Ultraviolet な旅...
へなちょこカミキリロード 2009 
 

 
2009.06.07 (Sun) 〜 2008.06.09 (Tue)
 
どもです...。

最近は更新もロクにしないため、風化寸前、すっかり過去の遺物になったこのサイトであるが、たまには採集記なども書いておこうと思う...。

正直、ムシが好きな気持ちに変化はないものの、今はどん底...、続くも八卦、続かぬも八卦という綱渡り...。

それでも興味のある方はご覧いただければ幸いである。

 

はてさて、ちょっとストレスフルな毎日...。

今季は私の周囲の状況が変わり、諸般の事情もモリモリとあって、例年のように頻回に採集へ出ることができない...。

まあ、その分、行ける時は思いっきり楽しもう、今年は回数より質を優先するシーズンになりそうである...。

というわけで、今年初の採集オンリーとなる遠征は、以前から「いつか採りに行こう!」と憧れ続けたあのカミキリムシに躊躇無く照準を合わせることとした。

そう、あの紫色の青いヤツ...。

私は実物を見たことはないのだが、写真で見る限り、まさに UV(Ultraviolet)=超ぉ〜〜〜〜〜ムラサキ! というカミキリムシである。

紫色は僧侶の世界では最も高貴な色、そして桑名正博的には最もセクシャルな色であり、今回目標とするカミキリムシはおそらくその両方を兼ね備えているはずだ。

そんなことを考えていたら、妙にソワソワして居ても立ってもいられなくなった...。

 

まずは調整に調整を重ねる。

結果、別の遠征を諦めることになったものの、「紫」の日程はなんとか確保することができた。

そして、ありがたくも地元の himeoo2さんと、Loboさんのサポートも得られることとなった。

う〜〜ん、これは心強い。

さあ、あとは当日を待ち、実際に行くだけだ。

 

と、その前に...。

実は6月4日のムシの日に、車との別れがあった...。


これまでありがとう...

乗っていた期間が短く中途半端な思い出しかないが、良くも悪くもアメ車であった...。

新しい車はいずれ...。

話を戻す...。

 

・・・ 当日.com ・・・

 

おはようございます...。


羽田は良い天気...

一路、「紫」の待つ彼の地へ...。

 

Tokyo Tower, Japan Air 1863, wind 320 at 5, runway 34R, cleared for Take-off...

Good day...

 

・・・ 笑@眠@笑@飛.com ・・・

 

ということで、あっという間に彼の地へ着陸...。

空港の外ではすでに himeoo2 さんが待ってくれているはずである。

そそくさとターンテーブルにて預けた荷物を受け取り、到着ロビーへ出ると、左前方からダルビッシュ無が投げるスライダーのような強い視線を感じた。

himeoo2さんとはこれまでネット上のみのお付き合いで、お顔を知らないのであるが、その強い視線の主が himeoo2さんに違いないと瞬時に感じた。

会釈をしてみると、ビンゴであった。

やはりムシ屋同士、互いに第六感で感じることのできるオーラが出ているに違いない...。

まあ、初対面であっても、そう思えないのはいつものことである。

早速、himeoo2さんの車に乗り込み、ポイントを目指す。

初対面にも関わらず、すぐに打ち解け、車内はムシの話に花が咲く...。

 

・・・ 笑走.com ・・・

 

この時期は例年であれば梅雨入りしていて、採集には微妙な時期とのことであるが、今年は遅れているため、この数日は晴れか曇りの予報が続いている。

これはラッキー、女神様が味方しているのかもしれない。

 

「ここがポイントです」

そう言って himeoo2さんが路肩に車を停めた。

へ? ここ?

こんな所にあの「紫」がいるの?? という場所であり、拍子抜けしてしまった...。

そこは無造作に植えられたイロハモミジが点々とあるだけの何の変哲もない場所であった...。


ふ〜〜む...


食害されている...


これは出た後らしい...


螺旋状に食い進み、このような太い枝でも落としてしまう...

 

「いたいた、るどるふさん、いましたよ!」

 

どこどこ??

おおおおおお!


うお〜〜〜!

ひょえ〜〜〜、ダイナミックな羽脱シーン...。

いきなり出会えた...。

何かに押し出されるようにムリムリと出てくる...。

妙にリアルなリアリティ...。

これは凄いな...。

 

さらに...。

 

ムラサキアオカミキリ
[ Schwarzerium viridicyaneum Hayashi,1956 ]


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約186MB (50 sec.)


まさに...


Ultra...


Violet...

何と形容してよいか分らないほどシズル感あふれる紫色に しばし感嘆のため息...。

高貴であるとか、セクシャルであるとか、もはや余計な言葉は必要ないだろう。

ともかく、こんなにすぐに出会えるとは思わなかった。

 

私の地元のアオに比べると、一回りも二回りも大きな体格で貫録がある。

その上、この優美な紫色が合わさるわけだから、格調の高さは日本産天牛の中でもトップクラスと言って良い。

アオと別種というのも感覚的に分る気がする。

また、アオやオオアオとは異なる「独特な香気」に思わぬインパクトがあった。

「すっぱメープル」という感じかな。

ちょっとクセになる匂いだ。

 

何はともあれ、こんな素晴らしいムシとの出会いを準備していただいた himeoo2さんには心より感謝したい。

 

ということで、近所をもう少し回ってみる。

この時期はクリの花がどこも満開で、これまた独特な匂いがあちこちで漂っている。

ムラサキオアのホストであるイロハモミジの近くに咲いているクリにはムラサキアオが飛んでくるそうだ。

良さそうなクリをチェックしてみることに。


クリッ...

しかし、こんなに満開でむせ返るほどの匂いなのに、ムシがほとんどいない...。

う〜〜〜む、関東ではちょっとあり得ない光景である...。

「こちらではこんなもんですよ、驚かないでください」

そういえば、以前 .みゅんさんからも同じようなことを聞いたことがあったっけ...。


キイロクチキムシ
[ Cteniopinus hypocrita (Marseul,1876) ]

唯一こいつらは多いが、関東近県ではあまり見かけないので、喜んで採集させていただいた...。

ちなみに本種はキイロゲンセイに擬態しているらしい...。

確かに、一瞬掴むのをためらうわな...。

 

さて、さらにクリやモミジのルッキングを繰り返していると...。

「うあああ、こんなところにいた...」

himeoo2さんが若干震えた声を上げた。


おおおお! 目の前に大型の♀が...


この個体は緑が混じる...

このビミョーな塩梅がたまらない...。

このように、このカミキリムシには色彩のバリエーションがあり、そういった面からも楽しむことができる。

具体的には、緑〜紫〜黒紫といった感じで、地域によってある程度の傾向はあるそうだが、同所的に様々な色彩の個体が混在することも多いとのこと。

 

ということで、一端休憩、ここで昼食を摂ることとなった。

午後からの別ポイント探索を踏まえ、大きく移動する...。


昼食はリバーサイドの洒落たお店でした...

地元の名産が入ったうどんをいただいてみたところ、少々甘めのダシが最高で最後の一滴まで飲み干してしまった...。

完食@完食...。

こんなに美味しいうどんを食べたのは何年ぶりだろうか...。

 

それでは午後の部へ...。


近所にいたラミー様@プチ・ラミー牧場...

で、もう少しだけムラサキアオのポイントを回ってみたが、どこも既に先客がいたようで追加を得ることができなかった...。


ふと見上げると無数の食痕が...


あれが主か...


ニセシラホシカミキリ
[ Pareutetrapha simulans (Bates,1873) ]

食害の様子からは、ここにはかなりの個体数がいると思われ、普通種のようである...。

樹種はサワフタギやハイノキではなく、ヒメシャラであった。

 

ということで、「紫」のことは一度忘れ、今度は環境の異なるエリアへ行ってみることになった。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

ぐい〜〜んと標高を上げると徐々に気温が下がり、熱された身体が気持ちよく冷やされる...。

あたりを見回すと関東ではあまり見ない照葉樹林が広がっており、見方によっては少々不気味な雰囲気も感じられる。

適当な場所で車を停め、林内の散策を開始した...。


フェイスオフ...


クマノミズキが咲いているが虫影は薄い...

他にも何種かの花が咲いてはいるものの、どうにもムシが少ないため、ビートをメインにしてみる。

 

タン、タ、タ、タン...。


ぐへ...、いきなり良いムシ...


クチキクシヒゲムシ(male)
[ Sandalus segnis Lewis,1887 ]

いにしえの昔、下野国にて出会って以来の再会であった...。

このムシは生態もあまり知られておらず、狙ってもなかなか出会えない いわゆる「不思議ちゃん」なムシである...。

まさかこんな遠い地にて再会できるとは思わなかった...。

 

その後、私自身は大してムシが採れなかったが、himeoo2さんが様々なムシを採られており、大半をご恵与いただいた。

以下、いただいたムシ、自己採集のムシを合わせて順不同で列挙する。


ソボセダカコブヤハズカミキリ(female)
[ Parechthistatus gibber grossus (Bates,1884) ]


ヘリウスハナカミキリ
[ Pyrrhona laeticolor laeticolor Bates,1884 ]


チビコブカミキリ
[ Miccolamia verrucosa Bates,1884 ]


キュウシュウヘリグロホソハナカミキリ
[ Ohbayashia nigromarginata rufoflava Hayashi,1968 ]


ホソハナカミキリ
[ Parastrangalis hosohana (Ohbayashi,1952) ]


クロオビマグソコガネ
[ Aphodius unifasciatus Nomura et Nakane,1951 ]


サビキコリ
[ Agrypnus binodulus binodulus (Motschulsky,1861) ]


ホソサビキコリ
[ Agrypnus fuliginosus (Candeze,1865) ]


ニホンベニコメツキ
[ Denticollis nipponensis nipponensis Ohira,1973 ]


キュウシュウキマワリ
[ Plesiophthalmus nigrocyaneus aeneus Motshulsky,1861 ]

感想としては、ソボセダカの黒化度が弱かったのが印象的であった...。

加えて、これまでなかなか縁のなかった「タンナ・ファミリー」を野外で見られたのは嬉しかった。

このうちキュウシュウヘリグロホソハナは、本州のものと随分カラーリングが異なっていて驚いた...。

 

で、このポイントではそのタンナ・ファミリーの大黒柱的存在であるトガリバネキを採ることができなかったため、少々場所を移動してみることにした。

一応、今季はネキ・イヤーを裏で標榜しているので、できれば仕留めておきたい...。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

日没の時間が刻一刻と迫る中、ほんわかした雰囲気の良い場所に到着...。

軟らかい落ち葉の絨毯で敷き詰められた照葉樹林へ突入する...。

林内は既に薄暗い...。

ここではタンナサワフタギよりも、同じくハイノキ科の とある樹種を探した方が良いとのことであった。

 

15分ぐらい徘徊しただろうか、himeoo2さんの呼ぶ声がした。

 

おおおお!


暗い&焦りでピンボケ...


やむを得ずストロボ...


キュウシュウトガリバホソコバネカミキリ
[ Necydalis formosana matsudai Hayashi,1949 ]

っしゃ〜〜!

キュウシュウトガリバホソコバネカミキリ、何とも長い名前で噛んでしまいそうだが、これで日本産ネキダリスの8種(亜種)目と出会えたことになる。

その後、時間をずらしてチェックしたところ、2♂追加で申し分のない成果となった。

 

さてさて、そろそろ灯火の時間帯が近づいてきた。

特にロケハンはしていないのだが、これまたのんびりやりましょう、ということで適当な場所に張ることにした...。

で、今回から新たに導入したライトがあるので、ここに紹介しておきたい。


これ...


ライトオン(仮)...

簡単に言えば、このシステムは充電式のHIDランプ(50W, 6000K)で、元々はサーチライト関係であるようだ。

「え〜〜? 50W?? 明るくなくない?」

若人よ、50Wを侮る事なかれ、めちゃくちゃ明るいのだ...。

外付けのバッテリーを繋げば3時間ぐらいは点灯可能とのことで、最近「めっきり夜の弱い」私には十分なスペックであると言える。

このシステムの何が良いかって、重い発電機、安定器が不要であることに尽きる。

これまで諦めていた場所や、飛行機での遠征採集に絶大な威力を発揮する画期的な灯火システムと断言できよう。

音もほとんどなく、カエルや鳴くムシの音色に心癒されながらライトトラップを楽しめる。

 

まあ、詳しくはウエッブで...。 → 灯火総研

 

まだ明るいうちに林内を回り、ちょっとした吹き上げになっているような場所を選びセッティング完了。

himeoo2さんはライト付きFITを仕掛けに出かける。

夕食を摂りながら、まったりと日没を待つ...。


ライトオン...

日が落ちてしばらくすると、沢が近いのかカゲロウ、カワゲラの仲間がワラワラと飛来してきた。

しかしながら、甲虫類は少ないようで、コメツキ、コガネが少数飛来する程度であった...。

ちょっと場所選びがしょぼかったかな...。

月齢の影響もあるだろう...。

いずれにしても、蛾や蜂などを含めれば、けっこうな数のムシが飛来してくることは分った。

なかでもオオキイロコガネ(2♀)は予想外の飛来で、とても嬉しかった。


オオキイロコガネ
[ Pollaplonyx flavidus Waterhouse,1875 ]


クシコメツキの仲間

適宜、近所の倒木などを見回りに行く。

すると、キノコの生えた倒木にはゴミムシダマシやキノコムシの仲間がけっこう集まっていた。

現場での撮影は厳しかったため、以下に主なムシの標本写真を貼っておく。


モンキナガクチキムシ
[ Penthe japana Marseul,1876 ]


マルツヤニジゴミムシダマシ
[ Addia scatebrae Lewis,1894 ]


ミツノゴミムシダマシ(male)
[ Toxicum tricornutum Waterhouse,1874 ]


ミツノゴミムシダマシ(female)
[ Toxicum tricornutum Waterhouse,1874 ]


オオクチキムシ
[ Allecula fuliginosa Maklin,1875 ]


ミヤマオビオオキノコ
[ Episcapha gorhami Lewis,1879 ]

他、ツヤヒサゴの仲間、小さなオオキノコの仲間などが採集できた。

ちょっと時間をおいて見に行くと、またムシが集まっており、シズル感には乏しいものの、これはこれでけっこう面白かった。

 

ということで、そろそろタイムアップ、宿まで戻ることにした。

 

宿までの道中、自販機に寄った際にホタルを発見...。

どうもゲンジボタルの♀のようで、非常に大型の個体だ。

尾部が明るく発光し、見ていると何だか温かい気持ちになる...。


↑ 動画 ↑
QuickTime version : 約1.7MB (69 sec.)


ゲンジボタル(♀)
[ Luciola cruciata Motschulsky,1854 ]

 


ということで、光GENJIでおやすみなさい...

 

・・・ ド寝.com ・・・

 

おはようございます。

予報では今日も天気は良いようだ。

本日からLoboさんもご同行いただけるとのことで、とても楽しみである。

 

宿の駐車場で合流し、しばし作戦会議...。

基本的にはまったりいく方針で話が進む...。

で、himeoo2さんのご提案により、天気が良いのでとりあえずは「紫」をもう少しやってみようということとなった。

モミジの樹冠部を飛び回るムフフなシーンを見に行こうという案で、まさにムラサキ採集の醍醐味を堪能できそうな内容である...。

考えただけでもわくわくする...。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

順調にポイントへ到着...。


ここを飛ぶらしい...

近くにはクリも咲いていて、そちらも狙い目とのこと。


クリッ...

そうこうしているうち、独特の飛影がモミジの樹冠部を旋回しているのが見えた。

おおお、これは確かにムフフだ...。

昨年から導入した70cmの中径ライトフレームでネットイン...。

けっこう軽く振り抜くことができた。


感謝...

ここの個体群も紫〜緑・紫とバリエーションが出るとのこと。

色変わり...、素人ながらその仕組みを知りたいものである...。

 

その後、何頭かのムラサキアオを採らせていただき、私としてはこの上ない充実感、達成感、満足感を味わうことができた。

このような素晴らしいポイントに案内していただいたことに改めて感謝申し上げたい。

その他、クリの花を掬って採集した主なムシは以下に。


シロテンハナムグリ
[ Protaetia orientalis submarmorea (Burmeister,1842) ]


ドウガネブイブイ
[ Anomala cuprea (Hope,1839) ]


アカアシクロコメツキ
[ Ampedus japonicus japonicus Silfverberg,1977 ]


アオハムシダマシ
[ Arthromacra decora (Marseul,1876) ]

他、クワガタ様など。

私としては、最近減っていると言われているドウガネブイブイを多く見られて感激であった。

 

さて、昼が近くなり気温が急上昇してきたため、ムシの数も減ってきたようだ。

himeoo2さんが昨晩仕掛けたFITを回収がてら、少々標高を上げることになった。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

で、FITについては、昨晩の灯火と同じく成果は芳しくなかったが、なかなか簡易な方法にて作成可能で、大変勉強になった。

ということで、別のエリアへ行ってみることにした。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

ワインディングロードを進むと、花が幾分咲いている場所に到着した。

早速チェックしてみる。


クマノミズキか...


角度が厳しいが、ジュウシチホシハナムグリのペア...

関東ではほとんど見かけないジュウシチホシハナムグリが多数に花に来ており、前出のキイロクチキムシ同様、非常に嬉しかった。

他、何種かのピドニア、チャボハナなどが採集できた。

チャボハナは斑紋に若干バリエーション(黒化傾向の多寡)がある。


チャボハナカミキリ
[ Pseudalosterna misella (Bates,1884) ]


アオヘリアトキリゴミムシ
[ Parena latecincta (Bates,1873) ]


オオハナコメツキ
[ Platynychus nothus nothus (Candeze,1865) ]


ホソコハナムグリ
[ Glycyphana gracilis viridis Sawada,1942 ]


ジュウシチホシハナムグリ
[ Paratrichius septemdecimguttatus (Snellen van Vollenhoven,1864) ]

 

また、近くに茂っていたスイカズラでは...。


ニセリンゴカミキリ
[ Oberea mixta Bates,1873 ]

生息状況から形態まで、東日本のシラハタリンゴとまったく見分けがつかないが、一応、未採集種ということでラッキ〜。

 

その後、3人で砂利の地面でニワハンミョウの採集を楽しんだり、思い思いの場所を散策したり、タヌキの溜め糞をチェックしたり...。

 

概ね飽和感が漂ってきたところで、移動しようかということになったが、何やら斜面の上に満開の花を付けた大きなクリの木があるのを発見した。

もしかしたらステノコもいけるのではないかとの俄な採集意欲が出てきたため、時間延長で掬ってみることにした。


クリッ...

途中、イノシシが出てきて驚いたが、とにかくひたすら掬った...。

このクリは当たりのようで、地元の方お二人が口を揃えて「こんなに花にムシが集まっているのは信じられない...」と漏らすほど、集虫力に富んだシチュエーションのようだ...。

 

・・・ スイープ.com ・・・

 

基本的には、アシナガコガネ、ジュウシチホシハナムグリなどのハナムグリ系が優占で、カミキリでは、ツヤケシハナ、チャボハナが多く、アメイロ、ピドニア、トビイロ、ヒメクロトラ、エグリトラなどが続く...。

その他、ハネカクシ、クビナガムシ、ハナノミ、カミキリモドキ、テントウムシ、コメツキ、ナガクチキ、ハムシ、ゾウムシなど、たくさんのムシを得ることができた...。


アシナガコガネは無数に入る...


周辺にはオオセンチ、センチコガネも多い...

ということで、狙いのステノコは得られなかったものの、かなり有望なクリなので、明日もまた来てみることにした。

 

・・・ 移動 → 宿→ ド寝.com ・・・

 

おはようございます。

そろそろ梅雨入りの足音が聞こえてきた感じであるが、それでも本日の午前中は天気が持つそうで、何ともラッキーな状況である...。

9時半に、大きなクリの木の下で、ということになっているため、himeoo2さんの車で昨日のクリのポイントへ直行する。

ぐお〜〜んと最後の坂を登りきると Loboさんの車が見えた。

 

薄曇り → 柔らかな日差し → 薄曇り、となかなか良い感じの天気であり、この午前中の貴重なチャンスを逃さないため、早速花を掬いにかかる...。


クリッ...@使い回し写真...

まあ、つまりは...、写真を撮っている余裕もないほど、ムシの集まっているクリとご理解いただければと思う...。

 

・・・ スイープ.com ・・・

 

で、結局ステノコは入らなかったが、昨日と同じメンバーは十分@充分に採れ、この時期のクリの花採集を存分に楽しむことができた。

青いジョウカイがいるから、ステノコもいそうなんだけどね...。

ともあれ、Loboさんが喜ぶトホシカメムシという大型のカメムシが採れ、さらには現地での記録が少ないヤマトキモンハナカミキリも得られて大満足な内容であった。


ヤマトキモンハナカミキリ
[ Judolia japonica (Tamanuki,1942) ]


カスガキモンカミキリ
[ Paramenesia kasugensis (Seki et Kobayashi,1935) ]


キンイロジョウカイ?


クチキムシの仲間


アカハバビロオオキノコ?


ナガニジゴミムシダマシ
[ Ceropria induta (Wiedemann,1819) ]

*近所の倒木キノコ採集の結果もあり。

 

ということで、飛行機の時間も徐々に近づいていることから、空港へ向かう途中で適宜寄り道しながら行こうか、ということとなった。

う〜〜ん、今回の採集行も終盤の終盤だ...。

ちょっと寂しい気がする...。

まずは Loboさんのポイントで、黒いハンミョウのいる場所へご案内いただいた。

 

・・・ 移動.com ・・・

 

しばらくしてポイントに到着。

これまた何の変哲もない場所であったが、それ故にこういうポイントを発見した人は凄いと思う...。

軽装にて散策開始。

すると、地面を飛び回るハンミョウが見えた。

himeoo2さんと私でそれらをゲットしていく。


ニワハンミョウ(黒化型)
[ Cicindela japana Motschulsky,1857 ]


アイヌハンミョウ(黒化型)
[ Cicindela gemmata aino Lewis,1891 ]

面白いように採れる...。

ここには上記2種が混生していて、黒化型の他にフツーの色合いのもの、グリーンのものなどカラーバリエーションが豊富とのことであった。

黒化型は腹側も黒くなっており、全身ブラックなハンミョウでめちゃくちゃカッコいい。

○○周年記念モデル(特別仕様車)のようだ...。

ちょっとハンミョウに魅せられてしまった...。

 

一応、林縁もチェックしておく...。


スイカズラにはニセリンゴが舞う...


トビイロカミキリ
[ Allotraeus sphaerioninus Bates,1877 ]


アリスアブの交尾など...

何の変哲もない場所ながら、けっこう楽しめた。

 

そして、移動した後、さらに空港に近い林道にて...。


林縁を食べ歩き...


ドウボソカミキリ@アジサイ...


エダヒゲナガハナノミ
[ Epilichas flabellatus flabellatus (Kiesenwetter,1874) ]


ビロウドコガネの仲間

その他、キボシカミキリ、ホソキリンゴカミキリ、クチキムシ、コイチャコガネなどなど。

 

で、もう一ヶ所だけ回ろうかということになったが、現地に着いた途端に雨が降り出し、さすがにその段階でピリオドを打つことにした...。

 

最後の最後に、日本一の巨樹を見に行った...。


推定樹齢1500年のクスノキ、静かながら際立った存在感である...

明日を生きるパワーを穴という穴から注入されたような感覚になった...。

そんな活力をお土産に東京へ戻ろう...。

 


さようなら...

 

出発前よりずいぶん気持ちがリラックスできたかも...。


温かい薩摩の国と人に感謝...

 

この2泊3日、himeoo2さんと、Loboさんには本当にお世話になりました。

感謝の気持ちも言葉では言い表せないほど、付きっきりで手厚いガイドとサポートをしていただき、生涯忘れ得ない素晴らしい成果と思い出を残すことができました。

この場を借りて、改めて心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。

また採集に行きますね。

 

★★★ 成 果 ★★★

ホソハナカミキリ、キュウシュウヘリグロホソハナカミキリ、ヘリウスハナカミキリ、オオヒメハナカミキリ、セスジヒメハナカミキリ、チャイロヒメハナカミキリ、ヤマトキモンハナカミキリ、チャボハナカミキリ、ツマグロハナカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、ホタルカミキリ、アメイロカミキリ、トビイロカミキリ、ムラサキアオカミキリ(*)、エグリトラカミキリ、トゲヒゲトラカミキリ、ホソトラカミキリ、ヒメクロトラカミキリ、キュウシュウトガリバホソコバネカミキリ(*)、チビコブカミキリ(*)、ソボセダカコブヤハズカミキリ、ドウボソカミキリ、キボシカミキリ、ゴマダラカミキリ、ヤツメカミキリ、ニセシラホシカミキリ、カスガキモンカミキリ(*)、ニセリンゴカミキリ(*)。

その他、ビミョーなムシなど。

*:生涯初採集...。

記載日:2009.06.15

 
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