猿サル鹿シカな島旅...
へなちょこカミキリロード 2007
 

 
2007.07.08 (Sun) 〜 2007.07.10 (Tue)
 
う〜〜〜ん、今季は出会いたいムシとなかなか出会えない...。

その理由はいくつもあると思われるが、ひとまず忘れることにしよう...。

「敗軍の将、兵を語らず」

まあ、自分なりに真剣にやったということで...。

私の場合、採集行にはそれぞれ意味付け、格付けがあって、いくつかの種類が存在する(いずれも大雑把で、絶対的なものではないが...)。

まず、そのシーズンの目標となる「るどムシ」を何種か決めて、それに向かって綿密な準備をし、本番は全力で本気の勝負をする採集(=勝敗のある体育会的な採集:格付けはGI)。

そして、近場における定点観測的な面にウェイトを置いた若干ゆるめの採集(=勝敗のない同好会的な採集:格付けはGI〜GIII)。

基本的にはこの2つが柱となる。

今年は前者が島、後者が都心部だろうか。

それプラス、ある一定の条件がクリアされれば、突発的に行われる採集(=スクランブル採集:格付けはGII〜GIII)。

それプラス、既に行ったことのある有名採集地のいわゆる釣り堀採集(釣り人がたまには釣り堀へ行くのと同じ感覚(最近はあまり行っていないが...):格付けはオープン)。

それプラス、α採集(格付けは新馬戦〜1500万下)...、それプラス、β採集(パドック)...、それプラス、γ採集(競走中止)、う〜〜ん、キリがないが、概ね以上のような採集行を適宜織り交ぜるパターンがここ数年定着している...。

もっとも、こんなアホなことをやって楽しんでいられるのも今のうちだけだろう。

あと何年か続ければ、当然考え方も変わるはずだし、そもそも飽きてムシ屋を辞めているかもしれない...。

うん、ムシはやっていても、ムシ屋を辞めている可能性は高いな...。

ふ〜〜む、今の私にとっての甲虫採集とは一体何なのだろうか?

いろいろ考えてみたが、ずばりその正体は「ゲーム」なのだと思う。

つまり、出会いたいムシといかに出会うことができるか...、ということが本質であり、他の生態写真、標本、自然科学的なことなどは、各々真面目に取り組みつつも、あくまでオプション的な要素と言える。

ただ、ゲームである以上、出会うためなら何でもアリというのは憚られるため、自分なりのルールを決め、節度を保ちながら楽しんでいくということにしている。

ともかく、平均寿命を80歳とし、仮に70歳まで採集を続けるとすれば、あと30シーズンそこそこしか経験できないのであるから、後悔しないようその時々でやりたいこと、やっておくべき(と考えられる)ことをやっていこう。

まあ、読者の方々には正直どうでもいい話かもしれない...。

こんな変わり者がいるということを笑っていただければ幸いである。

前置きが少々長くなった...。

さて、今回の本命となる目標種はネキダリス、それも島のネキダリスだ。

過去の採集記にも書いたとおり、私はネキが大好きで、「こだわり」と言うほどの強い思い入れは持ち合わせていないものの、ことのほかフェティシズムをビンビンと感じてしまう魅惑のグループであることは間違いない。

ネキだけは国産の全種(できれば全亜種)と生きているうちに出会ってみたいと常々思っている。

ショボイながらこれまでに、ソリダ、オダイ、ギガン、アルマン、モリヤイと5種類のネキのご尊顔を拝することができたので、あと1種と出会えれば折り返し地点ということになる。

今回のターゲットは3週連続の島旅の最終回となる島、「猿と鹿の島」に生息する2種のネキである。

これまでの2回(@いつもの島)はことごとく惨敗しているため、最後の挑戦となる今回も出会える自信はまったくないのだが、とにかく現地へ行ってみないことには何も始まらない。

そんな思いを胸に、一路羽田空港を目指した...。

で、今回の採集記は採集に夢中になるあまり、また精神力の消耗により、いつものように写真を多く撮っておらず、文章に偏った構成にならざる得ないことを予めご了承いただきたい。

さて、本日は日曜日のためか、空港はさほど混んでおらず、滞りなく飛行機へ乗り込むことができたが、離陸渋滞はいつものことのようだ...。


今回は前方座席にモニター装備...

仕方ないので島の資料などに目を通して退屈をしのぐが、いつの間にか睡魔に襲われ寝てしまった...。

 

・・・ 爆睡.com ・・・

 

う〜〜む、眠りから覚め、外の景色を眺めてみると、一面の厚い雲が眼下に広がっていた...。

そうか、これが梅雨前線だな、地上の雨は相当凄そうだ。

いつもはこんな前線などひとっ飛びで亜熱帯のアイランドへ降り立つわけだが、今回はかなりビミョーなラインに位置する島のため、今後の行動は天候に大きく左右されることが予想される。

ちなみに、私が滞在する3日間の予報は、曇りのち雨、曇り時々雨、曇り時々雨といった具合で、まるでスッキリしない天候である。

こんな天気で果たしてネキが飛んでくるのかとても心配になるが、離島遠征では悪天候ぐらいで予定の変更などしようもなく、とにかく行けるところまで行くしかない。

その後、条件付きの出発だったが、飛行機を乗り継いでなんとか島へ辿り着いた...。

う〜〜ん、天気はあいにくの雨...。

まあ、想定の範囲内ではあるため、今日は島内の下見に徹することにした。

レンタカーを借りた後、まずはネキが濃いと言われるメインのポイントを見に行く。

この島は年間に相当数の観光客が訪れているとのことで、さぞや観光地化が進んでいるかと思いきや、とても長閑な雰囲気で、別件で通っているいつもの島の方がよほど都会化している。

一応、この島にもコンビニがあるようだが(あるだけマシとも言える)、夜10時には閉まってしまうようだ...。

で、ある程度の事前情報はあったため、すぐにネキの吹き上げポイントは発見できた。

なんだこりゃ...。

こんな狭い場所でネキを待つのか...?

そこはちょうど3畳ほどのスペースで、その周囲を背丈の高い木々が覆い、正面にムシの通り道になりそうな約2〜3メートル幅のルートがあるだけのポイントであった...。


ここで採るんですか...

飛行ルートが読み難く、正面以外から来られたらネットの振り抜きが間に合わないかもしれない...。

う〜〜ん、けっこう厳しそう...。

他のポイントの方がいいかな。

ふと空を見上げてみると、雨は随分と弱まり、背後には青空も透けている。

山の斜面の手前には淡い虹もかかっている。

いわゆるネキのゴールデンタイムは過ぎているかもしれないが、試しにしばらくここでムシの飛ぶ様子を見てみようか...。

そして15分ぐらいすると、突然強い陽射しが真南の方から差してきて、周囲が一気に明るくなってきた。

うおおおおお、蒸し暑い!

同じタイミングでヒメハルゼミの大合唱が始まる。

さらに、今まで姿を見せなかったチョウ、ハチ、アブ、ハナムグリなどが上空を飛翔し始めた。

うむむ、これはムシが動いているぞ。

ヤツがDNAのプログラム通りに動くムシならば、必ず来るはずだ。

その5分後、先端が黄色で長い後ろ脚を斜め45度ぐらいに垂らし、2本の黄色い触角をピンと前方に向けて突っ張ったアシナガバチのようなムシが、ストロークの大きなサインカーブを描きながら、私のはるか前方を向かって右から左へと横切った...。

ネキだ!

間違いない...。

が、どう頑張っても届かないぞ...。

う〜〜む、やはり来たか...。

しかし、毎度あのようなアプローチをされては、まったく歯が立ちそうにもない...。

他はどのようなルートで飛来するのか?

皆目見当がつかないため、とりあえずは採れないのを覚悟で見ていくしかないだろう...。

すると、今度はいきなりスコールのような雨が降り出した...。

うひ〜〜〜、急いで折り畳み傘を車へ取りにいく...。

左手に傘、右手にネットを持って、再びムシを待つ。

その後、雨は降ったり止んだり、晴れたり曇ったり、短時間に目まぐるしく天候が変化していく。

さすがは「洋上のアルプス」と言われ、2000m近い頂きを抱える島だ。

さて、また晴れてきた。

おや?

ふわっと目の前を黄色いムシが通過したので、反射的にネットを振った。


クマゲヨツスジハナカミキリ [ Leptura ochraceofasciata yokoyamai Hayashi,1961 ]

おおお、初めてのカミキリムシだ。

以前はヤクヨツスジハナカミキリという名前だったが、最新の図鑑ではクマゲ〜となっている。

要するに、クマゲなヨン様ということ。

この島にはもう1種ヤクシマヨツスジハナカミキリ[ Leptura yakushimana yokoyamai Tamanuki,1942 ] というヨン様がいるようで、こちらはどちらかというとコヨツさんに近い種類のようである。

ふ〜〜む...、とヨン様を眺めている最中、ヤツが突然背後からやってきた。

肩越しに私をかすめ、あっという間に目の前の林に姿を消した...。

あちゃ〜〜、ヤツだったよ...。

今のはタイミングを測ればネットインできたかも知れない...。

この後、3回ほどヤツを見かけたが、どれも高い位置や離れた場所を飛んでいるため、指をくわえて見る他なかった...。

正直、悔しい...。

しかし、ヤツが本当にいる、ということをこの目で確認できただけでも、初日の(数時間の)成果としては大収穫であったと言えるだろう。

時計を見るとそろそろ16時、一度宿へ顔を出し、平地の下見もしておこうと思う。

本日中に2ヶ所ほど絶対に見ておきたい場所があり、まずはそのうちの1ヶ所を目指し、アクセルを踏み込んだ。

海岸沿いを走っていると、何となく良さそうなショボ伐採のある広場を見つけた。

それなりのオーラは出ている感じだ。

ソダ、ブッシュ、ツルなどを適当に叩いてみる。


ブッシュ...

およよ...。


ウスアヤカミキリ [ Bumetopia japonica japonica (Thomson,1868) ]

おおお、ブ〜メじゃん...。

やっと基亜種様と対面することができた。

何と言っても、japonica っていうのがいいよね。

それにしても、ブ〜メはススキやタケで採るのが一般的のようだが、最近はまったく関係ない場所から落ちることが多いかも...。

その後...。


キュウシュウハネナシサビカミキリ [ Pseudale kyushuensis Takakuwa,1988 ]


アトモンチビカミキリ [ Sybra oshimana Breuning,1958 ]


クマゲヒメヒゲナガカミキリ [ Monochamus subfasciatus kumageinsularis Hayashi,1962 ]

その他、写真は撮っていないが、ヨツスジトラ、フタオビミドリトラ、カノミドリトラ、ワモンサビ、アトモンマルケシ、ヤクウスフタモンサビなどが落ちてきて、個体数も比較的多く楽しめた。

一通り叩き終わり一息ついていたところ、急に雲行きが怪しくなって間髪入れずに大雨となった...。

うわわ、採集はこれ以上できそうにないため、下見だけでもということで、さらに先へと車を走らせた。

ところが、雨はますますひどくなり、激しい雷雨となる...。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約5.8MB (157 sec.)

場所によっては命の危険を感じるところもあり、かなりヒヤヒヤしたが、一応、見るべき場所は見ることができたため、とっとと宿へ引き返した...。

で、宿に帰ったら帰ったで、そこら中に落雷があり、停電となってしまった...。

あ〜〜あ、ということで、ビールを飲み干して爆睡...。

SMAPの曲は「青いイナズマ」だが、ここのは「ピンクのイナズマ」なのが妙に印象的だった...。

 

・・・ 爆睡.com ・・・

 

さて、翌朝の5時...。

早い時間に寝たこともあり、早く目が覚めてしまった...。

宿でモジモジしていてもしかたないため、外へ飛び出した。

とりあえずは、早朝から飛んでいるというネキに再挑戦するため、昨日のポイントへ向かった。

本日の予報は、提供会社によって若干異なるが、基本的には曇り時々雨(もう一方は曇りのち晴れ)といった感じである。

ただ、この時間は昨晩からの雨が続いていて、かなりの雨量だ...。

採集はまず無理だろう...。

予報を信じてやや標高を下げた場所に停車し(上まで行って土砂崩れなどがあるとイヤなため)、車内で待つことにした。

容赦なく車のボンネットやフロントガラスを叩き付ける強い雨...。

この島の林道はどこも悪路だと聞くが、これだけの雨が毎度降るのであれば納得...。

とにかく雨の島なのである(1月35日雨が降る、島のどこかでは必ず雨が降っているなど...)。

どれだけ待っただろうか、大橋巨泉の青汁の宣伝は大袈裟だとか、青汁三昧は1人3箱までとあるが本当に美味いのかとか、中山姉妹は妹の方がいいとか、女優の真理アンヌとウルトラセブンの友里アンヌを混同していたとか、支離滅裂にいろんなことを考えているうち、ようやく雨が弱まってきた。

では、行きますか...。

しばらく走ってポイントに到着。


今日も誰もいない...


雲は急速に流れている...

で、1時間ぐらい待った後、周囲が明るくなり始めた。

雲の切れ間も見えてきて、どうやら天気は快方へ向かっているようである。

8時を回ったあたりから、晴れたり曇ったりというパターンになってきて、ムシ的にも良さそうな雰囲気だ。

今日はこのエリアで粘ってみよう。

背後も慌ただしくなり、観光客を載せたバスやレンタカーが続々と上がってくる。

そんな中、ファーストコンタクトが訪れる。

ヤツが中等度のスピードで脇のリョウブをかすめるように飛び、高度を上げつつあるのが見えた。

一気に緊張感が走る。

そちらへ走りながらシャフトの長さを合わせ、ネットを振る。

ああああ、ミスった...。

一瞬の私のスキをついてヤツはネットを上手くすり抜け、天高く飛び去ってしまった...。

ヤツの顔が分る(ヤツの複眼に私が写っているのが見えた)ほどの近距離だったのに仕留められなかった...。

おそらくアキヤマイの方だろう。

う〜〜ん、悔しい...。

まあいいさ、まだチャンスは巡ってくるはずだ。

お! 何か青いのが飛んでいる。

足下をぶ〜〜んと円を描きながらムシが飛んでいたので、掬ってみる。


オオセンチコガネ [ Geotrupes auratus yaku (Tsukamoto,1958) ]

いわゆるヤクルリセンチコガネで、オオセンチコガネのこの島の亜種だ。

非常に綺麗なブルーメタリックで、しばし見入ってしまった...。

そこかしこにサルやシカの糞があるので、それを目当てに飛んできたと思われる。

うお! また何か飛んできた...。

今度は真正面の林の中から私に向かって一直線にやってくる。

ネキではないが、明らかにカミキリムシである。

落ち着いてタイミングを合わせ、一気にネットを振り抜く。


タキグチモモブトホソカミキリ [ Cleomenes takiguchii Ohbayashi,1936 ]

うしし、初対面...。

本日もムシの動きはそこそこ良いようで、10〜20分毎ぐらいに甲虫が飛来する。

そして、今度は緑色の物体が斜め左から飛んできた。

あれはヤクミだな!


ミドリカミキリ [ Chloridolum viride (Thomson,1864) ]

ありゃ〜、ただのミドリカミキリだった...。

ちなみに、後肢第1フセツの長さが、残りのフセツの長さを足した長さより長い(ヤクシマミドリではほぼ同長)、ということでミドリと同定。

実はその後、もう1頭ミドリが採れた...。

ヤクミが採りたかったのに...。

その他、カミキリムシの成果としては、ツマグロハナ、フタオビミドリトラ、クマゲヨツスジハナ、クマゲヒメヒゲナガ、ホソツツリンゴなど。


ホソツツリンゴカミキリ [ Oberea nigriventris Bates,1873 ]


クロダンダラカッコウムシ [ Stigmatium nakanei Iga,1949 ]


ヤクキマワリ [ Plesiophthalmus nigrocyaneus yakushimanus Yamazaki,1964 ]


ヤクシマナガキマワリ [ Strongylium yakushimanum Nakane,1968 ]


ヤクシワナガキマワリ [ Strongylium japanum yakushimae Nomura,1963 ]


ヒメハルゼミ [ Euterpnosia chibensis chibensis Matsumura,1917 ]

他の甲虫では、写真のようにゴミダマ類が多い。

この間、ネキについては、物理的に採れない(高い、遠い)ものを4〜5頭見かけている...。

やはり悔しい...。

ムシの飛来が鈍ったところで、花を見に行くことにした。

リョウブにはまだ早いようであったが、別の白い花(同定していません...)はそれなりに咲いており、虫影はそこそこあるようだ。


こんな感じ...

間違ってネキでも来ていないかと仄かな期待とともにネットをかけていくが、ネットインするのは、たくさんのコアオハナムグリなどのコガネ類のほか、ハチ様、アブ様、ハナアブ様の御三家が中心...、カミキリムシはヨン様以外何も入らない状況であった...。

クロソンとかカマカリーさんとかも採れると聞いたのだが、やはりリョウブでないとダメなのかなぁ...。

各所の花を掬ってみたが、どこも同じようなものであった...。

せっかくなので、道中の他の吹き上げポイントもそれぞれ見てみることにした。

結局採れなかったので詳細は省くが、どこでもネキは飛んでいるようである。

最初の吹き上げポイントに戻る...。

と、次の瞬間、大きな羽音が聞こえ、例の肩越しルートで大型のネキが私の顔の直ぐ横を通り過ぎた。

ネットをしっかり握り、シャフトを一段階伸ばし、ヤツの背後から1振り...。

あう、しくじった...。

が、ラッキーにもヤツは低いルートで逃避し、林縁にぶつかって大きくUターンしてくる。

っしゃ〜〜、完全な射程圏内にロックオン。

もらった〜〜〜!

バキ!

ああああ、脇の枝に引っかかってシャフトが折れた...。

ヤツは悠々と背後の林の中へ消えていった...。

なんということだ...。

チクショ〜、バカ、アホ、死ね。 >オレ

なんであれを採れないんだ、千歳一隅のチャンスだったじゃないか...。

とりあえず、テープで固定すればシャフトはなんとか使えそうだが、午後からは本格的に晴れてきて、どんどん気温も上昇、直射日光が痛くて立っていられなくなった...。

ムシの飛翔も鈍ったままで埒が開かないと判断、釣具店でシャフトを探し、採集は平地での叩き網に切り替えることとした。

途中、オサムシのトラップを仕掛けつつ標高を下げる...。

で、その時はあまり気にしなかったのだが、このあたりから肩や首がチクチクしていたのよね...。

無事に釣具店でほぼ同等のシャフトを購入することができ一安心。

こういう時、釣具を援用していると助かる。

ということで、気を取り直して再出発。

しばらく走ると、良さそうなショボ伐採を発見した。

ここは居そうな予感。

手前から順に叩いていく。

すると、その予感は的中し、そこそこカミキリムシが落ちてきた。

基本的には昨日の種類と重なるが、相変わらず個体数は多く、叩いていてとても気持ちが良い。


コゲチャサビカミキリ [ Mimectatina meridiana ohirai Breuning et Villiers,1973 ]


シロスジドウボソカミキリ [ Pothyne annulata annulata Breuning,1942 ]


アヤムナビロタマムシ [ Sambus quadricolor argenteus E.Saunders,1873 ]


ヒメクロツヤハダコメツキ [ Hemicrepidius desertor desertor (Candeze,1873) ]
コメツキ屋の皆さま、同定をありがとうございました

ここで一度採集を中止して、地元のKさんのお宅にお邪魔することに。

ご自宅にあがると、すでにたくさんの標本を出しておいてくださり、早速、それらを拝見する。

10年間の成果が所狭しと並んでおり、相当な種類と数を採集されている。

1頭だけアキヤマイの標本もあった。

マイマイカブリもムクロが長くてカッコイイ...。

ヤクシマエゾゼミにもため息...。

う〜〜ん、凄い...。

ただ、スジ、オニ、マダラの各クワガタの本土産との違いはよく分らなかった...。

甘いスイカとパパイヤをご馳走になっている最中、私の対面に座っておられたKさんが、「その首はどうしたんでしょうか?」と私の首を指さされた。

ん? 首ですか?

首を触ってみると、何やら生温かい「ヌメっ」とした感触が...。

恐る恐る指を見てみると、赤黒いものがべっとりと付着していた。

何だこりゃ?

着ているTシャツを引っ張ってみると、真っ赤になっている...。

ああああ、血じゃないか...。

ああっ、そうか...、さっきチクチクしていたのがそうだったんだ...。

ちゃんと確認すれば良かった...。

そう、ヤマビルに見事吸血されていたのである...。

シャツを脱いで確認したところ、ヒル自体はもうすでに引っ付いていないようだが、吸い口は4ヶ所もあった...。

さぞやたっぷり吸ったんだろうなぁ...。

あ〜あ、悔しい...。

私は吸血生物のすべてが大嫌いだが、それは血を吸われた後に痒みや腫れが残ったり、出血がダラダラ止らなかったり、病原微生物を媒介したりするから嫌いなのであって、何の痕跡も残さずに吸っていってくれるのであれば、別にいくらでも吸ってもらって構わないんだけどね...。

で、その後、しばし島のムシについていろいろと教えていただき、ムシ談議に花が咲いた。

帰り際にムシのお土産もいただいた(嬉)。

大変お世話になりました。感謝いたします。 >Kさん

ということで、一度、宿の方向へ戻り、外灯回りの下見を行うことにした。

昨晩は信じられないほどの土砂降りで何もすることが無かったが、今晩はとりあえず大丈夫そうだ。

昨日下見した場所を含めて回ってみるとしよう。

1ヶ所目、2ヶ所目、3ヶ所目...、う〜〜ん、予想外...。

各ポイントの灯りはなかなか優秀でムシはたくさん飛来していたのだが、どういうわけかカミキリムシ、クワガタムシは1頭も見つからなかった...。

甲虫はコガネムシ(コフキ、ドウガネが大爆発...)、ゴミムシが中心であった。

駄目押しで回った場所も同様であった...。

う〜〜む、戦意喪失...。

一応、シカの画像を一度も貼っていなかったので、ここに貼っておくとしよう...。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約2.2MB (60 sec.)

というわけで、宿に帰って今日も爆睡...。

 

・・・ 爆睡.com ・・・

 

さあ、あっという間の最終採集日...。

今日は天気が大丈夫であれば、採れても採れなくても、飛行機の時間までネキ一本でいくことにした。

ということで、一路、ネキのポイントへ...。

道すがらトラップを確認していくが、残念なことに、ことごとくひっくり返されていた(シカやサルの仕業と思われる)...。

エンマコガネを1頭採ったのみに終わる...。


夜明け直後...


今日も私一人...

天気は申し分なさそうだ。

車からネット、ペットボトルなどを取り出している最中、林縁をふわ〜〜っと飛ぶヤツが見えた。

おいおいおいおい、ちょっと待ってよ...、まだこっちは準備できてないのよ...。

あああああ、行っちゃった...。

まったく間に合わなかった...。

そして、その直後、さらにもう1頭が目の前のリョウブの周囲を旋回しているではないか!

一応、射程圏内。

うひょ〜〜!

奇声を発しながらヤツに目がけてネットを振り浴びせる。

入った〜〜〜!

ん! 入った?

あれれ??

ネットの中は空っぽ...。

しまった、逃げられた...。

チクショ〜、バカ、アホ、死ね。 >オレ

今のはかなりショック...。

あ〜〜あ、今回の採集行、なんか全ての運を使い果たした気がしてきた...。

その後、ネキは数頭目撃するも、例のごとく採れないネキで、ストレスばかりが蓄積されていく...。

3日間ここに立ってみて分ったが、ネキ自体は相当数飛んでいるのだ。

ただ、射程圏内に入るのはそのうちの2〜3頭で、このチャンスをモノにしなければならいというわけである。

実際、私にとってはかなり難易度の高いポイントと思われ、今の技量ではちょっと厳しいかも知れない。

まあでも、他のムシはそれなりにネットインできており、初対面の顔ぶれも混じってる。

一応、写真を貼っておく。


モウセンハナカミキリ [ Ephies japonicus japonicus Nakane et Ohbayashi,1961 ]


ニイジマトラカミキリ [ Xylotrechus emaciatus Bates,1884 ]


ジュウシチホシハナムグリ [ Paratrichius septemdecimguttatus (Snellen van Vollenhoven,1864) ]


ミナミヤンマ?

う〜〜ん、もう時間がない...。

あと15分だけロスタイムとして粘ってみよう、とタイムアップの時間を延ばした直後、無念のスコール...。

ああああ、これはお終いの合図に違いない...。

ということで、今回の遠征の全ての採集を終えることにした。

今回も自分なりに真剣に取り組んだつもりだが、結果はついてこなかった...。

ふぅ〜〜〜、まあしょうがない。

もっと経験を積んで、顔を洗って出直して来いということだろう...。

そうします...。

また来る、そう誓ってポイントを後にした。


また来るね〜


また来るね〜


また来るね〜


また来るね〜

ということで、また次回...。

最後に、今回の採集行でお世話になった方々に心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

そういえば、サルの写真が一枚もなかったなぁ...、まあいいか...。

 

★★★ 成 果 ★★★

クマゲヨツスジハナカミキリ(*)、ツマグロハナカミキリ、モウセンハナカミキリ(*)、ミドリカミキリ、リュウキュウヒメカミキリ、ヒゲナガヒメカミキリ、タキグチモモブトホソカミキリ(*)、ニイジマトラカミキリ、ヨツスジトラカミキリ、フタオビミドリトラカミキリ、カノミドリトラカミキリ(*)、ナガゴマフカミキリ、ウスアヤカミキリ(*)、アトモンチビカミキリ(*)、シロスジドウボソカミキリ(*)、ヤクウスフタモンサビカミキリ(*)、フタホシサビカミキリ(*)、キュウシュウハネナシサビカミキリ(*)、ワモンサビカミキリ、クマゲヒメヒゲナガカミキリ(*)、コゲチャサビカミキリ、アトモンマルケシカミキリ、ホソツツリンゴカミキリ。

*:生涯初...。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2007.07.15

 
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