日帰り みちのく一人旅...
へなちょこカミキリロード 2007 
 

 
2007.06.17 (Sun)
 
ミッチーこと、ミチノクケマダラカミキリ...。

日本に分布する数少ないAgapanthia属の1種である。

以前から本種の可憐な姿をライブで見てみたいという切なる思いはあったのだが、私の住む東京からはかなり遠い場所まで行かねばならないため、後回しにしてなかなか実現せず今日に至っている...。

なんたってミチノクだからねぇ、遠いよね...。

ただ、ここ数年間で、近場では概ねの種類と出会うことができたということもあり、今年はいざ行ってみようかという気持ちにはなっていた。

そんな折、じごまる氏から本種の生息地へ行ってきたとの知らせが入った。

う〜〜む、やはり良いムシらしい...。

新緑を背景に本種が葉上にチョコンと佇む素晴らしい写真も私の気持ちを後押しする...。

う〜〜ん、これも何かのタイミングかもしれない...。

ということで、ミッチーと会いに行くことを決めた。

しかし、そうは言っても、日程をどうするか、つまり、1泊2日など泊まりで行くのか、日帰りを強行するのか、これが悩みどころだ。

私が行こうと決めた週はじめの予報では、週末にはいよいよ梅雨入りかという雰囲気で、ずっと傘マークが並んでいたからである。

さすがに雨だと厳しいよね...。

ただ、この週末を逃すと、他の週末には予定が入っているため、なんとしてもこの週末で行っておきたいところである。

う〜〜ん@う〜〜ん...。

まあ、天気ばかりは時の運、悩んでいてもしょうがないか...。

よ〜〜し、雨でも何でも、日帰り、一発勝負で行ってみよう。

雨でも1頭ぐらいは見つかるだろう。

 

・・・ 新幹線、レンタカーの予約.com ・・・

 

これでOK。

で、その後、予想通りの「梅雨入り」が気象庁より発表された...。

あああ、梅雨に入るのは分っていたけど、実際に入ると「あああああ...」という気分になる...。

これで出会えなかったら悲しいな...。

などと悪い予感が先行している晩の天気予報で、なんと、梅雨入りしてすぐに「梅雨の中休み」になるとの急展開!

少し前までは傘&雲マークがずらっと並んでいたネットの予報欄も、一気にお日様のマークに変わった...。

これって、本当に梅雨入りなのか?

なんとも目まぐるしい天気予報だが、私の心も目まぐるしく揺れ動く...。

心:あああああ... → っしゃ〜!

ということで、ぶら〜り、行ってきます...。

 

・・・ 東京駅を目指す.com ・・・

 

早朝の東京駅、これから乗る新幹線が妙に眩しく見える。

そんな眩い新幹線に乗り込み、ひとまず爆睡...。

 

・・・ 爆睡@新幹線.com ・・・

 

ああああ、良く寝た...。

おおお、あと30分で到着するようだ。

それにしても、新幹線って凄い乗り物である。

こんな遠い距離の日帰りを可能にしてしまうのだから...。

で、まだ少し時間があるので、一応、本日回るエリアを地図で確認しておこうか。

今回は日帰りということもあり、じごまる氏とは違うエリア(1個所以外は情報なし)を選択せざるを得なかったが、まあ、別のエリアでミッチーを見つけることができたならば、それはそれで新たな情報になるだろう。

この素晴らしい晴天なのだから、有意義にポイント探索をしておこうと思う。

あれ!

無い!

ああああああ、最悪...。

なんと、ネットを丸々忘れてきてしまった...。

そう、シャフトと叩き網の骨&叩き棒は持ってきたのだが、ネットと叩き網の布がないのである...。

あ〜〜あ、これは参った...。

今から戻るわけにはいかないし...。

う〜〜ん、まあ、仕方ない。

ミッチーは網がなくても大丈夫だろうし、他でも土場などであれば、ムシは採れるだろう。

ということで、一転してルッキング勝負のみの採集行となることが決定した...。

さて、到着だ。

レンタカーを借りて、いざ出発。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

しばらくして、目的地へ無事に到着した...。

うおおお!


いい天気!

車を適当な場所に停め、林道のルッキングをスタート。

ミッチーのホストはハンゴンソウ、オオハンゴンソウ、ゴボウ類などとなっているが、ゴボウ類はよく分らないので、オーソドックスに前2者を探してみる。

が、どうにも見当たらない...。

その辺に生えているのはみんなヨモギだよねぇ...。

もしかすると、局所的にしか生えない草なのかな?

おおお、これか?


ハンゴンソウ...? ヨモギ...?

追記:ヤエザキオオハンゴンソウのようです...。

う〜〜ん、ヨモギとはちょっと違うかな、どうかな?

で、ミッチーいるかなぁ...。

おや?


食痕?

多分、食痕だと思うんだけど...。

肝腎の主はいないようだ...。

これがハンゴンソウだとすると、まあそこそこ生えているようではある。

もう一度、片っ端から見ていこう。

1本1本の茎という茎、葉という葉を舐めるように見て回るが、一向に主は見つからない...。

う〜〜ん、この好天でホストさえ見つければ楽勝と考えていたが、甘かったようだ...。

もう少し車で移動してみよう。

林縁にはカンボク、ヤグルマソウ、シシウド類などセリ科の花が満開を迎え、ブンブンとムシが飛び交っているが、カミキリムシは目に付かない...。


カンボク...


ヤグルマソウ...


シシウド類...


セリ科の花...

まあ、ムシが居たところで、ネットを忘れている身分では手の届く範囲しか採れないのだが...。

初採集のトウホクヒメハナ、他のピドニアを少し摘んでさらに移動する。


どうでもいいが、すこぶる天気が良い...

そして、凄い光景...。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約1.0MB (26 sec.)

しばらくして、小規模な材置き場を発見。


カラマツが中心で、ここではオオマルクビヒラタ1のみ...

いったん引き返し、別ルートへ...。

今度はちょっとした広場があり、遠目からは少しだけハンゴンソウの株があるように見える。

う〜〜ん、しょぼそうだけど一応見ておこうかな。

ある瞬間まで、10秒前...、

 

 

 

9、8、7、6、5、4、3、2...

 

 

 

 

 

 

ああああああああああ!

何かいる!


っしゃ〜!


おおお、ここにも...


ミチノクケマダラカミキリ [ Agapanthia daurica sakaii Hayashi,1982 ]

わ〜〜い、いてくれてありがとうございます(@最敬礼)!

やっと、この可憐な姿をライブで、それもアリーナ席最前列で見ることができた。

で、目が慣れてきたのか、あちこちに居るのが分る。

どの個体もこの炎天下、あまり動かずにじっとしている。

私が手を差し伸べても逃げるそぶりはないどころか、しっかり葉を掴んで絶対に離れないぞという体勢。

なんとも健気なカミキリムシである。

うっすらと産毛のような微毛を装い、黒地に黄色の雅な斑模様、まさに名前の通りだが、図鑑より何倍も美しく煌めいて見える。

控えめな色彩ながら、グリーンの背景にとても映えるシックなムシであることにも感動した。

ここまで来た甲斐があったと言うものだ。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約1.1MB (31 sec.)


これは確実に食痕

さて、これで1つの目標は達成できたので、この後は今後のためにマイポイントでも探しておこう。

ということで、一度国道へ出て、枝道があれば適宜チェックしていくことにした...。

しばらく走っていると、何となく良さそうな分岐があったため、そこへ入ってみる。

すると、少し入ったところに薪を積み上げてある場所が見えてきた。

優良物件の予感。

車を降りて、早速見てみる。

やや日陰ながら、多少の木漏れ日が当たるというベストな状況だ。

おおお、そこそこカミキリムシも飛来しているではないか。

ゴマフ、シロトラ、チチブニセリンゴ、カラカネハナ、ゴマダラモモブト、シナなどなど、材の上をカミキリムシが歩き回っている。


チチブニセリンゴカミキリ [ Niponostenostola niponensis niponensis (Pic,1901) ]


ルリヒラタムシ [ Cucujus mniszechi Grouvelle,1874 ]

以下、動画です...。

 
チチブニセリンゴカミキリ [ Niponostenostola niponensis niponensis (Pic,1901) ]


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約1.6MB (42 sec.)

 
シナカミキリ [ Eutetrapha sedecimpunctata sedecimpunctata (Motschulsky,1860) ]


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約0.6MB (17 sec.)

ここでの優占種はチチブニセリンゴで、それこそ数十頭というレベルでいるのではないだろうか...。

必要以上に採っても仕方ないので、さらに移動して探索を続ける。

で、ある看板が目に入り、何となく魅かれる名前だったので、そちらへハンドルを切る。

林道沿いにはハンゴンソウ、オオハンゴンソウが目に付き、ここはミッチーが居そうな雰囲気がする。

個人的にはまったく情報の無い場所なので、見つけたらラッキーである。

おお、あそこなんかどうだろうか?

青いオーラが透見されるぞ。

近くに車を停め、そのオーラに包まれるようにフィールドイン...。


オーラ出まくり...

おおおお!


ボン様か...


いました...


いました...


いました...


こんな場所も良いようです...

ということで、タイムリミット...。

日程的には何とも慌ただしい「日帰り みちのく一人旅」であったが、憧れのムシを実際に「見て、触って、感じる」ことができ、とても貴重な一日となった。

行く前までは、正直、見つからなかったらどうしようという不安が大きかったが、意を決して来てよかったと思う。

本日も日本の自然に感謝...。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約1.5MB (43 sec.)

また次回...。

★★★ 成 果 ★★★

オオマルクビヒラタカミキリ、カラカネハナカミキリ、ミヤマクロハナカミキリ、トウホクヒメハナカミキリ(*)、チャイロヒメハナカミキリ、フタオビヒメハナカミキリ、シロトラカミキリ、トガリバアカネトラカミキリ、チャイロホソヒラタカミキリ、ゴマダラモモブトカミキリ、ミチノクケマダラカミキリ(*)、ゴマフカミキリ、セミスジニセリンゴカミキリ、チチブニセリンゴカミキリ、シナカミキリ。

*:生涯初...。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2007.06.18

 
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