カミキリ用語の基礎知識

カミキリ採集に関する用語・略語を解説

カミキリ採集において使われている用語(俗称含む)には、学名をカタカナ表記にしたり、さらには略語とするなど初心者にはよく分からないものも多い。

私自身がまさにそうであり、ひとつひとつ理解していくのもなかなか最初はしんどい作業である。

ここでは、私が解読した用語を紹介していきたいと思う。

もし間違っている場合はご教授いただけるとうれしいです。

更新日:2006.09.18




● 青いオーラ

私の造語で、ムシが私に向かって「いますよ電波」を発している場所のこと。

その電波が青いオーラのように見えることが由来となっている。

● アキヤマイ(akiyamai)

オニホソコバネカミキリの屋久島亜種 Necydalis gigantea akiyamai の俗称。

● アテミア(Atemia)

ケブカマルクビカミキリ Atemia oyakamensis の俗称。

● アラメ

アラメハナカミキリ Sachalinobia rugipennis の俗称。

● アルマン(harmandi)

クロホソコバネカミキリ Necydalis harmandi の俗称。

● イモ

採集が下手な人のこと。「IMO」と表記されることもある。

例文:「俺はイモだ」

● エリトラ

上翅(Elytra)のこと。

鞘翅(さやばね)ともいう。

● オオトラ

オオトラカミキリ Xylotrechus villioni のこと。

モミやエゾマツをホストとする日本産トカラミキリ属の最大種。

現在も珍品の王者として君臨。

● オケラ

ムシが1頭も採れないこと。

「ボーズ」「ゼロ敗」「おまんじゅう」「ヌル」と同意。

例文:「今日はオケラだった」

● オダイ(odai)

ヒゲシロホソコバネカミキリ Necydalis odai の俗称。

● 落ちる

1)珍品度が落ちること。

類義語:「駄物になる」

2)叩き網にてムシが採れること。

例文:「コブヤハズカミキリが叩き網に落ちた」

● オベレア(Oberea)

リンゴカミキリ属の俗称。


● ギガンテア(gigantea)、ギガン、ギガ

オニホソコバネカミキリ Necydalis gigantea の俗称。

● クラルア(Kurarua)

クビアカモモブトホソカミキリ属の俗称。

本州産のものは単為生殖を行なうという希有な種。

● コブ叩き

コブヤハズカミキリの仲間を、代表的採集方法のひとつであるビーティング(叩き網)で採ることを指す。枯葉内に潜んでいることが多い。

例文:「南アルプスへコブ叩きに行ってきます」

● コボトケ

コボトケヒゲナガコバネカミキリ Molorchus kobotokensis の俗称。

東京都高尾山(記載地)の「小仏峠」にちなむ。

● 〜ゴマフ

〜ゴマフカミキリの略語。


● サハリン(sachalinensis)

カラフトホソコバネカミキリ Necydalis sachalinensis の俗称。

● 〜サビ

〜サビカミキリの略語。

● サペルディーニ(Saperdini)、サペル

トホシカミキリ族のこと。

● 集虫力

私の造語で、ムシを集める力のこと。

例文:「ノリウツギは他の花に比べて、集虫力が高い」

● スイーピング(Sweeping)

採集方法の一つ。

樹木の花や葉を網にて掬う(すくう)ことによって採集する方法のこと。

● スピニメゴピス(Spinimegopis)

トゲウスバカミキリ亜属の俗称。

四国、九州、奄美諸島、八重山諸島などに分布。

● ソリダ(solida)

オオホソコバネカミキリ Necydalis solida の俗称。


● タダコブ

コブヤハズカミキリ Mesechthistatus binodosus のこと。

● 駄物(だもの)

採集が容易な普通種のこと。

かつては珍品だったが、生態が判明し誰でも採れる種類に成り下がることを「駄物になる」あるいは「落ちる」と言う。

例文:「〜カミキリ駄物になる!!」

● 天牛

カミキリムシの漢字表記(中国語)。

● 土場(どば)

伐採木を積み上げてある林業関係の敷地などの総称。

カミキリ採集における格好のポイント。

● 〜トラ

〜トラカミキリの略語。


● ナイター

灯火採集のこと。

● ニュー(new)

新種のこと。

例文:「おおおっ!、これは絶対ニューだよ!!」

● ヌル

ムシが採れないこと。ヌル(Null)とはドイツ語で、ゼロを意味する。

ヌルヌル、ヌルヌ〜〜ルなども同じ。

● ネキ(ネキダリス)

ホソコバネカミキリ属(Necydalis)の俗称。

ヒメバチというハチに擬態しているといわれるカミキリの仲間で、鞘翅が短くその形態はまさに「ハチ」と酷似している。さらには形態のみならず、つかむと尾部を反転し刺す真似をするほど徹底した演技派である。

同属の最大種である「オニホソコバネカミキリ」は、学名の Nechydalis gigantea から「ギガンテア」あるいは「ギガン」などと呼ばれ人気が高い。


● ハイブリッド(Hybrid)

種間雑種のこと。

● バカボン

カミキリに似た甲虫、ジョウカイボンの蔑称。

例文:「ああああ、またバカボンか...」

● パキタ(Pachyta)

キベリカタビロハナカミキリ Pachyta erebia の俗称。

● パキピド(Pachypidonia)

ヒゲブトハナカミキリ Pachypidonia bodemeyeri の俗称。

● ハットリィ(hattorii)

クロツヤヒゲナガコバネカミキリ Molorchus hattorii の俗称。

南会津に多産し、寄主植物はナツグミなど。

● 〜ハナ

〜ハナカミキリの略語。

● パランドラ(Parandra)

ニセクワガタカミキリ属の俗称。

● ビーティング(Beating)

採集方法の一つ。

樹木の花や葉を棒などで叩き、落ちてくるムシを網や布にて捕獲する方法のこと。

● ピドニア(Pidonia)、ピド、ピドちゃん

ヒメハナカミキリ属の俗称。

体長が 7-10 mm前後の小さなカミキリである。シーズンには、林道沿いの花に黒ゴマのフリカケのごとくたかっている光景も見られる。鞘翅の紋様が種によって微妙に異なっており、同定が極めて難しいとされる。

それゆえ、カミキリ屋からさえ敬遠される傾向がある(反面、熱狂的なファンもいる)。

例文:「ノリウツギの花を一回掬っただけで、ピドちゃんがタコ採れだった」

● ピニボーラ(pinivorus)

オニヒゲナガコバネカミキリ Molorchus pinivorus の俗称。

南会津に多産する。

● ヒロコ(広子、弘子、浩子)

スネケブカヒロコバネカミキリ Merionoeda hirsuta のこと。

私が勝手に作った呼称で、一般的にはブラシとかスネコなどと呼ばれている。

● ブーメ(Bumetopia)

ウスアヤカミキリ属のこと。ブ〜メラン(私の造語)も同様。

● 〜ベニ

〜ベニカミキリの略語。

● ベニバ

ベニバハナカミキリ Pranaspia anaspidoides の俗称。

東京23区内で多数採集された記録もある。

● ペンナータ(pennata)

ホソコバネカミキリ Necydalis pennata の俗称。

● ポエキラ(poecila)

マダラゴマフカミキリ Mesosa poecila の俗称。

ブナ、シデ、コナラなどの立ち枯れに好んで集まる。


● マジョール(major)

アイヌホソコバネカミキリ Necydalis major の俗称。

● マヤサン

マヤサンコブヤハズカミキリ Mesechthistatus furciferusの俗称。

● ミノール(minor):稔

シラホシヒゲナガコバネカミキリ Molorchus minor の俗称。

● メゴピス(Megopis)

ウスバカミキリ属の俗称。

● メディオ(mediofasciata)

ヨツボシシロオビゴマフカミキリ Mesosa mediofasciata の俗称。

● モリヤイ(moriyai)

アマミホソコバネカミキリ Necydalis moriyai の俗称。


● ヤマト

ヤマトシロオビトラカミキリ Kazuoclytus lautoides の俗称。

春季のカエデ採集にて得られるが、分布はやや局地的とのこと。



● ラギウム(Rhagium)、ラギューム

ハイイロハナカミキリ属 の俗称。

● 〜リンゴ

〜リンゴカミキリの略語。

● ロザリア(Rosalia)

ルリボシカミキリ属の俗称。

日本では下記の3種が知られている。

1)ルリボシカミキリ
2)フェリエベニボシカミキリ
3)ベニボシカミキリ

奄美大島に産する美麗種「フェリエベニボシカミキリ Rosalia ferriei 」は珍品中の珍品と言われ、いまだにカミキリ屋の憧れとされる。


 


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