初対面はどのような種類であれ、心がジャイブされる。

う〜〜ん、まずは一安心。

このまま粘れば追加も得られると思われたが、ここで気分を切り替え、ひとまず所用を済ませることにした。

・・・ 所用.com ・・・

さて、今回は地元のMさんとお会いすることになっているため、ご自宅へ向かう。

雨が降らなければ灯火を、ということであったが、案の定、ポツリポツリ...。

結局、灯火はしなかったが、たくさんのためになるお話を聞くことができ、とても楽しく有意義に過ごすことができた。

突然の訪問にもかかわらず、お会いいただきありがとうございました。 > Mさん

心より感謝いたします。

で、ホテルへ戻るが、このまま夜を悶々と過ごすのももったいないかと思い、強い雨の降る中、外灯周りへ...。

甲虫の1頭ぐらいはいるでしょう。

気の向くままに国道、県道、市道、町道、村道、ビミョーな道などなどを走る。

所々にある自動販売機や外灯を見て回るが、さすがにこの雨、何もいない...。

日本全国、こんな土砂降りの中で外灯周りをしているムシ屋は私ぐらいだろう...。

むひ〜〜〜、と悲鳴を上げていると、足下の水たまりにモゾモゾと動く何かを発見。

アメンボ?

なわけないか...。

渾身の思いでその何かを摘む...。


アマミマルムネゴミムシダマシ [ Tarpela amamiensis Kaszab,1964 ]

うおおおおおお、甲虫だぁ。

それもなかなかナイスなゴミムシダマシである。

島の片隅で、ずぶ濡れになりながら島に感謝...。

ということで、結局この晩の成果はこの1頭のみであったが、採れただけ幸せである。

・・・ ハルシオンを0.125mg 飲んで寝る.com ・・・

何時か記憶が飛んでいるが、一旦、夢遊病者のように起きる。


うひ〜〜、天気悪る...

外を見ると相変わらずの雨...。

いろんな意味で、ダメだぁ〜〜〜、と二度寝する...。

・・・ 二度寝深々.com ・・・

どれだけ寝ただろうか、もう11:30であった...。

げげげ...、ハルシオンなんて飲むんじゃなかった...。

とっくにチェックアウトの時間を過ぎてしまっているではないか...。

う〜〜む、迂闊であった...。

大急ぎで支度をした後、車へ飛び乗り、とりあえずコンビニへ...。

そんなこんなで、Mさんにも連絡をし忘れてしまった...。

大変申し訳ございませんでした...。

時間もあまり残されていないため、近場をふらっと下見して今回は終わりにしよう。

まずは小雨の降る中、林道を目指す。

天気が悪いのでまったく採集をする気が起きないのだが、道すがら良い物件があればチェックしよう。


びおさんの居ない「びお@びお」な場所...


アマミアヤモンチビカミキリ [ Sybra ordinata subtesselata Breuning,1960 ]


びっしょり...

ちなみに、今季、シイの花は1月ぐらいから咲き始め、すでにほとんど終わっている状態であった...。

これは予想外、先月はまったく気が付かなかった...。

こうなると、島シロートな私はロトーに迷うことになるが、数キロに1本程度、白い花をつけた樹木があることに気がついた。

もう1つ1つ見ていくしかないだろう。


すこぶる天気が悪い...


花...

う〜〜ん、何も居ない...。

あれはどうかな。


これはアマシバというらしい...

ダメ元でネットを被せてみる。


アマミムネアカコメツキ [ Ampedus amamiensis Ohira,1968 ]

っしゃ〜〜、1頭だけだが、やっと甲虫を見ることができた。

時間がないのでさらに先へ行く...。

おや?

なんか黄色いぞ。


っしゃ〜、シイが咲き残っている...

一心不乱なスイープ。

時に強く、時に慈しむように...。

たっぷり水分を含んで重くなったネットをたぐり寄せてみると...。

おおおおおお!


リュウキュウヒメクロトラカミキリ [ Rhaphuma diminuta nites Hayashi, 1962 ]

いてくれてありがとう...。

まさかこんな天気の中、カミキリムシに出会えるとは思ってもいなかったため、本当に嬉しい。

やはり、このシイの花の集虫力はピカ一のようで、雨でも多数のムシが居残っているようである。

他には下に挙げるような甲虫が採集できた。


アマミアオジョウカイ [ Themus kazuois N.Ohbayashi et M.Sato,1968 ]


オオダンダラチビタマムシ [ Trachys dilaticeps Gebhardt,1928 ]


アマミマルムネゴミムシダマシ [ Tarpela amamiensis Kaszab,1964 ]


オオカシワクチブトゾウムシ [ Nothomyllocerus neglectus (Voss,1971) ]


謎のムシ

ふう〜〜、もう時間がない...。

さすがに帰れなくなるので、空港へ戻ることにした。


っく...、晴れてきた...

ああああ、陽射しが眩しい...。

なんで帰る時に晴れてくるのだろうか...。

それはそうと、なんだか腕がチクチクするなぁ...。

ああああブユがとまっているぞ...。

アシマダラブユだ。

血もにじんでいる...。

この島の亜種なら採ってやろうとも思ったが、日本全国にいるらしい...。

ああああ、痒い...。

体をチェックしてみたが、実は他に4ヶ所食われていることが判明...。

これはしばらく苦痛かも...。

腫れるんだよね...。

そうかぁ、雨が降ったからかな。

次回はムシ除け持ってこなくちゃ。

レンタカーを返却して、飛行機へ...。


さようなら...

次回は晴れて欲しいなぁ...。


腕は腫れたけどね...

★★★ 採集成績 ★★★

カサハラツヤケシハナカミキリ(*)、フッケントラカミキリ(*)、リュウキュウヒメクロトラカミキリ(*)、アマミアヤモンチビカミキリ。

*:生涯初採集...。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2007.03.26

 
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