セダカでコブヤハズな旅...
へなちょこカミキリロード 2007
 

 
2007.09.03 (Mon)
 
ということで、すっかり心は秋モードかも...。

さて、例年ならばこの時期は一も二もなくオオトラ探索に没頭しているのであるが、ここ1週間は天候がイマイチということもあり、今年はどうもエンジンの回転数が上がらない...。

また、最適日を虎視眈々と狙う以前のようなハングリーさも年々衰えてきつつある...。

う〜〜ん、こういう時は素直に別のことをやってみたほうが良いかもしれないな。

ということで、気分転換を兼ねてちょっとだけコブ叩きへ行ってみることにした。

時期的には若干フライング気味だが、以前からぜひとも挑戦してみたかったコブがいるので、まあ、ちょうど良いチャンスとも言える。

実はこの9月3日というのは、私にとっては「オオトラの特異日」、毎年必ずこの日付でオオトラが採れており、そんな縁起の良い日を別の採集に使うのは気が引けなくもないが、もういいだろう...。

で、その挑戦してみたかったコブとは、ある山の裏スジで僅かながら採れているというイワワキセダカコブヤハズカミキリである。

そのエリアでは、実際これまでに何度かコブ叩きをやってはいるものの、落ちてくるのはフジコブばかりであり、セダカなどは一度たりとも落ちてきた試しがない...。

毎年そんな感じで、本当にいるのか、分布辺縁域で非常に薄いのか、もういないのか...、など様々なことが想像されるが、反面、ここ数年でもたまに採れたという話を耳にするので、きっと私の探し方が下手で運もないのだろう...。

「少ないけど、いる」のだと思う。

で、一応、昨年あたりから裏セダカ特別対策本部(本部長は私、捜査員は私1名...)を設置、自分なりにある仮説(実際はそんなに大げさなものではないが...)を立てて、今季はそのエリアを中心に見て回ろうという計画をしていたが、そんな矢先、とある情報が私にもたらされ、どうもその仮説(実際はそんなに大げさなものではないが...)で良いらしい、ということが分った。

さ〜て、その仮説(実際はそんなに大げさなものではないが...)通り、裏セダカは見事私の叩き網に落ちるだろうか。

というわけで、出発、実際にトライしてみよう...。

 

・・・ 笑走.com ・・・

 

ど〜〜んと到着...。

まずは、いつも通りの採集をして、裏セダカが落ちないことを確認する。


おはようございます...

早速、ルック&ビートを開始...。

フィールドはちょうどキイチゴ類の葉が枯れ始めたといった感じで、予想通り若干フライング気味の予感だが、ムシ自体はもう出ているだろうと楽観的に林内を徘徊する。

おおおお!


早くも発見...


フジコブヤハズカミキリ [ Mesechithistatus fujisanus Hayashi,1957 ]

コブ叩きは闇雲に叩くと地面に落ちてしまう個体も多いため、できれば最初はルッキングで探すようにすると良いかも知れない。

目が慣れてくると、ヒュっと伸びた触角が見えるようになってくるはずだ。

気温や湿度も関係していると思われるが、かなり高い位置にもいるし、予想外に低い場所にもいることが分る。

さらにどのような葉を食し、どのような食痕ができるのかを観察しておくと後に役立つ。

で、見えないところは、もちろん叩きで...。


キッチリ、気持ちよく落ちる...


なかなかのサイズだが、これもフジコブ...

ちょっとだけ他のムシも...。


シロオビドイカミキリ [ Mimectatina fuscoplagiata (Breuning,1939) ]

で、結局2時間ほどやって数頭のコブを得たが、やはり落ちてくるのはこれまで通りフジコブのみであった...。

一応、ここでの成果を下に...。


フジコブヤハズカミキリ [ Mesechithistatus fujisanus Hayashi,1957 ]


シロオビドイカミキリ [ Mimectatina fuscoplagiata (Breuning,1939) ]


エゾサビカミキリ [ Pterolophia tsurugiana (Matsushita,1934) ]


ルイスコメツキモドキ [ Languriomorpha lewisi (Crotch,1873) ]

ということで、仮説(実際はそんなに大げさなものではないが...)の検証へ...。

朝方は曇っていたのだが、徐々に晴れてきた。

気温が上がり乾燥してくるとコブは厳しくなるので、これからは時間との戦いになりそうだ。


実はオオトラ日和だったりして...

早々にルック&ビートを再開する。

で、ここでもまだ枯葉が少なく、何気に厳しい状況だが、積極的に探して叩いていく。

が、落ちるのはゴミムシ、ハネカクシ、カタツムリ、クモ、アリなど...。

カミキリムシが落ちてくれない...。

さらに奥へ奥へと入っていく...。

途中、20メートルぐらい先で、「ザザザザ〜〜〜っ!」と動物が動く音がして緊張感が高まるが、あれはシカだと信じたい...。

段々心細くなってきたが、ポツポツとそこそこ「ゐいムシ」が落ちるようになってきた。


ニセビロウドカミキリ [ Acalolepta sejuncta sejunct (Bates,1873) ]


シロオビチビカミキリ [ Sybra subfasciata subfasciata (Bates,1884) ]


ヒメクロツヤハダコメツキ [ Hemicrepidius desertor desertor (Candeze,1873) ]
2007.09.06 訂正:ご指摘ありがとうございました


キマダラコメツキ [ Gamepenthes pictipennis (Lewis,1894) ]


マダラフトヒゲナガゾウムシ [ Basitropis nitidicutiss Jekel,1855 ]


ガロアアナアキゾウムシ [ Dyscerus galloisi (Kono,1934) ]


フタオビハバチ [ Jermakia sibirica (Kriechbaumer,l869) ]


ニセビロウドカミキリ [ Acalolepta sejuncta sejunct (Bates,1873) ]


シロオビチビカミキリ [ Sybra subfasciata subfasciata (Bates,1884) ]

ちなみに「ゐいムシ」とは東日本で出会った「良いムシ」のこと...。

西日本のは「ゑえムシ」かな...。

「なあ、いいだろ?」「なあ、ええやろ?」そんな感じである。

で、その後もしばらく探索していると、ようやくピンとくる枯葉が目に入った。

弱いながら、なんとなくオーラも出ているようである。

外見からは触角が確認できないため、そ〜〜〜っと叩いて落としてみた。

 

あ、これは!!

 

うおおおおお〜〜!

 

ん?、声が小さい!、もう一回!!

 

うおおおおお〜〜!


イワワキセダカコブヤハズカミキリ
[ Parechthistatus gibber shibatai Miyake,1980 ]

で、その30分後、別のエリアにて...。


あちゃ〜!

まあ、偶然な要素も多いのだろうけど、本当に落ちるとは思わなかった...。

でも、仮説(実際はそんなに大げさなものではないが...)はとりあえずおっけ〜!

「少ないけど、いる」ようである。

これで裏セダカ特別対策本部の看板はひとまず下ろして良いだろう...。


イワワキセダカコブヤハズカミキリ
[ Parechthistatus gibber shibatai Miyake,1980 ]

ああ、久々の男泣き...。

ということで、また次回...。

 

★★★ 成 果 ★★★

シロオビチビカミキリ、エゾサビカミキリ、イワワキセダカコブヤハズカミキリ(ゐ)、フジコブヤハズカミキリ、ニセビロウドカミキリ、シロオビドイカミキリ。

ゐ:ゐいムシ...。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2007.09.04

 
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