採集全般に役立つアイテム

工具ベルト

採集には様々な小道具や小物を持ち歩く場合が多い。

そんなときに重宝するのは、工事関係者などが使っている「工具ベルト」である。

これにすべての必要なアイテムをぶら下げておけば、両手がフリーになり、採集に集中できる。

とにかく、活動が非常に楽になる。

ぶら下げるアイテムにより組み合わせと合計金額は異なるが、ホームセンターで数千円〜1万5千円程度。革製のものは割高。


長靴

採集の際には、水たまり、泥濘(ぬかるみ)、河川、沢、雪などの障害によく出くわす。

従って、足回りの装備が乏しいと、採れるものも採れない状況に陥ることが少なくない。

本格的な登山靴から、トレッキングブーツ、長靴などいろいろあるが、最終的には好みの問題。

私は「長靴」をコストパフォーマンスという点から重用している。

ただ、登山にはあまり向いていないので注意が必要だ。

ホームセンターなどで、2000〜3000円ほど。


軍手など

泥などで汚れた物や木などを掴むことが多く、さらには材採集の際に手のマメ予防と刃物がすっぽ抜けないよう、なんらかの「手袋」があると手を守れる。

長靴同様、私は安いということで、軍手を使うことがほとんどである。

細かい屑や枯れ葉がこびりつくことから、人によっては革製の手袋を使用されることもあるようだ。

軍手なら、ホームセンターで10組200円程度の安いものもある。

材採集用には、ゴムのイボがたくさん付いたタイプがお勧め。


ケース類

採集した甲虫を一時的に入れておくケース類は必需品である。

ルアーケースやタッパーなどなんでもよい。フィルムケースでも十分に使える。

ただし、まとめて甲虫を入れてしまうと、互いに足や触角を噛み切ったりするので、なるべく仕切りの付いた容器に「分けてムシを入れる」のがいいだろう。

歩行時に携帯する際には、ベルトに付けられるタイプがいちいち取り出さなくても済むためお勧めである。

また、かつて小型甲虫に逃げられた苦い経験もあり、フタがきっちり閉まるものを使うようにする。

釣具店やホームセンターで、数百円程度から。


毒ビン

標本用に確保する個体は傷まないよう、毒ビンへ入れて早めに固定してしまったほうがよい。

専門店では、それこそ立派な毒ビンを売っているが、ジャムの空きビンなど、確実に密閉できる容器であれば事足りる。

ただし、酢酸エチルや亜硫酸ガスなどの薬品に耐えられる材質であることが大切だ。

経験上、ガラス製ならまったく問題なく、タッパーなどの合成樹脂製品でも大半は使用可能だ。

心配な場合は、薬品を少し付けてみて、容器が溶けるかどうかを確認する。

実際の使用法は、中にティッシュペーパーを丸めて押し込み、少量の薬品を垂らして湿らせるだけだ。液体そのもので殺虫するのではなく、揮発した蒸気で行うのがポイント。


酢酸エチル

標本用に甲虫を固定する際に使用する一般的な薬品である。

略して「酢エチ」などと呼ばれる。

揮発性で引火性があり、取り扱いには注意が必要。

通常の使用量で中毒を起こすことはないが、なるべく換気のよい場所で扱いたい。

どんな甲虫にも使用できるものの、明るい色(黄、白、緑、橙など)のカミキリムシでは、色がくすんで醜くなるため、冷蔵庫に入れて自然に死ぬのを待つか、亜硫酸ガスを使用する。

酢エチは、そこそこ大きな薬局で購入できる(身分証明書の提示と、記名押印を要求されることもある)。

一応、毒物及び劇物取締法によって「劇物」、労働安全衛生法によって「危険物(引火性のもの)」に指定された薬品である。

1ビン(500ml)で1000円ほど。


殺虫剤

標本用の固定剤として使うのではなく、単に「虫よけ」の目的で使う。

スズメバチの不意な攻撃や、体にまとわりつく蚊などを撃退する。

私は、虫よけスプレーで効果が足りないときは、体中に写真の「アースジェット」を噴霧する。

少々乱暴な方法だが、効果はてきめんだ。

もちろん、キンチョールなどでもよいが、噴射力ではやはり「ゴキジェット」や「アースジェット」がお勧めとなる。

また、材の裏側へ逃げたカミキリムシを追い出すときなどにも、シュっと一吹きしたりする。


デジカメ・カメラ

ムシの生息する環境を撮影したり、ムシの自然な姿を記録するのにあったほうがよい。

採集には何と言っても、このニコン「CoolPix」シリーズがお勧め。

2センチまで寄れる接写、カラーバランスなど、甲虫を撮影するには申し分のない性能である。

2001年の3月後半からは、私の採集記すべてで「CoolPix 950」を使用して撮影しているので、画質を確認していただきたい。


温・湿度計

採集データを記載する際にあると便利な一品。

私のように採集記を残さないまでも、何らかの形で採集したときの気象条件をメモしておくと、将来的に非常に役立つ情報となる。

「昨年のいついつはこんな条件(気温・湿度)でたくさん採れた」など。

東急ハンズなどで2千円〜数千円ほど。

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