チョイメラな旅...
 

 
2007.03.10 (Sat)
 
ということで、2007年最初の採集記...。

う〜〜ん、採集記というものを数ヶ月間書いていないので、すっかり書きかたを忘れてしまったかも知れない...。

季始にあたり、今年は次の2点について再確認しておこうと思う。

1)採集記について

私がカミキリムシのシリーズを書き始めた頃は、ネット上にカミキリムシの採集記は皆無に等しかったが、今やたくさんの「ためになり、面白い」良質な採集記がひしめき合う世の中になった。

そして、最近はこの道のベテランの方々がこぞってネットに参加され、掲示板などでは初心者への的確なアドバイスが適宜なされている状況である。

もちろん、これは氷山の一角で、メールのやりとりや実際にお互いが合うなどの交流はもっと盛んに行われていると推察される。

もう私のような一介のシロートが背伸びをしながらネットで専門的なことを書く必要もないだろう...。

今後はある種の「作品」ということを若干意識しながら採集記を書いていこうと思う。

言うなれば、広大なバーチャル空間の片隅で、こじんまりと小さなパフォーマンスを繰り返す大道芸人ならぬ「虫道芸人」的な活動ができればいいかな...。

採集から採集記アップへの即時性はやや失われるかも知れないが、その分、私ならではの採集記にしていきたい。

2)今季の目標

例年、シーズンが改まると、昨年の「全力虫年」のようにその年の目標を決めているのだが、今季はどうしようか...。

ただ、昨年はそのような尊大な目標を立てたのは良いものの、最後の方は「燃えつき症候群」と言えなくもない状況になってしまった...。

あまり力むのもよくないかなぁ、というのが正直なところである...。

思えば、この数年間は、あのムシを採りたい!、このムシとも出会いたい!、と東西南北、上下左右、あちらこちらを貪欲に走り回ってきた。

自分で言うのも変だが、特に最初の2〜3年はその情熱たるや常に超メラメラで「F/A-18(戦闘機)のアフターバーナーを全開で逆噴射させた」ような壮絶なものであった...。

これでは燃え尽きても仕方ないだろう、つまり燃料切れだ...。

というわけで、今年はムシにかける情熱を、いわゆる「中火の遠火」ぐらいにしておこうと思う。

多分、そんな「チョイメラ」程度が一番長続きするのではないだろうか。

私のムシ屋としてのステージも「準初齢幼虫」から、ようやく「初齢幼虫」へ脱皮した感じかもしれない...。

さて、今回の採集行、びおさんから久しぶりに出撃する旨の連絡を受け、私もご一緒させていただくことにした。

ホソツヤルリクワガタやオサムシを狙えるとのことで、大変楽しみである。

ただ、先日、意を決して入手したDVD群があり、少しだけでもいいので観ておきたい...。

当然、翌朝は早起きをしなければならないのだが、このところプライベートな時間があまり取れないため、何かをやるには寝る時間を削るしかないのが悲しいところだ...。

ちなみに、今も脇でDVDを観ながら採集記を書いている...。


結局、5話分(約2時間半)も観てしまった...

ウルトラセブンは私が生まれる少し前にオンエアーされたため、リアルタイムでは観ていないのだが、再放送は何度となく観ている。

内容も子供向けと言うよりは、当時の世相を踏まえたメッセージ性の強い作品で、大人も十分に堪能できるシリーズと言え、円谷プロの最高傑作との呼び声が高い。

観ているだけで、この時代の大人になりたい衝動に駆られる...。

う〜〜む...。

本作品について書きたいことはまだまだヒマラヤ山脈のようにたくさんあるが、今回はここまでにしておこう...。

ということで、ほとんど寝ることなく、早朝の5時前に自宅を出発...。

この冬は暖冬のため、早くもウメが咲き終わり、もうすぐサクラが咲いてしまいそうな陽気だが、それでもさすがにまだ3月の上旬、朝晩の冷え込みはそれなりに厳しい...。

氷のように冷たい愛車にゆっくり飛び乗り、一路、本日の集合場所を目指した...。


チョイメラ心を優しく包む美しい夜明け...


あの辺にウルトラ警備隊の基地があるはずだが...

で、想像よりもその場所は近く、集合時間の1時間前に着いてしまった...。


さっぶ...

びおさんに電話してみると、まだ随分時間がかかるとのことなので、周囲をちょっとだけ散策してみることにした。

そうそう、今回は しまちゃんも急遽参加されることになったそうで、これまた楽しみである。

それでは、フェイスオフ!


植生はこんな感じ...

とりあえずは、ジャブ程度にオサムシを探してみる。


オーラが出ていますね...


オーラの源...


ホソアカガネオサムシ [ Carabus vanvolxemi vanvolxemi Putzeys,1875 ]


ルイスオサムシ [ Ohomopterus lewisianus Breuning,1932 ]

次に崖を狙ってみる。


うむ〜〜


カッチカチ...

「一時的永久凍土」であり、歯が立たなかった...。

しばらくゴソゴソやっていると、向うの方から しまちゃんが登ってきた。

すでにホソアカガネを少し採集されているとのこと、さすがである。

最近甲虫を始められたとのことだが、そのセンスの良さ、技術の上達ぶりはハンパではない。

私などすぐに追い越されてしまうだろう。

さて、さらに追加のオサムシを求めて林内を彷徨っていると、びお&うめコンビの到着した音が道路の方から聞こえてきた。

「ういっす...」

さあ、これで全員そろった。

登山の準備をして、再度フェイスオフ!

しばらく登ったところで4人はこぼれ落ちるビー玉のごとくフィールドへ飛散した。

せっかくのブナ林なので、まずはホソツヤルリクワガタを探してみる。

基本的に材は豊富のようだ。


生息の痕跡を発見!

が、幼虫のみ...。


これは?

もぬけの殻、アブやられ、コメツキやられ...。

どういうわけか、成虫が出ない...。

まあ、いつもなら出すまで意地でもやり続けるところだが、今回からは「チョイメラ」なので、深追いはせず視点を変える。

オサムシ、他の甲虫類を探すことにする。

クワガタを狙う材と大きく変わることはないのだが、削り方を丁寧に細かくしていく。

おお!


これは?


アカアシクロコメツキ [ Ampedus japonicus japonicus Silfverberg,1977 ]

もう一丁...。


チャバネキノコハネカクシ [ Bolitobius princeps (Sharp, 1874) ]

いずれも体長10mm未満の小さな甲虫だが、形態といい、色といいとても味がある。

この数年間、かなり多くの小型甲虫類(いわゆるビミョーなムシ)を採集しているので、いつかは本サイトにて紹介していきたいと思っているが、なかなか時間が取れないのが悲しい...。


さらに採集を続ける...

途中、下ってくる びおさんと鉢合わせとなり、一緒に下山することにした。

話によれば、しまちゃんがマイマイを、うめちゃんがホソツヤをそこそこ採集されているそうだ。

やはりチョウ屋さんというのは、どこか感覚の鋭い方が多い気がするなぁ。

すごい。

で、低気温で痛む古傷(タマムシ採集にて滑落受傷)をかばいながら斜面を下りていく...。

すると、何やら良い雰囲気の朽ちかたをした材を発見。

ということで、チップオフ!


こんにちは...


ホソアオガネ...、と言いたくなるほど青い...


クロ助...


あちゃ〜...

さすがにお腹いっぱいなので、ここでドクターストップ...。

参加された皆さん、お疲れさまでした...。

今季の甲虫採遊記、乞ご期待です...。

★★★ 採集成績 ★★★

ホソアカガネオサムシ、ルイスオサムシ、クロナガオサムシ。

その他、ビミョーなムシなど。

記載日:2007.03.12

 
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