エゾでエンシスな旅... 一枚目
へなちょこカミキリロード 2008 
 

 
2008.06.25 (Wed)
 
猛烈な暑さと強烈なインパクトをもたらした最果ての南の島の遠征採集が終わり、一段落着いた頃、どういう風の吹き回しかエゾな方面へ行く機会を得ることができた...。

エゾ...。

エゾな方面は私もまだまだ知らないことだらけで謎なエリア...、こういう機会を活かして少しずつムシと接していきたいと思う。

ということで、出発...。


エコ、らしいです...

 

・・・ 笑飛.com ・・・

 

 

・・・ いろいろ.com ・・・

 

 

・・・ 笑走.com ・・・

 

さてさて、あまり時間も無いので、とりあえずは市街地からほど近い河川敷のムシを探してみることにした...。


こんなところで良いのだろうか...

あまりに馴染のない場所で、かつクマさんがいるかもしれないため、大いに不安になるが、腰に鈴、斧を携え、勇気を出して河畔林へ突入する...。

事前の情報では、この時期、河川敷ではエゾカミキリ、ヤマナラシモモブトカミキリ、オクエゾトラカミキリ、キボシマダラカミキリなどのカミキリムシが狙えるとのことで、期待は高まる。

ヤブをグイグイ漕いでいく...。

おや?


おおお!


トラハナムグリ
[ Trichius japonicus Janson,1885 ]

こんな市街地から近い平地の河川敷の、その辺に咲いている花にトラハナムグリが...。

それもあちこちにいるではないか...。

エゾってすごいぞ...。

 

おおおお!

あれは何だ?


ケマダラカミキリ
[ Agapanthia daurica daurica Ganglbauer,1884 ]

なんと、ミチノクじゃない、原名亜種なケマダラカミキリであった...。

ラッキー!

 

クマさんの気配に細心の注意を払いながら、ようやく開けたところまで出た...。

でも、やっぱりクマさん怖いなぁ...。

南の島のハブ様も怖いが、所詮はヘビ...、クマさんの恐怖には敵わない...。

ふぇ〜〜、早く探してとっとと離脱しよう...。


う〜〜ん、キレイな花が咲いている...

まずは、エゾカミキリというカミキリムシを探してみようと思う。

ヤナギの幼木をガシガシ齧っているらしいが、主に夜行性で、日中は根元付近にいることが多いそうだ。

ということで、根元をチェックしてみる...。


こんな場所がいいのかな...


これは食痕?


これも食痕?


羽脱孔?

う〜〜ん、何だかいそうな雰囲気がムンムンしている...。

あとは主がいればラッキーなのだが、結構目立たないので見付け難いらしい...。

 

うむむむ!

何か動いている!!


っしゃ〜〜!


いてくれてありがとうございます!


エゾカミキリ
[ Lamia texor (Linnaeus,1758) ]

嬉しいことに地面を歩いていた。

なるほど、こんな感じで日中は移動したりするのかも知れない。

何しろ、立派な翅があるにもかかわらず、飛ばないらしい...。

マジマジと眺めてみると、がっちりした体形で、図鑑で見る以上に原始的な雰囲気を持っている。

何となく泥で汚れた感じもいい(実際は微毛が生えている?)。

ああああ、出会えて良かった...。

 

さて、さらに先へ行ってみよう。


この辺りの河川敷はどこもこんな感じ...


おお、デカイ...、測ったら68mmもあった...

ハナムグリやコメツキムシなどの甲虫を摘みながらさらに川を遡る方向へ...。


アオハナムグリ
[ Cetonia roelofsi roelofsi Harold,1880 ]


ミヤマオオハナムグリ
[ Protaetia lugubris insperata (Lewis,1879) ]


サビキコリ
[ Agrypnus binodulus binodulus (Motschulsky,1861) ]


オオハナコメツキ
[ Platynychus nothus nothus (Candeze,1865) ]


ドウガネヒラタコメツキ
[ Corymbitodes gratus (Lewis,1894) ]


クロコハナコメツキ
[ Paracardiophorus opacus (Lewis,1984) ]


ドロノキハムシ
[ Chrysomela populi Linnaeus,1758 ]


おおお、ネットとかで見たような景色...

オクエゾ、ヤマナラシはいるだろうか...。

河川敷に転がる流木が狙い目とのことなので、早速手前のものからチェックにかかる。


う〜〜ん、いない...


う〜〜ん、いない...


川も渡ります...


ふえ〜〜、暑い...


けっこう広いです...


う〜〜ん、ここにもいません...

辛うじて...。


クロハナカミキリ
[ Leptura aetiops Poda,1761 ]

少なくとも2〜3キロは歩いたと思われ、ちょっとギブアップ系...。

やはり、体感30℃以上の暑さでは出てこないのだろうか...。

いずれにしても、ゴロタ石の河川敷を歩き続けるのがこれだけツライこととは思わなかった...。

一度車へ戻ってこの後の予定を練り直そう...。

 

で、結局、上流方向へ大きく移動...。

 

・・・ 笑走.com ・・・

 

うおおおおおおっと!

材置き場発見!

優良物件間違いなし。


これは何かいるっしょ!

おや、あれはゴマフ??


ちょっとマッチョ系ですかね?

う〜〜ん、何だかビンゴの予感...。


っしゃ〜!


ヤマナラシモモブトカミキリ
[ Acanthoderes clavipes (Schrank,1781) ]

もっと大きなカミキリムシかと思っていたが、意外と小さい...。

で、ここは予想通りの優良物件、ヤマナラシがペタペタと材にくっついていて、ちょっとした運動会状態...。

ひぇ〜〜〜、こんな幸運なことがあっていいのだろうか...。

ありがとうございます...。


近くでもう一箇所発見...

が、ここではオーディナリーな方々がポツポツと採れた程度であった...。


エグリトラカミキリ
[ Chlorophorus japonicus (Chevrolat,1863) ]


クロトラカミキリ
[ Chlorophorus diadema inhirsutus Matsushita,1934 ]


なんか、向〜〜〜うの方にもあるけどね...

で、車に戻る途中、何となく眺めたシラカバの衰弱木に「ピクピク」と体を震わせる1ペアのムシが...。

うむむむ、あのシルエットはタマムシかな??

若干背伸びをして、無事にゲット...。


これって、いわゆるそのフタオタマムシ?


♂|♀
フタオタマムシ
[ Dicerca furcata aino Lewis,1892 ]

おおお、フタオタマムシだ...。

以前、冬にトゲフタオタマムシという種類を採って以来、いつかは採りたいなぁと秘かに憧れていたエゾなタマムシなのであった。

いや〜〜、出会えて感動...。

こっちが「ピクピク」してしまった...。

 

さて、さらに移動をかける。

もう時間もそんなに残っていない...。

 

ぐい〜〜んと、標高を上げる方へ...。


ちょっと怖い風景...

花でも咲いていないかと車窓から林縁をチェックするが、どこにも咲いていないようである...。


あ〜〜ぁ、こんなところまで来ちゃった...

刻一刻とタイムアップの時間が迫ってくる...。

結局、ここまで何も得られないまま引き返すことに...。

 

の前に、ちょっと一服...。


おおお、何やってるんですかね...


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約18.8MB (18 sec.)

さて、オートリバース...。

一気に下る...。

 

・・・ 笑下.com ・・・

 

ということで、最初探索した辺りの河川敷の対岸をチェックして終わりとしよう。

車を停めて、河川敷まで歩く...。


彼らはけっこう見かけます...


エゾハルゼミも何故か落ちていることが多い...


到着...

残る時間全てをエゾカミキリの探索に使おう...。

初っぱなのゲットと同様、クマさんに注意しながらヤブを漕ぎ、ヤナギの幼木地帯へ...。

注意深くヤナギの根元を観察していく...。

およそ15分後...。


ん!
(ご注意:やらせシーン、実は何もムシはいない...)


ありがとうございます...


多分、ペア...

その他、モロモロ...。


セボシヒラタゴミムシ
[ Agonum impressum (Panzer,1797) ]


オオキンナガゴミムシ
[ Pterostichus samurai (Lutshnik,1916) ]


ミヤマオオハナムグリ
[ Protaetia lugubris insperata (Lewis,1879) ]


フタキボシゾウムシ
[ Lepyrus japonicus Roelofs,1873 ]

ジャスト、タイムアップ...。

 

ということで、一通り、予定していた場所を回ることはできたが、何といっても「広い...」の一言に尽きる...。

クマの恐怖もツキノワグマの比ではないほど緊張を強いられる...。

体力的、精神的に乗り越えるべきハードルは他の採集地に比べて高そうだが、その分、憧れのムシが採れた時の嬉しさはひとしおであろう...。

近々、別のエリアで再挑戦したいと思う。

 

今回もお世話になった皆さまには、この場を借りて御礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

★★★ 成 果 ★★★

クロハナカミキリ、キスジトラカミキリ、エグリトラカミキリ、クロトラカミキリ、エゾカミキリ(*)、ケマダラカミキリ(*)、ヤマナラシモモブトカミキリ(*)。

オオキンナガゴミムシ、アオゴミムシ、センチコガネ、コアオハナムグリ、ナミハナムグリ、ミヤマオオハナムグリ、ビロウドコガネsp、ウスチャコガネ、トラハナムグリ、フタオタマムシ、サビキコリ、オオカバイロコメツキ、クロコハナコメツキ、オオハナコメツキ、クチブトコメツキ、ホソスナゴミムシダマシ、ドロノキハムシ、ヤナギシリジロゾウムシ、フタキボシゾウムシなど(他、未同定種多数)。

その他、ビミョーなムシなど。

*:生涯初採集...。

記載日:2008.06.27

 
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